運送業界で人手不足が慢性化しており、
トラック運転手の求人が豊富に掲載されています。
いざ、大型トラックの運転手になろうと思ったものの、
大型トラックの運転は難しいとお思いの方がいらっしゃるでしょう。
本記事では、大型トラックの運転は難しいのか、
運転のコツや練習方法について、詳しく解説します。
大型トラックの運転は怖い・難しいと言われる理由
大型トラックの運転は怖い・難しいと言われる理由には、
以下のようなものが挙げられます。
大型トラックや小型トラックの運転のコツについては、運転ドットコムの下記の記事にも記載していますので、
合わせて参考になさってください。
大型トラックや小型トラックの運転は難しい?未経験者でも簡単に運転するコツを紹介!体験談も!
乗用車よりも圧倒的に大きい
言うまでもなく、大型トラックは乗用車よりも圧倒的に大きいです。
乗用車と同じ感覚で運転すると、非常に危険となってしまう場合が多くあります。
例えば右左折の際に、大型トラックでは内輪差が大きくなってしまうため、
乗用車と同じ感覚で右左折してしまうと歩道に乗り上げたり、
ガードレールに接触する可能性が高いです。
そのことを想定すると、大型トラックの運転は怖い・難しいと感じるでしょう。
MT車が多くブレーキシステムが異なる
大型トラックは重い荷物をたくさん積載していることから、
スムーズな発進・走行を行なうためにMT車が多く採用されています。
また乗用車は油圧式ブレーキシステムが採用されていますが、
大型トラックはエアブレーキが採用されています。
重い荷物を積載しているトラックを停車させるためには、
油圧式ブレーキよりも効きが良いエアブレーキが採用されているのです。
乗用車と同じ感覚でブレーキを踏むと急ブレーキになってしまいますし、
MTに慣れていなければ運転操作にも不安を感じることから、
怖い・難しいと感じることがあります。
乗用車より死角が多い
大型トラックはとにかく死角が多いです。
車高が高いことから、前方であっても道路付近は死角になりますし、
側面についても道路付近は死角になります。
また後方については、ルームミラーで確認することはほぼ不可能ですので、
サイドミラーやバックモニター、目視を駆使しなければなりません。
死角が多いと運転が怖い・難しいと感じてしまうのです。
大型トラックの運転のコツ3選!
大型トラックを運転する際は、以下のコツを参考にしてください。
右左折のコツ
大型トラックの右左折させる際は、
内輪差やオーバーハングに気をつけなければなりません。
特に左折する際のコツとしては、ある程度交差点内まで侵入し、
素早くハンドルを切りながらゆっくりと曲がることです。
交差点内が狭い場合は、右車線後方を確認しながら右に膨らみ、
曲がれるスペースを確保しながら曲がるようにしましょう。
バックや・方向転換のコツ
大型トラックは車長が長いことから後方確認が難しく、
とくにアルミバンや保冷車はルームミラーを使って後方確認することができません。
方向転換のコツとして、バックをする際は後輪をできる限り
方向転換するスペースの角に寄せることを意識します。
左からバックする場合は、左の後輪を左の角に寄せながらバックしていくのです。
その際は、左前方に障害物がないかなども意識しなければなりません。
坂道運転のコツ
大型トラックは重いものを積載していることが多いですが、
車両重量が重くなっているときほど、坂道運転は注意が必要です。
坂道発進をする際は、サイドブレーキを十分に引き、
発信時にギアを入れてクラッチとアクセルを同時に操作しながら
半クラッチの状態にもっていきます。
半クラッチの状態になればサイドブレーキをゆっくりと解除することで
うまく発進させることが可能です。
いずれかの工程がうまくいかなければ、トラックが後退したり、
トラックが大きく揺れる可能性が出てきていしまいますので注意してください。
大型トラックの運転の練習方法3選!
大型トラックの練習方法は、以下のものを参考にするといいでしょう。
動画をみてシミュレーションする
前述のように、運転のコツをご紹介しましたが、
文章で読むより動画をみてシミュレーションすると、
よりイメージがわきやすくなります。
YouTubeやTikTokなどのSNSでは、
大型トラックの運転に関係する動画が多数アップされています。
中には、現役の大型トラックドライバーや教習所勤務の方など、
運転に信頼がおける人たちが動画をアップしているものもあります。
まずは動画をみて、イメージトレーニングしてみましょう。
大型トラック運転の経験者に横乗りしてもらう
運送会社に就職した際に、研修の一環として、大型トラック運転手が横乗りをして、
大型トラックの運転を指導してくれる場合があります。
運転の仕方だけでなく、その他に具体的にどのような業務があり、
どのように動けばいいのかも教えてくれるのです。
教習所でも同じことがいえますが、運転経験者に横乗りしてもらい、
様々なことを直接指導されることで、運転技術はメキメキ伸びていきます。
教習所で練習する
免許を取得する際は、教習所で教習を受けて免許を取得するのが一般的です。
免許保持者が教習所で教習を受けるためには、
ペーパードライバー教習を受けることをおすすめします。
料金はかかりますが、運転技術が向上することで事故を防ぐことができると考えると、
お金を出して教習を受けるのが賢明でしょう。
大型トラックの運転の際の注意点
大型トラックの運転する際は、以下の点に注意してください。
オーバーハングに注意する
オーバーハングとは、タイヤから車体がはみ出している部分の総称です。
右左折時に問題なく曲がれている場合でも、
オーバーハングしている部分が反対車線にはみ出してしまうことがあります。
右左折時は、内輪差に注意するだけでなく、
オーバーハング部分に注意しながら運転しなければなりません。
スピードの出しすぎに注意する
大型トラックの運転席は、車高が高い部分にあるため、
スピードが出ていたとしてもスピードが出ていないような感覚に陥ります。
どれくらいのスピードが出ているかは、
必ずスピードメーターで確認しなければなりません。
また大型トラックはエアブレーキが採用されており、
乗用車よりもブレーキは効きますが、
重いものをたくさん積載しているほど制動距離が長くなってしまうため、
スピードの出しすぎには注意する必要があるのです。
車間の詰めすぎに注意する
前述のように、大型トラックは制動距離が長くなるため、
前方の車が急停車した際に、車間を詰めすぎて走行していると追突してしまいます。
また後方から大型トラックにつけられると、
前方の車はあおり運転をされていると勘違いしてしまうのです。
第一に、事故を防ぐためにも、車間の詰めすぎは避けなければなりません。
まとめ
大型トラックの運転は難しいのか、運転のコツや練習方法について、
ご理解深まりましたでしょうか。
大型トラックの運転が難しく感じる理由について、お分かりいただけたでしょう。
難しさを解消するための運転のコツや練習方法について記載しておきましたので、
参考になさってください。
本記事を参考に、大型トラックの運転にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。