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安全装備の中でも、ますます普及がみられるレーンキープアシスト。
レーンキープアシストは、トラックへの搭載も進んでいますが、
どのような特徴があるのでしょうか。
本記事では、レーンキープアシストの特徴や注意点について、詳しく解説します。
レーンキープアシストとは?
レーンキープアシスト(LKA)は、
走行中の車が車線からはみ出ないようにサポートするシステムです。
車載されたカメラ、レーダー、センサーなどを使用して、車の周囲の状況をモニターし、
ドライバーが意図せず車線をはみ出した際に警告を発する、
またステアリング操作を行なって元の車線に戻す働きをします。
レーンキープアシストには、以下のような基本機能が搭載されています。
車線認識 |
現在走行している車線を把握 |
ステアリング補正 |
車線はみ出しが検出された場合、車を元の車線に戻すよう軌道修正が行なわれる |
警告システム |
音声、振動(ステアリングホイール・シート等)、視覚(ディスプレイ等)よりドライバーに警告を促す |
レーンキープアシストシステムには、AIや機械学習技術が導入されており、
道路上の状況や突発的な事態に対応するための適応力が、年々向上しています。
レーンキープアシストシステムの精度を高めるために、
複数のセンサーからのデータを解析しなければなりません。
最近では、5G通信技術の発展したことにより、
リアルタイムでのデータ通信が可能になりました。
今後もさらなる技術の向上が期待されています。
多くの自動車メーカーでは、
新車にレーンキープアシストを標準装備として導入しています。
消費者の安全意識の向上に加えて、各国でも安全基準が厳格化されているためです。
また既存車両にもレーンキープアシストが後付けできるキットが販売されていますので
旧式の車であっても安全基準を高めることができます。
レーンキープアシストのさらなる導入が進むことで、
運転ドットコムの下記の記事に記載されているような交通事故も緩和されることでしょう。
夏になると交通事故が増える5つの理由!夏に起こりやすい交通事故や防止策も紹介!
レーンキープアシストとレーンポジションアシストと車線逸脱防止アラートの違い
レーンキープアシストと類似したシステムとして、
レーンポジションアシストや車線逸脱防止アラートがあります。
これらのシステムにはどのような違いあるのかみていきしょう。
レーンキープアシスト |
レーンポジションアシスト |
車線逸脱防止アラート |
・車線内の走行を維持する ためステアリングを補正 ・高速道路の走行時に作動 ・車線からはみ出そうなと きに警報を発する、ステ アリング補正を行なう ・ドライバーのステアリン グ操作に代わるものでは ない |
・車線内の走行を維持する ためステアリングを補正 ・高速走行中に作動 ・車載カメラが車線を検知 し、車線内のポジション を走るように自動でステ アリングを修正 ・ドライバーの疲労を減ら す機能 |
・ドライバーが意図せず車 線からはみ出そうになっ たときに警報を鳴らす ・警告音やステアリング、 シートなどの振動、ディ スプレイでドライバーに 注意喚起 ・約60km/h以上で作動 |
レーンキープアシストとレーンポジションアシストは類似している点が多いですが、
車線逸脱防止アラートは注意喚起のみで、
自動で補正や修正を行なうものではありません。
レーンキープアシストの特徴
レーンキープアシストの特徴についてみていきましょう。
特徴①:車線逸脱を検知する
レーンキープアシストは、車線逸脱を検知すると警告を発してドライバーに促したり、
インジケーターでドライバーに知らせます。
システムが働くことで事故を防ぐことが可能です。
特徴②:白線が見えにくいときもサポートされる
ドライバーが目視で白線が確認できない場合も、
レーンキープアシストは作動してくれます。
先行車を追従してステアリングをサポートしてくれるのです。
特徴③:ドライバーが機能をON・OFFできる
レーンキープアシストは、ドライバーが機能をON・OFFできます。
また、エンジン始動時はOFFになっていることを知っておきましょう。
レーンキープアシストの注意点
レーンキープアシストは、以下の点に注意してください。
注意点①:過信しすぎない
レーンキープアシストは、あくまでも補助システムです。
レーンキープアシストがあるからといって、確実に安全というわけではありませんので、
システムを過信しすぎないようにしてください。
注意点②:作動しない場合がある
レーンキープアシストは、どのような場合でも作動しているわけではありません。
道路状況、天候などにより、作動しない場合があることを留意しましょう。
注意点③:安全運転が必要
レーンキープアシストは、自動運転ではないため、
ドライバー自身が安全運転に努めなければなりません。
システムがONになっている場合であっても、
周囲の状況を確認しながら安全運転を心がけてください。
レーンキープアシストはトラックにも搭載された!
レーンキープアシストは、以下のトラックにも搭載されています。
社名 |
車種 |
トヨタ |
ダイナトラック |
日野 |
デュトロ ヒノレンジャー |
三菱ふそう |
キャンター |
いすゞ |
エルフトラック |
日産 |
アトラストラック |
上記はあくまでも一例で、
その他にもレーンキープアシストが搭載されているトラックがあります。
安全に物流を行なうためにも、
レーンキープアシスト搭載のトラックを採用することがおすすめです。
まとめ
レーンキープアシストの特徴や注意点について、ご理解深まりましたでしょうか。
レーンキープアシストは、安全運転を前提に、
より安全に車を走行させるための機能です。
レーンキープアシスト搭載車は、その特徴や注意点を理解する必要があります。
本記事を参考に、
レーンキープアシストが搭載されている車を選んでみてはいかがでしょうか。