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輸送用自動車には、
CNGやLNGといった燃料が使用されていることをご存知でしょうか。
CNGもLNGも天然ガスではありますが、同じ天然ガスであっても違いがあります。
本記事では、CNGとLNGとの違いや、
メリット・デメリットについて詳しく解説します。
cngとは?
CNGとは、「Compressed Natural Gas」の略称で、圧縮天然ガスといわれています。
天然ガスに高い圧力をかけて圧縮したガスのことで、
輸送用自動車の燃料に使用されているのです。
車両のタンクにガス状のまま貯蔵され、
成分としては家庭用のガス燃料と同じになります。
cngとlngの違いについて
以下の表で、CNGとLNGの違いをみていきましょう。
|
CNG(圧縮天然ガス) |
LNG(液化天然ガス) |
ガス状態 |
天然ガスを圧縮したガス |
天然ガスを液化したガス |
輸送・貯蔵 |
圧縮して輸送・貯蔵する |
液化して輸送・貯蔵する |
特徴 |
家庭用のガス燃料と同じ成分 |
燃焼効率と発電効率が高い |
CNGについては前述の通りです。
一方、LNGとは、「Liquefied Natural Gas」の略称で、液化天然ガスといわれています。
都市ガスや火力発電所で利用されるほか、
輸送用自動車の燃料としても使用されているのです。
トラックによってcngとlngのシリーズがある!
輸送用自動車の燃料として利用されるCNGとLNGには、
トラックによってそれぞれの仕様が用意されています。
一例として、ISUZUの大型トラックGIGAというトラックが挙げられます。
GIGAには、CNG車とLNG車がラインナップされており、
双方とも天然ガス自動車ならではの低二酸化炭素・低排出ガスの性能を実現、
環境負荷を低減しているのです。
CNG車、LNG車には、以下のような特徴があります。
CNG車 |
・圧縮した天然ガスを燃料に使用 |
LNG車 |
・液化した天然ガスを燃料に使用(サブタンクにCNGも搭載) |
トラックのサイズや種類については、運転ドットコムの下記の記事が役に立ちますので、
合わせて参考になさってください。
トラックのサイズを種類ごとや職種ごとに紹介!荷物がはみ出す場合や実際の体験談も紹介!
cngとlng のメリット・デメリット
CNGとLNGは共通して、環境負荷が低く、 CO₂・NOxなどの排出量が削減できるほか、
効率的に輸送できるメリットがあります。
一方、デメリットとしては、燃料が補給できる場所が少なく、
走行距離が短いことが挙げられます。
以下では、CNGとLNGそれぞれのメリット・デメリットについてみていましょう。
|
CNG |
LNG |
メリット |
・環境負荷が低い ・健康被害を及ぼす CO₂・NOx などの排出量を削減できる |
・環境負荷が低い ・安定供給ができる ・効率的な発電・輸送・貯蔵が可能 |
デメリット |
・燃料補給できる場所が少ない ・走行距離が短い ・ガソリン車やディーゼル車と 比べて費用がかさむ |
・輸送・貯蔵・安全管理にコストが かかる ・一定量の CO₂を排出する ・輸入に頼っている |
まとめ
CNGとLNGとの違いや、メリット・デメリットについて、
ご理解深まりましたでしょうか。
CNG・LNGは、CO₂・NOxの排出量が少ないため、
環境保全に優れている燃料と言えるでしょう。
ISUZUの大型トラックのように、CNG・LNG仕様車もあります。
CNG・LNGには、メリットもあればデメリットもありました。
本記事を参考に、CNGとLNGについて知っていただければ幸いです。