荷物を輸送するためのトラックですが、
トラックにはさまざまなサイズ・寸法があります。
トラックのサイズによって必要な免許も異なってきます。
本記事では、トラックのサイズ・寸法一覧と、必要な免許について詳しく解説します。
トラックの種類別のサイズ一覧
まず、トラックの種類別のサイズ一覧を確認していきましょう。
小型トラック
小型トラックは以下の寸法のものをいいます。
全長 |
4,700mm以内 |
全幅 |
1,700mm以内 |
全高 |
2,000mm以内 |
最大積載量 |
3,000kg以内 |
車両総重量 |
5,000kg以内 |
荷台サイズ(幅) |
1,600mm~1,890mm |
荷台サイズ(長さ) |
3,100mm~4,350mm |
ではもう少し詳細の区分で寸法をみていきましょう。
<軽トラック>
タイプ |
全長(mm) |
全幅(mm) |
最大積載量(kg) |
平ボディ |
3,395 |
1,475 |
350 |
<1tトラック>
タイプ |
全長(mm) |
全幅(mm) |
最大積載量(kg) |
平ボディ |
4,280 |
1,680 |
800 |
<2tトラック>
タイプ |
全長(mm) |
全幅(mm) |
高さ(mm) |
最大積載量(kg) |
平ボディ |
4,685 |
1,695 |
- |
2,000 |
箱 |
4,990 |
1,890 |
3,000 |
2,000 |
ロング |
6,460 |
2,190 |
- |
2,000 |
<3tトラック>
タイプ |
全長(mm) |
全幅(mm) |
高さ(mm) |
最大積載量(kg) |
平ボディ |
4,690 |
1,695 |
- |
3,000 |
箱 |
5,005 |
1,890 |
3,090 |
3,000 |
ロング |
7,310 |
2,185 |
- |
3,000 |
一般に、平ボディサイズで1~3tまでのトラックが小型トラックの寸法になりますが、
箱やロングの場合は、小型トラックの規定を上回り、中型トラックの区分になります。
中型トラック
中型トラックは以下の寸法のものをいいます。
全長 |
12,000mm以内 |
全幅 |
2,500mm以内 |
全高 |
3,800mm以内 |
最大積載量 |
6,500kg以内 |
車両総重量 |
11,000kg以内 |
荷台サイズ(幅) |
2,120mm |
荷台サイズ(長さ) |
5,750mm |
ここでも、もう少し詳細の区分で寸法をみていきましょう。
<4tトラック>
タイプ |
全長(mm) |
全幅(mm) |
高さ(mm) |
最大積載量(kg) |
平ボディ |
7,600 |
1,790 |
- |
4,000 |
箱 |
8,195 |
2,260 |
3,500 |
4,000 |
ロング |
8,600 |
2,200 |
- |
4,000 |
<6tトラック>
タイプ |
全長(mm) |
全幅(mm) |
高さ(mm) |
最大積載量(kg) |
平ボディ |
7,685 |
2,470 |
- |
6,300 |
大型トラック
大型トラックは以下の寸法のものをいいます。
全長 |
12,000mm以内 |
全幅 |
2,500mm以内 |
全高 |
3,800mm以内 |
最大積載量 |
6,500kg以上 |
車両総重量 |
11,000kg以上 |
荷台サイズ(幅) |
2,300mm~2,500mm |
荷台サイズ(長さ) |
5,100mm~10,000mm |
では具体的に、大型トラックの詳細の区分をみていきましょう。
<8tトラック>
タイプ |
全長(mm) |
全幅(mm) |
高さ(mm) |
最大積載量(kg) |
平ボディ |
8,440 |
2,470 |
- |
8,000 |
<10tトラック>
タイプ |
全長(mm) |
全幅(mm) |
高さ(mm) |
最大積載量(kg) |
平ボディ |
11,950 |
2,490 |
- |
10,000 |
箱 |
11,950 |
2,490 |
3,790 |
10,000 |
<20tコンテナトラック>
タイプ |
全長(mm) |
全幅(mm) |
高さ(mm) |
最大積載量(kg) |
- |
11,480 |
2,438 |
3,796 |
24,000 |
<40tコンテナトラック>
タイプ |
全長(mm) |
全幅(mm) |
高さ(mm) |
最大積載量(kg) |
- |
16,395 |
2,438 |
3,796 |
30,480 |
トラックのサイズの確認方法とは?
