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長距離トラックドライバーは、荷物を輸送する際、
目的地に到着するまで数日を要することが一般的です。
移動を重ねながら次の日を迎えるわけですが、
ほとんどの長距離トラックドライバーは、
レストインを利用することは少なく、車内で生活することが多くなります。
トラックドライバーは、トラック内でどのような車内生活を送り、
ご飯はどうしているのでしょうか。
本記事では、長距離トラックドライバーの車内の過ごし方や、
車内生活中のおすすめご飯について、詳しく解説します。
長距離のトラックドライバーは車内でどうやって生活しているの?
長距離トラックドライバーは、数百キロの道のりを、
数十時間かけて走行することが珍しくありません。
ただ、厚生労働省は、交通事故を未然に防ぐ観点から、
運転時間は4時間以内、もしくは4時間ごとに休憩をとり、
30分以上の休憩を取ることを義務付けています。
車内で快適に生活するためには、快適な車内環境が必要不可欠です。
大型トラックの運転席の後ろに寝台スペースが設けられていますが、
それほど広いスペースではないため、
多くの荷物を置くことを控えてスペースを確保する必要があります。
また、最近の大型トラックにはキャブがあり、
電灯やコンセントなどが備え付けられていることから
快適に車内で過ごせるようになっています。
ただ、車内生活が続いて疲れが取れない場合は、
トラックステーションを利用する方法があります。
トラックステーションについては、運転ドットコムの下記の記事も役に立ちますので、
合わせて参考になさってください。
トラックステーションとは?利用方法や利用料金、利用する際のルールについても紹介!
長距離トラックドライバーの車内生活中のご飯はどうしている?
長距離トラックドライバーは、
車内生活中にコンビニの弁当やおにぎりを食べることが多いです。
また、ハンバーガーショップや牛丼チェーン店でテイクアウトをして、
車内に食べることもあります。
最近では、トラック車内で自炊する「トラック飯」が人気です。
トラック飯については、次でご紹介します。
車内で調理もできる!長距離トラックドライバーにおすすめの簡単ご飯3選
車内でも調理できる長距離トラックドライバーにおすすめのご飯をみていきましょう。
インスタントラーメン・レトルトカレー
車内に電気ポットおけば、いつでもお湯を沸かすことが可能です。
お湯があればインスタントラーメンを作ることができますし、
レトルトのカレーも温めることができます。
アルミの鍋焼きうどん
車内にIHコンロがあれば、火を使うことができます。
火があれば、鍋がなくてもアルミの鍋焼きうどんを食べることが可能ですので、
冬場でも温まることができるでしょう。
アルミの鍋焼きうどんを食べた後の鍋は、
スーパーのご飯とビビンバ混ぜご飯のもとを混ぜて焼くと石焼ビビンバ風にできるなど、
石焼鍋代わりにもできるのです。
パスタ
鍋がある場合は、車内でパスタを作ることができます。
ソースはレトルトのソースをかけるだけで完成です。
スーパーやコンビニでもパスタは販売されていますが、
車内でパスタを作ったほうがコストも抑えられます。
長距離トラックドライバーの車内生活を快適にするアイテム4選
長距離トラックドライバーの車内生活を快適にするアイテムをみていきましょう。
エアサスシート
エアサスといえば、エアサスペンションをイメージする人が多いでしょう。
エアサスシートは運転席にエアサスを搭載するもので、
運転席の振動を最小限に抑えることができるのです。
走行中の揺れを感じないことで、体の疲労が軽減できます。
蓄冷式クーラー
蓄冷式クーラーは、
アイドリングストップした状態でもクーラーが使えるようにしたものです。
蓄冷式クーラーは、ドライバーが指定した度・時間で走っている間に装置を冷やし、
エンジンをストップした際に、貯めておいた冷気を放出する構造になっています。
トラックドライバーとしてアイドリングストップは使命となっていますので、
エンジンを止めた状態でも快適性を維持するために重要なアイテムです。
充電式電気毛布
ドラッグドライバーの必須アイテムとなっている充電式電気毛布は、
アイドリングストップ時も使用することができる暖かい毛布です。
走行中に充電をし、停車しているときに暖かい毛布として使用できるほか、
出力を上げることでキャブ内の室温を保つことができます。
遮光カーテン
トラックドライバーの生活は不規則で、夜に寝ることができず、
昼間に睡眠をとることもしばしばあります。
昼間の睡眠は日光がストレスとなり、眠りにつくことが難しいので、
遮光カーテンは必須アイテムです。
トラックドライバーにとって睡眠時間はとても大切ですので、
遮光カーテンは最高グレードのものを選ぶ運送会社も多くあります。
車内で調理する際の注意点も紹介!
社内で調理する際の注意点は、以下の通りです
走行中は調理しない
走行中の調理は言うまでもなく禁止です。
調理する場合は安全な場所に駐車してから行ないましょう。
調理中は換気する
車内で火を使ったり、カセットコンロを使っているときは、
車内を締め切ってはいけません。
車内で調理するときは、窓をあけて換気を行ないましょう。
長時間の火を使った調理は禁止
車内で長時間火を使った調理は、一酸化炭素中毒になる危険があります。
上記のように、火を使う際は十分な換気をしながら調理を行ないましょう。
長距離トラックドライバーの車内生活の体験談
最後に、長距離トラックドライバーの車内生活の体験談についてご紹介します。
~体験談①~Fさん・40代・勤務歴3年
長距離トラックドライバーの仕事をしていて、
会社に戻る1週間程度かかる場合があります。
疲れているときはコンビニ弁当で食事を済ませる場合が多いですが、
栄養バランスを考えたときに、
サービスエリアのフードコートを利用するなど健康面にも配慮しています。
さまざまな県のご当地グルメを食することができるのは、
長距離トラックドライバーの醍醐味でしょう。
~体験談②~Oさん・50代・勤務歴5年
長距離トラックドライバーの仕事をしていると、毎日風呂に入ることができません。
道中にトラックステーションや、
高速道路のレストインがない場合は風呂を諦めるしかないのです。
一般道に降りた場合、スーパー銭湯などがありますが、
大きなトラックを駐車するスペースがないため、
車内生活を送っていると風呂を辛抱しなければならない日が続きます。
~体験談③~Kさん・30代・勤務歴2年
長距離トラックドライバーは遠方まで荷物を輸送するのですが、
現地の指定された時間に荷下ろしをする必要があります。
現地には時間にゆとりをもって到着するため、数時間待つこともしばしば。
待ち時間は仮眠をとることが多いのですが、
そのときに遮光カーテンがあって本当に良かったと思っています。
車内を暗くして寝ると、思いのほか体力は回復するものです。
まとめ
長距離トラックドライバーの車内の過ごし方や、車内生活中のおすすめご飯について、
ご理解深まりましたでしょうか。
長距離トラックドライバーは、車内にいる時間が長いですので、
車内生活をいろいろと工夫しなければなりません。
車内生活中のおすすめご飯やアイテムについてもご紹介していますので、
ぜひ参考になさってください。
本記事を参考に、快適な車内生活を送ってみてはいかがでしょうか。