国内には数多くの運送会社が存在しますが、
すべての運送会社が軌道にのっているわけではありません。
運送業界でも、中には潰れそうな会社が複数あるのですが、
運送業界で潰れそうな会社にはどのような特徴があるのでしょうか。
本記事では、運送業界の「潰れそうな会社」の特徴や、
倒産しないための対策方法について、詳しく解説します。
運送業界で倒産する理由は?
運送業界が倒産する理由には、以下のようなものが挙げられます。
燃料費の高騰
運送業界では、運営コストの多くが燃料費であり、
原油価格上昇による影響を大きく受けていることから、倒産のリスクがあるのです。
人手不足
オンラインショッピングの利用者が増加したり、
コロナ禍による配送利用増加により、運送業界への仕事の依頼が増え続けています。
一方で、現在の従業員の高齢化が進んだり、
少子化で労働人口が減少していることから、慢性的な人手不足が常態化しているのです。
運送会社は、十分な社員教育をすることができず、
離職も多いことから、円滑に業務を進められませんので、倒産のリスクがあります。
2024年問題
2024年4月1日より、ドライバーの残業時間の上限が制限されることになりました。
これまでドライバーが残業して働いていた分の荷物の配送ができなくなり、
新たにドライバーを雇用しなければならない状況になっています。
しかし、追加で人を雇用するとなると、さらに人件費がかかることになり、
運送会社の経営を圧迫することから、倒産のリスクを負うことになるのです。
運送業界の「潰れそうな会社」の特徴7つ
運送業界の「潰れそうな会社」には、以下のような特徴がみられます。
なお、運送業の記事として、運転ドットコムの下記の記事がありますので、
合わせて参考になさってください。
【現役運送業の方に聞いてみた!】運送業はやばいってホント?!やばいと言われる理由も!
売上が安定しない・景気により仕事量に変動がある
売上が安定しない運送会社は、固定の顧客がいないことが多いです。
固定の顧客がいなければ、売上が安定しないことはもちんのこと、
景気が良いときは仕事は多いですが、不景気のときは仕事がなくなる可能性があります。
売上が安定しない、景気より仕事量に変動がある運送会社は注意が必要です。
ノルマの増加や厳格化がされている
ノルマが増えるということは、
運送会社を維持するための収入を
得なければならないという1つのサインといえるでしょう。
突然、ノルマが増やされたり、ノルマが厳格化された場合は、
運送会社の収支がうまくいっていない場合が多いのです。
新入社員や優秀な社員の離職率が高い
新入社員や優秀や社員は、運送会社が潰れそうであることを知ると、
すぐに別の会社への転職活動を行ないます。
また、会社の雰囲気や人間関係が悪い運送会社も、
売り上げを伸ばすことができず、最終的に会社が潰れる可能性が高くなるのです。
会社全体の雰囲気が悪い
会社全体の雰囲気が悪いと、会社の収益が上がるわけがありません
社員間でのコミュニケーションをとる際に、相手にきつい言い方をしたり、
陰口が蔓延している状態の運送会社では、
会社全体の雰囲気が悪く、売り上げも伸びません。
ハラスメントが蔓延している
パワハラやセクハラなど、ハラスメントが蔓延している会社は
人間関係が不安定なことが多いです。
人間関係が不安定な運送会社は、経営も不安定になる傾向があります。
社員同士のコミュニケーションが極端に少ない
仕事を円滑に進めるためには、社員同士のコミュニケーションが不可欠です。
コミュニケーションが極端に少ない運送会社は、
仕事が円滑に進んでいないことが多く、経営が不安定になる傾向があります。
サービス残業や長時間労働が多い
サービス残業のように、違法な働かせ方をしている会社は、
きちんとした経営管理ができていない証拠です。
また長時間労働が多いと、社員に大きな負担をかけており、
円滑な業務が進まない可能性が高くなることから、会社が潰れることがあるのです。
運送業界で倒産する会社は今後も増える!
上記で、運送業界が倒産する理由についてご紹介しました。
ほとんどの運送会社がその理由に当てはまっており、
今後、運送業界で倒産する会社は増えると予測されています。
運送業界で倒産を増やさないためにも、
次でご紹介する対策方法を講じる必要があるのです。
運送業界で倒産しないための対策方法3つ
運送業界で倒産しないための対策方法をご紹介します。
求職者へのアプローチの強化
倒産しないためには、業務を円滑に回すことが大切です。
そのためには、常態化している人手不足を解消しなければなりません。
求職者が「運送業界で働きたい!」と思うような労働環境を整備し、
待遇を考えながらアプローチを強化する必要があります。
ドライバーの待遇を改善する
ドライバー職は長時間労働になりがちな仕事です。
残業が発生した場合は、労働基準法に基づいた割増賃金の支給や、
会社独自の福利厚生を充実させるなど、待遇の良い会社には求職者が多く集まります。
社員を確保することで、多くの荷物に対応することができ、
会社の収益増を見込むことができるでしょう。
コスト削減を実施する
無駄なコストがないかの見直しは非常に大切です。
梱包材などの消耗品を抑える、
配送ルートや高速道路の利用方法を見直すなど、できることはたくさんあります。
支出を少なくし、収入を増やすことで、会社の倒産を防ぐことができるでしょう。
まとめ
運送業界の「潰れそうな会社」の特徴や、
倒産しないための対策方法について、ご理解深まりましたでしょうか。
今後、運送業界で倒産する会社が増えると見込まれています。
潰れそうな会社には特徴があるのかをまとめておきましたので、
ご自身が勤める会社が当てはまっていないかを検証してみるのも1つです。
また、倒産しないための方法についても記載していますので、
ぜひ参考になさってください。
本記事を参考に、潰れそうな会社に勤めている場合は、
転職も合わせて考えてみてはいかがでしょうか。