ルート配送は決められたルートを回りながら配送を行なう仕事です。
配送先で荷下ろしをする仕事が主な業務内容ですが、
具体的にルート配送ではどのような仕事が行なわれているのでしょうか。
本記事では、ルート配送の仕事内容や平均年収、
実際にルート配送の仕事をしている方の体験談も合わせてご紹介します。
ルート配送とは
ルート配送とは、決められた日時に、
決められたルートで店舗等に荷物を配送する仕事のことをいいます。
ここではルート配送の仕事の種類についてみていきましょう。
ルート配送の仕事の種類
ルート配送は、以下のようにさまざまな種類があります。
・コンビニやスーパー等の店舗へ納品する
・工場で作られた製品を物流業者の倉庫へ配送する
・物流業者がメーカーの指示を受けて届け先へ配送する
・飲食店への納品
・クリーニング店の配送
ルート配送に関する記事は運転ドットコムのコラム記事内でも取り上げていますので、参考になさってください。
コンビニやスーパーのルート配送の仕事内容とは?1日の流れやおすすめの点を紹介
ルート配送の仕事内容と一日の流れ
上記のように、ルート配送にはさまざまな種類の仕事があります。
ここではルート配送の仕事内容と、1日の流れの例についてみていきましょう。
ルート配送の仕事内容
ルート配送の仕事内容は、決められたルートをトラックで走りながら、
店舗等に納品することです。
配送先の例としては、コンビニ、スーパー、飲食店等があります。
複数店舗を回ることから、効率よく回っていかなければなりません。
ルート配送の一日の流れ
ルート配送の仕事は、以下のように1日を過ごします。
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上記のタイムテーブルはあくまで一例で午前から夕方まで労働する場合の例とお考えください。
ルート配送の仕事は朝が早いという特徴がありますが、
仕事の種類によっては店舗が開店する前に納品しなければなりません。
店舗の開店時間に合わせて納品するとなると必然と深夜または早朝から配送することになります。
コンビニの場合は、商品の在庫が少なくなると配送を行なわなければなりませんので、
1日に何度かルート配送を行なう場合があります。
ルート配送ドライバーのメリット・デメリット
ルート配送ドライバーになる際は、
ドライバーになった際のメリット・デメリットについて知っておきたいものです。
ここではどのようなメリット・デメリットがあるのかご紹介します。
ルート配送ドライバーのメリット
まずメリットからみていきましょう。
メリット①人手不足で仕事がなくならない
2024年4月の働き方改革関連法の改正にともない、
トラックドライバ―の時間外労働時間の上限が年960時間に制限されました。
このことにより、これまで1人のドライバーが担っていた仕事を
複数人で行なわなければならなくなったのです。
一方で、トラックドライバ―は労働時間が長く、 きつい仕事と思われがちであるため、
トラックドライバ―の就業者数は横倍となっています
(出典:「日本のトラック輸送産業現状と課題2022」)。
一度就職すると、長く働くことができることがメリットの1つです。
メリット②人間関係のトラブルに巻き込まれにくい
ルート配送の仕事は、出社してから荷積み・荷下ろし、トラックでの移動中は1人で行ないます。
同じ運送会社で他のドライバーと関わる時間は少ないことから、
人間関係のトラブルに巻き込まれにくいでしょう。
人と接するのが苦手な人にとっては、やりやすい仕事といえます。
メリット③業務で覚えることが少ない
ルート配送の仕事は、決められたルートを回りながら自身で荷積みした荷物を下ろすことです。
就職時は、1つずつ仕事を覚えていかなければなりませんが、
仕事をしていくうちに要領がつかめてきますので、業務で覚えることは少ないといえるでしょう。
ルート配送ドライバーのデメリット
続いて、デメリットについてみていきましょう。
デメリット①仕事が単調
ルート配送の仕事は、毎回同じルートを配送し、荷下ろしするのが仕事です。
変化のない仕事をすることから仕事が単調に感じてくる可能性がありますし、
同じ景色をみながら、同じ店舗を回ることから飽きがくる可能性もあります。
同じような仕事を続けるのが苦な方には向いている仕事といえるでしょう。
デメリット②早朝出勤や深夜から働く可能性がある
前述のように、スーパー等に納品する場合、店舗が開店する前に納品する必要があることから、
ルート配送ドライバーは早朝に店舗に到着する必要があります。
そうなると、ルート配送ドライバーが出社・荷積みをするのは深夜に行なわなければなりません。
深夜や早朝から働くのがしんどい方にはきつい仕事といえます。
デメリット③仕事がきついわりわりに収入が軒並み平均
トラックドライバ―の平均月給は38.6万円です。
日本人の平均月給は38.4万円ですのでトラックドライバ―の月給は軒並み平均といえるでしょう。
ただ早朝や深夜から働く上に、荷積み・荷下ろしで体力を使うきつい仕事であるわりに、
収入が軒並み平均であることに、収入の低さを感じるドライバ―もいるようです。
ルート配送の平均年収について
前述のように、トラックドライバ―の平均月給は38.6万円ですので、
1年分(12カ月分)に換算すると463.2万円となります
(厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査の概況」より)。
運送会社によっては、賞与であったり、 皆勤手当、無事故手当といった手当を設けていることから、
会社によって年収には大きく差があるといえるでしょう。
ルート配送ドライバーとしてあったほうがいい資格
ここではルート配送ドライバーとして所持していたほうがいい資格についてご紹介します。
ドライバーとして働くためには、普通自動車運転免許以外の免許を
もっておくことで仕事の幅が広がります。
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より大きなトラックが運転できる免許をもっているほうが仕事の幅が広がります。
また大きなトラックを使用する仕事ほど、収入が高くなるのが一般的です。
ルート配送ドライバーの体験談を3つ紹介
最後に、ルート配送ドライバーの経験がある方の体験談についてご紹介します。
~体験談①~Sさん・勤続10年目・45歳男性
以前は大手宅急便会社に勤務していたSさん。
体力的・精神的にきつく、コンビニルート配送の仕事に転職しました。
コンビニルート配送の仕事は、配送するルートが決まっており、
Sさんは体への負担をあまり感じることなく仕事をしています。
体験談②Tさん・勤務歴4年目・30代男性
ルート配送の仕事をしているTさん。
自分のペースで仕事ができることからストレスを感じることがないとのことです。
ルート配送の仕事は、配送先の時間指定はありますがそれを守れば自分のペースで仕事ができます。
ルート配送では同じ店舗を訪れるため、
配送先の職員と知り合いになり、そこから会話が生まれるそうです。
~体験談③~Hさん・勤務歴14年目・50代男性
Hさんは、ルート配送の仕事にきつさを感じています。
出勤は朝から夕方が基本ですが昼からの勤務のときは夜遅くまでの勤務になるそうです。
ときおり変化する勤務時間に合わせなければならないため、
体がついていかないことにきついと感じています。
渋滞に巻き込まれると退勤時間は遅くなり、
夜中の荷下ろしは近隣住民へのさらなる配慮が必要で神経を使っておられました。
まとめ
ルート配送の仕事内容や平均年収、実際にルート配送の仕事の
ご理解が深まりましたでしょうか。
仕事の詳細まで知ることで、ルート配送の仕事をお考えの方もいらっしゃることと思います。
ルート配送の仕事をしていらっしゃる方の体験談も、ぜひお読みください。
本記事を参考に、ルート配送について深くお知りいただければ幸いです。