トラックのサイズを確認する方法は、
車体の後ろに貼られている「最大積載量」のシールを確認するのが1つです。
またトラックの分類方法を確認する方法もあります。
大まかな分類にはなりますが、上記でもトラックを分類したように、
小型トラックは3t以下、中型トラックは4~6t以下、
大型トラックは6t以上に分類されるのです。
トラックは分類によって、以下のように使い分けされていますのでご確認しましょう。
<小型トラック>
トラックの種類 |
仕事内容 |
バンボディ |
ルート配送、宅配、集配など |
幌車 |
|
冷凍冷蔵車 |
生鮮食品、アイス、冷凍食品などを配送 |
保冷車 |
生鮮食品などを配送 |
<中型トラック>
トラックの種類 |
仕事内容 |
バンボディ ウイングボディ |
ルート配送、家具や機械類などの配送 フォークリフトが必要な大型荷物の配送 |
平ボディ |
ルート配送から取引先企業への荷物を配送 フォークリフトで積みやすい荷物を配送 |
貸し切りチャーター |
取引先の荷物のみを配送 配送物は取引先に応じて運搬 |
<大型トラック>
トラックの種類 |
仕事内容 |
バンボディ ウイングボディ |
取引先や納品場所が車中泊をともなう遠方であることが多い |
平ボディ |
荷下ろしはフォークリフトを使う場合が多い 車中泊をともなう遠方地であることが多い |
キャリアカー |
乗用車や建設車両を運送する トレーラータイプのキャリアカーはけん引免許が必要 |
タンクローリー |
取引先が工場であることが多い タンクローリーによってはけん引免許が必要 |
積載量については、運転ドットコムの下記の記事にも記載していますので、
合わせて参考になさってください。
小型から大型までのトラック積載量ってどのくらい?過積載の罰則や積載量の計算方法も紹介!
トラックの種類やサイズ別に必要な免許って?
上記で、トラックにはさまざまなサイズがあることをご紹介しました。
トラックは定められた免許区分に応じて運転しなければなりません。
ここではトラックの分類別に、必要な免許についてご紹介します。
免許の種類については、運転ドットコムの
「【最新版】免許の種類と区分について」に記載していますので、
合わせて参考になさってください。
小型トラックの運転に必要な免許
小型トラックを運転するための免許は、
取得した時期によって運転できる小型トラックの種類が異なります。
2017年3月までに取得した普通自動車運転免許は、
最大積載量3t未満、車両総重量5t未満のトラックの運転が可能です。
2017年3月以降に取得した普通自動車運転免許は、
最大積載量2t未満、車両総重量3.5t未満のトラックの運転ができます。
最大積載量2t以上、車両総重量3.5t以上のトラックを運転する場合は、
準中型自動車運転免許以上の免許の取得が必要です。
中型トラックの運転に必要な免許
2007年6月までに取得した普通自動車運転免許では、
中型トラック(4tトラック)の運転ができます。
2007年6月以降に取得した普通自動車運転免許では
4tトラックを運転することができませんので、
中型自動車運転免許を取得する必要があるのです。
大型トラックの運転に必要な免許
大型トラックを運転するためには大型自動車運転免許が必要です。
大型自動車運転免許を取得するためには、まず普通自動車運転免許を取得し、
取得してから3年以上経過している必要があります。
まとめ
トラックのサイズ・寸法一覧と、必要な免許について、ご理解深まりましたでしょうか。
トラックは用途によって、サイズが使い分けられています。
運ぶものが大きくて重いほど、中型トラックや大型トラックが必要です。
トラックを運転するためには、トラックの大きさに応じた運転免許が必要ですので、
免許区分を確認してから運転しましょう。
本記事を参考に、トラックのサイズ・寸法を知っていただき、
運転できる免許区分を知っていただければ幸いです。