トラックドライバーの休日の平均日数は?長距離や仕事内容でも違う!

コラム

どのような仕事でも決まった休日や希望休日がありますが、休日出勤が必要な場合もあります。
近年人手不足と言われているトラックドライバーの休日の状況はどうなっているのでしょうか。
今回は、トラックドライバーの休日について、トラックの大きさや走る距離でも休日数が異なるのか、休日に出勤する回数に制限はあるのかという内容を詳しく紹介します。
本記事を読むことで、走る距離や仕事内容でも休日の日数が違うのかに関して詳しい情報を抑えることができます。

 

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トラックドライバーの休日ルールとは?

トラックドライバーは長時間に及ぶ運転を行う場合が多いです。
そのため、休日にはルールがあり、労働大臣から発出されている改善基準告示によると、休日は基本的に「休息期間と24時間連続した時間の形」で休日の指定がされています。
休日の指定では、休息時間と休日を含めて30時間未満になってはいけない規定となります。

 

トラックドライバーの休日平均

全産業での平均年間休日は112~114日となっています。
運送業界では、年間休日120日以上で土日祝休みという企業もありますが、週に1日や週2日といった企業などさまざまです。
運送業界全体で人手不足と言われている昨今では、平均休日も企業ごとでさまざまになっています。

 

トラックドライバーの休日例

休日

トラックドライバーの休日は企業によって異なります。

 

週1日

人手不足の影響もあり、週1日休みしかない状況で頑張っているトラックドライバーもいます。
例えば、長距離の大型トラックドライバーの場合を参考にしましょう。
長距離の大型トラックドライバーは需要も多くなっているため、金曜日の夜遅い時間に仕事が終わり、土曜日のみ休みで日曜日の昼か夜には仕事開始と言う場合もあります。
休んだ感じがしないまま、また仕事が始まるというわけです。
しかし、休めるだけ良いと考える人が多いのにも理由があり、運送会社の中には、長時間労働は当たり前で1週間に1度も満足に休めないという企業もあるようです。
このような企業は、あきらかにブラック企業であることが分かります。
そのため、週1日でもしっかりと休める企業や業務内容に魅力がある場合には、働く際の検討候補に入れるのもおすすめできます。

 

週2日

トラックドライバーで週に2日の休日、その中でも土日休みという企業は大手以外ではほぼありません。
多くの運送会社は、隔週で土日が休みの場合や平日に2日で、月に6~9日程度の休日となっている場合が多くあります。
週休2日を求人に書いてある場合でも、1か月に1度でも週に2日の休みがあれば書くことができます。
確実に休みを希望する場合には、完全週休2日制と書いてある企業を探しましょう。

 

シフト制

食品会社との取引がある運送会社の場合には、土日も対応する必要がある場合もあります。
シフト制の場合も多く、不規則な休みになることもあるでしょう。
あらかじめ休み希望を出しておけば休みが取れる場合もありますが、固定で土日休みなどは取れないのが現状です。

 

ドライバーの種類によって取得状況が異なる

運送会社によって休日の回数なども異なりますが、職種やトラックの種類によっても取得状況が異なります。

 

タンクローリー

タンクローリーのドライバーの仕事は、乳製品を運ぶタンクローリーやガソリンを運ぶ危険物の大型タンクローリーといった種類があります。
タンクローリーの仕事では、大手企業との取引も多く、決められたルートを走ることが多くなります。
労働時間も規則的なことが多く、休みも週休2日制のところが多いです。

 

長距離

長距離トラックのドライバーが長ければ1週間近く帰れない場合もあります。
労働時間や休みは不規則になる場合が多いです。
免許制度が変わったことにより、中型免許と準中型免許が新設されました。
そのことにより、大型免許取得のハードルが上がったことで、長距離トラックの運転手は人手不足が深刻になっています。
一方で小型、中型トラックのドライバーと比較すると収入が高い傾向にあることや、旅行感覚で仕事ができることから魅力を感じる人が多い仕事でもあります。

 

中型4トン

中型の4トントラックは運送業界では一番の主力といえるトラックです。
さまざまな現場での仕事が多くなっています。
中型4トントラックを扱う運送会社は数多くあることから、休日形態も多様です。
中型4トントラックは長距離から近場のルート配送まで担うことができるため、週2日の休みがある場合や長距離では全く休日がない場合もあります。
中型4トントラック運転手は幅広い仕事を担うことができることから、求人数も多くありますが、休みの状況などを判断して選ぶことが大切です。

 

小型2トン

小型の2トントラック運転手の仕事は、宅配便や比較的小さな荷物を積んで決まったコースを配達するルート配送の仕事が多いです。
決まったルートの仕事が多いため、毎日決まった時間で仕事ができることが多いというメリットもあります。
生活が不規則にならずにトラックドライバーの仕事がしたいという方は小型2トンの仕事がおすすめです。
準中型免許で運転する事ができることから、人手不足にもなりにくい点で、休みの融通が効きやすいためです。
生活が不規則にならないメリットはありますが、デメリットとしては、集荷や荷下ろしなども多いため体力を必要とすることは覚えておきましょう。

 

トラックドライバーの休日に関する質問

休日

トラックドライバーに関することでよくある質問をまとめました。
トラックドライバーの仕事をしてみたいと考えている人の持っている疑問になっているため、参考になればと思います。

 

休日労働の回数に制限はある?

休日には、法定休日と所定休日があります。
法定休日とは労働基準法第35条に基づいて、労働者に対して必ず与える必要のある休日で最低でも週に1回、4週間に4回の休日を与えなくてはいけない規定となっています。
所定休日とは、企業が働く人に与える休日のことです。
会社ごとの就業規則や36協定によって、法定休日の出勤回数が制限される場合もあります。
会社の規定により、「法定休日に出勤できるのは月3回まで」といった取り決めがある場合は、3回を超えて休日出勤させることはできない決まりとなっています。

 

分割休息の特例とは?

ドライバーには8時間以上の休息を与えなければならないという規定があります。
しかし、場合によっては8時間以上の休息をとることが難しい場合もあるでしょう。
行政による監査が行われた場合には、拘束時間16時間超過、休息不足8時間未満として扱われてしまいます。
しかし、条件を満たした場合に分割休息を用いることができます。
・原則2週間~4週間程度の間に前勤務回数の2分の1の回数が限度 ・休息を拘束の途中と経過直後に分割して与える ・1回の休息は4時間以上で計10時間以上の休息を与える 分割休息は必ず2回に分ける必要がなく、休憩時間4時間を3回に分けて合計12時間以上の3分割休息も可能です。

 

まとめ

本記事では、トラックドライバーの休日について紹介しました。
トラックドライバーといった運送業界では、2024年問題が大きく報じられていますが、実際に人手不足で悩んでいる企業も多いです。
人の暮らしの中で必要な物を運ぶ仕事であるトラックドライバーは休日も不規則になってしまいます。
求人を探す際には固定の休みが企業によっては決まっている場合もあるため、求人をしっかりと見てみることをおすすめします。

 

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