トラックはモノを輸送する際に利用される車ですが、用途によって種類やサイズがさまざまです。
また平ボディトラックのように屋根がないトラックの場合は、
積載物がトラックのサイズをはみ出るときがありますが、積載物はトラックからはみだしてもいいのでしょうか。
本記事では、トラックサイズを種類・職種ごとに紹介し、積載物がはみ出しや体験談についてご紹介します。
トラックの種類を紹介!トラックごとの職種も!
トラックにはさまざまなサイズや種類があります。
職種によって利用されるトラックが異なるのです。
ここではトラックの種類や職種についてご紹介します。
小型トラック
小型トラックは、トラックの中でも少ない量またはサイズが小さいものを運ぶのに適しており
「2tトラック」「3tトラック」とよばれます。
小型トラックにはどのような種類があるのかみていきましょう。
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中型トラック
小型トラックよりも多くの積載物の運搬、
またサイズが大きいものを運ぶ際に利用されており「4tトラック」とよばれます。
中型トラックにはどのような種類があるのかみていきましょう。
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大型トラック
大型トラックは、トラックの最大積載量の範囲であれば重たいモノでも運搬可能で「10tトラック」とよばれます。
大型トラックにはどのような種類があるのかみていきましょう。
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トラックのサイズや積載量はどのくらい?
上記ではトラックの酒類をサイズ別にご紹介しました。
ここではトラックの具体的なサイズと積載量についてみていきます。
小型トラックのサイズ・積載量
小型トラックは以下の寸法・積載量のものをいいます。
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小型トラックは積載量が少なく、サイズの大きなモノが積載できません。
近距離輸送に使われることが一般的で、トラックドライバ―も日帰りでの勤務が基本です。
また荷積み・荷下ろしの際は、手作業で行なうことがほとんどです。
中型トラックのサイズ・積載量
中型トラックは以下の寸法・積載量のものをいいます。
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中型トラックは小型トラックよりも積載量が多く、サイズも大きなモノが積載可能です。
モノがたくさん積載できるため近距離輸送だけでなく、中距離・長距離輸送も行なわれます。
中距離輸送となるとトラックドライバ―は1日中運転することになりますし、
長距離輸送の場合は車内泊をしながらモノを輸送することになります。
中型トラックは小型トラックよりたくさんのモノを積載することが可能で、
重たいものの積載も可能ですので、荷積み・荷下ろしは手作業で行なうこともあれば、
荷物をパレットに載せてフォークリフトで積載する場合もあるのです。
大型トラックのサイズ・積載量
大型トラックは以下の寸法・積載量のものをいいます。
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大型トラックは積載量が多く、サイズがとくに大きいモノを運ぶのに適しています。
近距離輸送であってもサイズが大きいモノ・たくさんのモノは大型トラックが利用されます。
また大量のモノを遠方に運ぶことも多く、車中泊をともなった長距離輸送もめずらしくありません。
大型トラックは中型トラックと同様に、サイズの大きいモノや重たいモノを積載することがあります。
荷積み・荷下ろしは手作業で行なうこともありますが、
多くの場合はパレットに荷物を積載し、フォークリフトで荷積み・荷下ろしすることが多いです。
トラックの積載についてもっと詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。
小型から大型までのトラック積載量ってどのくらい?過積載の罰則や積載量の計算方法も紹介!
トラックに荷物を積む場合
トラックに荷物を積む場合、
バンボディやウイングボディであれば箱内に荷物を積載すればはみ出すことはありませんが、
平ボディのように屋根がないようなトラックの場合は、荷物がはみ出る場合があります。
積載物は車体からはみ出していいのか、具体的なことをお知り出ない方も多いはずです。
ここではトラックに荷物を積む場合に、はみだしても大丈夫なのかについてみていきます。
どのくらいはみ出してもいいの?
積載物がどれくらいはみ出していいのか、詳しくご紹介します。
積載物の大きさ・積み方は道路交通法で規定されている
トラックの荷台に積載できる荷物の量は、いくらでも載せてもいいわけではありません。
道路交通法第57条では「積載物の重量、大きさ若しくは積載の方法」の規定があり、
車両総重量ー(車両重量+架装重量*乗車定員)の計算式より、最大積載量の算出が可能です。
また積載物のサイズも、以下のように道路交通法施行令22条3項・4項に規定があります。
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もし荷物が荷台をはみ出す場合については、後述の説明をご覧ください。
最大限に積む場合は平ボディトラックが最適
上記で荷物を積載する場合は重量やサイズの制限があることが分かりました。
最大限に荷物を積みたい場合は、バンボディのようなアルミ製の箱が荷台になっていては積載できる量が限られます。
最大限に積み場合に最適なのは平ボディトラックなのです。
平ボディトラックの荷台の壁はアオリという側面がついています。
言い換えると平ボディトラックは屋根がないため、
幌やシートを使って荷物を覆いながら運ぶことができるというメリットがあるのです。
はみ出す場合って?
