台貫(トラックスケール)とは?種類や選ぶ基準、定期検査・検定について紹介!

台貫
コラム

トラックに荷物を積載する際、積載できる限り積載して良いわけではありません。 

 

トラックには最大積載量が定められており、 

 

最大積載量を超える積載量の荷物を積んだ過積載の状態では、 

 

道路交通法第57条・第58条や、貨物自動車運送事業法第17条などの違反により、 

 

罰則が与えられる可能性があります。 

 

そこで役に立つのが台貫(トラックスケール)です。 

 

本記事では、台貫の種類や選ぶ基準、定期検査・検定について、詳しく解説します。 

 

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台貫(トラックスケール)とは?

代貫

 

台貫(トラックスケール)とは、車両に積載された荷物の重量を、 

 

トラックに積載したまま重量を測る、大型の計量器のことをいいます。 

 

「台貫」と呼ばれるときもあれば「トラックスケール」や 

 

「看貫(カンカン)」と呼ばれるときもあるのです。 

 

運送会社だけでなく、ごみ処理業者、古紙金属回収業者、 

 

砂利砕石業、電力ガス水道業、化学工業、食品製造業などを経営する会社にとって 

 

欠かせないアイテムといえるでしょう。 

 

 

 

台貫(トラックスケール)は3種類

台貫 種類

 

台貫(トラックスケール)は、以下の3種類があります。 

 

 

地上式

地表面上に水平な基礎を作り、その上に設置するタイプの台貫です。 

 

左右にガードを設けたオーソドックスなタイプや、超薄型の台貫など、 

 

様々なタイプのものがあります。 

 

 

埋込式

地表面から基礎部分を掘り下げ、地中に埋め込むタイプの台貫です。 

 

地中に埋め込む際の基礎工事が、従来の台貫に比べて浅いものもありますので、 

 

経済的に設置できるものも用意されています。 

 

 

簡易式

水平な地面に設置して使用するポータブルタイプの台貫です。 

 

持ち運びができますので、場所を選ぶことなく、 

 

いつでもどこでも簡単に計量することができます。 

 

 

 

台貫(トラックスケール)の仕組み

台貫 仕組み

 

台貫(トラックスケール)は「計量台」「ロードセル」「和算箱」 

 

「指示計」から構成されています。 

 

荷物を積んだトラックが計量台に載ると、 

 

計量台の四隅(ロングタイプは6か所)に設置されたロードセルが重さを感知を始めます。 

 

ロードセルは感知した重さの情報を信号に変換して和算箱に送信し、 

 

和算箱はすべてのロードセルからの信号を指示計に送信する仕組みになっているのです。 

 

その結果、積載した荷物と車両重量を合算した総重量が指示計に表示されます。 

 

表示後は、一度計量台からトラックを降ろし、 

 

所定の場所で荷物を降ろした後に、車両だけの重量を測ります。 

 

荷物を積載したトラックの総重量から、 

 

荷物を降ろしたトラックの車両重量をひき算することで、 

 

荷物の正味重量を計測することが可能です。 

 

以上が、台貫を用いた基本的な計量の仕組みとなります。 

 

台貫の仕組みについて、以下のさらに詳しくみていきましょう。 

 

 

計量台

計量台は、鉄で作られているものが多く、前述のように地上式や埋込式などがあります。 

 

自身や会社に合った計量台を選ぶことで、 

 

トラックの計量を円滑に進めることができるでしょう。 

 

 

ロードセル

ロードセルは、荷重を受けて変形し、金属の歪みを電気量に変えるセンサーです。 

 

ロードセルは、台貫の最重要部品ですので、 

 

ロードセルが故障すると正確な計量ができなくなります。 

 

何度も計量を重ねたロードセルは、寿命が縮まっていることから、 

 

故障した場合は、ロードセルは新しいものに交換しなければなりません。 

 

 

指示計

指示計は、重量表示だけでなく、集計作業などのデータ処理を行なうことが可能です。 

 

運送会社の人が直接操作する効き機器になりますので、 

 

会社のニーズに合った指示計を選ぶことになります。 

 

最近では、タッチパネル式の指示計が増えていますが、 

 

工場で作業している方の中には、 

 

手袋をしたまま操作したい方もいらっしゃいますので、 

 

用途に合った指示計を選択する必要があるのです。 

 

 

 

台貫(トラックスケール)は定期検査や検定が必須!

台貫 必須

 

台貫(トラックスケール)で計量した重量を対外的に使用する場合は、 

 

計量法で規定された「検定」に合格しなければなりません。 

 

検定は、計量器の構造や器差を確認するもので、構造が法で定める基準に適合し、 

 

器差が計量法で規定する検定器差内であれば合格となります。 

 

合格となった場合は、検査証印が交付されるのです。 

 

また、計量法による指定製造事業者制度があり、 

 

一定水準以上の製造・品質管理能力をもっている製造事業者を経済産業大臣が指定し、 

 

指定を受けた製品について、自主管理によって検定証印に代わり、 

 

同等の効力を有する「基準適合証印」を付すことができるようにしています。 

 

このように、台貫は定期検査や検定が必須なのです。 

 

 

 

台貫(トラックスケール)の選ぶ基準

台貫 基準

 

台貫(トラックスケール)を選ぶ基準は、以下を参考にしてください。 

 

 

秤量の決定

台貫の秤量は8~80tより選びます。 

 

 

本体型式・積載寸法の決定

台貫の本体型式は、ピットタイプ、ピットレスタイプ、 

 

超薄型フラットタイプ、可搬式小型タイプより選択可能です。 

 

寸法に関しては、トラックの長さや幅、載台寸法、 

 

軸距、輪距などを基に選択する必要があります。 

 

 

指示計の決定

台貫の指示計には、タッチパネル式など、様々な仕様がありますので、 

 

自身の会社で合ったものを選択してください。 

 

 

 

まとめ

台貫の種類や選ぶ基準、定期検査・検定について、ご理解深まりましたでしょうか。 

 

台貫は運送会社などに欠かせないアイテムであることが分かりました。 

 

積載している荷物の重量を正確に測ることで、過積載を防ぐことが可能です。 

 

運転ドットコムの下記の記事にもあるように、 

 

スタッカークレーンとは?スタッカークレーンの種類やメリット・デメリットについて紹介!

 

運転ドットコムでは今回の台貫を含めて、 

 

運送業界・物流業界で使用している機器・機材についてご紹介していますので、 

 

合わせて参考になさってください。 

 

本記事を参考に、台貫の導入を検討してみてはいかがでしょうか。