トラックドライバーは、AmazonなどのECサイトから注文があった場合に、荷物を注文した人の元へ荷物を届けます。
運転距離は目的地によって異なりますが、都道府県を数か所もまたぐこともあるでしょう。
そこでトラックドライバーに対して、「長距離運転の際にトイレはどのように対処しているのだろう」と疑問に感じたことがある人は多いと思います。
本記事では、長距離ドライバーのトイレ事情や運転中のトイレ対策を詳しく解説していきます。
長距離ドライバーのトイレ事情とは？
ドライバーの中でも長距離を運転する方に対し、トイレ事情が気になる方は多いでしょう。
ここでは、長距離ドライバーのトイレ事情を解説します。
渋滞に巻き込まれた場合
長距離ドライバーの場合、時間を短縮するためにも高速道路を活用することが多いです。
時間によっては渋滞が発生するケースがあり、運転が主な業務であるドライバーは渋滞に巻き込まれる可能性が高いです。
渋滞に巻き込まれてしまうと、トイレに行きたい時に車が進まないため困ります。
そのため、長距離ドライバーの方は高速道路に入る前にトイレを一度済ませておく、携帯用のトイレを常備しておくなどの対策を講じる必要があります。
駐車場所が確保できない
トラックは乗用車と比較して車体が大きいため、駐車場所が確保しづらくトイレに困ってしまうケースが多いです。
例えば乗用車の場合は、コンビニやスーパーマーケットなどに気にせず車を停められますが、トラックの場合は同じようにはいきません。
トラックは駐車時に車体の大きさから、駐車スペースを広く取る必要があります。
そのため、コンビニなどでトイレに行こうとしても中々駐車場所を確保できず、困ってしまいます。
長距離ドライバーのトイレ対策
長距離ドライバーの方は、高速道路で渋滞に巻き込まれた場合や駐車場所が確保できない時どう対策を取っているのか気になるでしょう。
長距離ドライバーのトイレ対策を6つ解説します。
飲み物の飲みすぎ注意
飲み物は飲みすぎると、尿意を催すため注意が必要です。
特に、お茶やコーヒーなどカフェインを含む飲料を摂取しすぎてしまうと、何度も尿意を催してしまいます。
高速道路では、サービスエリアから次のサービスエリアまで距離があります。
飲みすぎによってトイレに頻繁に行きたくなると運転中は対処する術がないため、大変です。
眠気覚まし等に有効的なカフェインですが、飲みすぎてしまわないように注意しましょう。
事前に下痢止め
お腹が元々弱い人や前日に油っぽい食べ物を摂取している場合は、運転中の下痢に注意が必要です。
渋滞に巻き込まれた時に腹痛に襲われると、運転が荒っぽくなる場合もあり事故を引き起こしてしまう可能性があります。
そのため、事前に下痢止めを服用しておくことがおすすめです。
あらかじめ服用しておけば、突発的な腹痛を抑えられます。
しかし、長くはもたないため下痢止めを常備しておくか、腸の調子を整える薬などを前日などに服用して調子を整えておきましょう。
事前にトイレを済ませておく
長距離運転をする前に、あらかじめトイレを済ませておくことも大事です。
例えば、荷積みや荷下ろしをする場所では、多くの場合トイレが設置されています。
そのため、荷積みなどの作業が完了し、運転を行う前にトイレを済ませておきましょう。
また、運転していて高速道路をこれから運転するという場合は、高速道路に入る前にコンビニやスーパーのトイレを利用して済ませておきましょう。
事前にトイレを済ませておけば、運転し始めてからトイレに行きたくなる確立を下げられます。
許可を取ってから店舗などを利用
事前にトイレを済ましたりする場合には、コンビニやスーパーを利用することが多いと思います。
特に大きい店舗のスーパーの場合は、大型トラックを駐車するための場所が複数設置されているため駐車場所を確保しやすいでしょう。
また、コンビニについても、トラックの駐車が可能でトイレを利用することができます。
しかし、店舗によっては、「一声かけてから利用してください」などと張り紙がしてある場合があります。
そのため、コンビニやスーパーのトイレを利用する場合は、店員に一声かけて許可を得てから利用するようにしましょう。
道の駅・サービスエリアを利用