どうしても荷物をはみ出してしまう場合は、トラックの出発地の警察署長に申請を出し、
許可が下りれば、車体の幅+1m(3.5mまで)、左右のはみ出し幅は0.5mまで積載することができます。
警察署長に申請を出す際は、どのような荷物を、どのように積載するかを示した荷姿図を作成しなければなりません。
その他、荷物が荷台からはみ出す場合の対応方法は以下の通りです。
制限外積載申請の必要書類
上記の荷姿図以外に、以下のように作成しなければならない書類はたくさんあります。
①制限外積載申請書
②車検証の写し
③出発地から目的地までの経路図
④荷姿図
⑤運転免許証
⑥特殊車両通行許可証
①の制限外積載申請書は、手書きで必要項目を記入していかなければなりません。
③の出発地から目的地までの経路図は、白地図に経路をペンで記入しても構いませんし、
地図アプリなどでルート検索したものを貼り付けても大丈夫です。
④の荷姿図は、正確に書き記す必要があります。
このように申請には複数の書類が必要であるため、時間にゆとりをもって申請することがおすすめです。
制限を超える場合は赤い布を装着する
警察署長から申請許可が下りた場合、はみ出ている荷物部分には赤い布を装着しなければなりません。
赤い布をつけることで、後方の車が危険を察知し、車間距離の調整を行ないます。
赤い布の大きさは30cm×30cmと定められていますので、荷物がはみ出している部分には必ず装着しましょう。
実際のトラックドライバーの体験談を紹介!
トラックのサイズのお話を中心に扱ってきましたが、
最後は実際にトラックドライバーとして働いている方の体験談をご紹介します。
実際に働いている方の生の声は役に立つことが多いですので、ぜひ参考になさってください。
~ケース①~ Nさん/小型トラックドライバー/40代男性
<h3>小型トラックドライバ―・Nさん・40代男性</h3>
Nさんは正社員として週5日、早朝から18時までの間、3tトラックドライバーとして働いています。
配送先はスーパーマーケットで、野菜や果物の配送がメインです。
野菜や果物はデリケートな商品であるため、荷積み・荷下ろしは時間をかけて手作業で行なっています。
商品が傷んでしまうと納品ができなくなりますし、
アルミトラック内に野菜・果物を積み込むときも荷崩れがおきないように、
積み方にはとくに配慮しているとのことです。
野菜・果物には重量があるものもありますが、3tトラックにはたくさんの商品が積み込めます。
雑な運転は荷崩れの原因になりますので、
右左折するときに車高の高いトラックは遠心力がかかりますので、運転には注意を払わなければなりません。
Nさんは週休2日を確保しながら働けていることから、現在勤めている運送会社を選んでよかったと思っているそうです。
~ケース②~ Sさん/中型トラックドライバー/30代男性
Sさんは未経験から4tトラックドライバ―を始めました。
4tトラックはサイズが大きいですので、初めて運転したときは恐怖心があったそうですが、
慣れてくるとトラックの運転が楽しく感じるようになってきたそうです。
右左折するときは内輪差を考えての運転で難しさを感じていましたが、
今となってはしっかりとコツをつかんでいます。
中型トラックドライバ―ともなると1日500kmを超える運転をするときはあったそうで、
そのときはかなりの疲労感だったとのこと。
1日の走行距離が200km以下であれば程よく楽しみながら運転できるそうなので
1日があっという間に終わります。
運転中は1人ですので誰からの指示を受けることなく自分のペースで仕事できるのがSさんにとっては嬉しいようです。
また1日の拘束時間が12時間以上のときもあるそうですが、
荷物の量や走行距離によって5時間程度で終わる仕事であった場合は、
早く帰れるときもありますが給与が減ることはありません。
自由度が高い仕事であることにSさんは満足しているようです。
~ケース③~ Yさん/大型トラックドライバー/40代男性
Yさんは転職で大型トラックドライバーに就きました。
Yさんは47歳で転職をしたそうで、一般には転職が厳しい年齢ですが、
運送業界で40代は若手といわれるほど高齢化が進んでいる業界です。
40代のYさんはまだまだ働き盛りの年齢という扱いになるそうです。
最初は4tトラックからの業務だったそうですが、後に大型トラックの運転へとなりました。
ただYさんについては、大型トラックドライバーへの転職は失敗と感じているとのこと。
Yさんは人一倍運転には気を遣っていて「もしここから人が飛び出してきたらどうしよう」といった
「かもしれない運転」を確実に行なっていたために、仕事は終わったときの疲労感が相当なものだったそうです。
また長時間労働もYさんには合いませんでした。
大型トラックはトラックサイズが大きいために、
積載できる荷物は多く、荷積み・荷下ろしだけでもかなりの時間を要していたそう。
またYさんが勤務していた運送会社はアイドリングNGだそうで、
休憩中はトラックのエンジンを切らなければなりません。
大型トラックは高速道路を利用する機会が多く、
サービスエリアで休憩することもしばしばですが、エンジンを切らなければなりません。
休憩中にエンジンを切らなければならないということはエアコンがつけられないということで、
真夏や真冬はかなり過酷は環境だったとのことです。
まとめ
今回はトラックの種類やサイズについてご紹介しました。
平ボディトラックのように屋根がないトラックは、
荷台に積載できればいくらでもモノを積んでもいいというわけではありませんでした。
道路交通法で規定されているトラックに積載できる重量は遵守しなければいけません。
またトラックの荷台から積載物がはみ出る場合は、記事でご紹介した方法で対応してください。
本記事で、トラックサイズにまつわる内容をご理解いただければ幸いです。