道の駅やサービスエリアを利用することも、トイレの対策として有効的です。
サービスエリアについてはわかるけど、道の駅についてよくわからないという方もいるでしょう。
道の駅は、サービスエリア同様に休憩するための施設です。
サービスエリアと異なる点は、道の駅の場合高速道路だけでなく一般道路にも設置されているところです。
大型トラックが駐車する場所も複数あり、トイレやコンビニのような売店があります。
そのため、長距離ドライバーが休憩や仮眠をとりたい場合に適しています。
携帯トイレの常備
渋滞に巻き込まれた際などに、どうしてもトイレに行きたい場合に備えて、携帯トイレを常備しておくことがおすすめです。
可能な限り携帯トイレには、ペットボトルよりも簡易トイレを利用するようにしましょう。
過去に日本経済新聞で、高速道路や国道沿いで尿が入ったペットボトルの不法投棄について報じられています。
社会問題となっているペットボトルの不法投棄をしないためにも、簡易トイレを利用するようにしましょう。
特に最近では、楽天などで女性用の尿便や凝固剤が入っていることにより、気になる臭いを抑えられる商品が販売されています。
そのため、長距離を運転する場合、携帯トイレを常備しておくようにしましょう。
出典：
トイレを我慢した場合に起こること
対策を取らずに運転中にトイレに行きたくなった場合、我慢せざるを得ない状況が生まれてしまいます。
トイレを我慢することで、「どのようなことが起きてしまうのか」と疑問に感じる人は多いでしょう。
ここでは、トイレを我慢した場合に起こることを3つ紹介します。
集中力の低下
運転中にトイレを我慢し続けると、集中力が低下してしまいます。
集中力が低下すると、運転中のミスや注意力が散漫になり事故の発生リスクが増加してしまいます。
信号が赤であるにも関わらず走行してしまったり、一時停止の場所も停止せずに通過してしまう場合などが考えられるでしょう。
トイレを我慢することにより、頭の中が常にトイレのことを考えてしまうことになるため、正確な判断が出来なくなってしまいます。
運転が荒くなる
腹痛などを我慢していると、ストレスが溜まりイライラしやすくなります。
その結果、法定速度を超過して運転したり、急ブレーキをかける頻度が増加します。
日本経済新聞によると、鹿児島の布志市の市会議員が、高速を169キロで運転して、在宅起訴されていたというニュースもあったようです。
議員の方は、「運転中におなかが痛くなり、トイレに行きたくて急いだ」と述べています。
この際は、死亡事故などは起きなかったのですが、荒い運転は重大事故に繋がりかねません。
そのため、トイレは事前に済ませておく、携帯トイレを常備しておくなど対策を講じておきましょう。
出典：日本経済新聞
サイドブレーキ忘れ
exciteニュースによると、2021年の5月に愛知県名古屋市のバス運転手が、サイドブレーキをかけ忘れてトイレに行き事故が発生しています。
運転手は、「トイレに行きたくて慌ててしまった。
我慢していたが、限界だった」と述べています。
トラックではなく、バスに関するニュースですが、トラックドライバーにも同じことが起きてもおかしくはありません。
トイレを我慢していると、どうしてもトイレのことを考えてしまうため、判断力が鈍ります。
鈍い判断で行った行動が、人の命を奪うなど重大な事故につながる可能性があるため注意しましょう。
出典：exciteニュース
まとめ
本記事では、長距離ドライバーのトイレ事情について紹介しました。
長距離を運転する場合、高速道路などを利用する事が多く、渋滞に巻き込まれる可能性が高いです。
その際にトイレに行きたくなってしまうと、中々トイレにすぐに行くことができないため大変です。
そのため、あらかじめトイレを済ませておく、女性であれば女性用の携帯トイレを常備しておくなど対策を講じておくようにしましょう。
トイレを我慢することで引き起こされることは、最悪の場合、重大事故を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
長距離ドライバーは、運転中に何時トイレに行きたくなっても問題ないよう、対策を取る必要があります。
