大型特殊免許で乗れる車種一覧と取得方法│今持っている免許で取得できるかも確認しよう!

大型特殊免許 乗れる車
免許・資格

大型特殊免許は、大型特殊車両を運転するための免許です。 

 

大型特殊車両とは、具体的にどのような車両なのか、イメージはわきにくいでしょう。 

 

本記事では、大型特殊免許で乗れる車種一覧と取得方法、 

 

今持っている免許で取得できるのかについて、詳しく解説します。 

 

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大型特殊免許とは 

大型特殊免許とは

 

大型特殊免許は、大型特殊車両を公道で運転するための免許で、 

 

小型特殊車両、原動機付自転車の運転も可能な免許です。 

 

後述しますが、あくまで「大型特殊車両を公道で走らせることができる」のであって、 

 

大型特殊車両を操作できるのではありません。 

 

 

 

大型特殊免許で乗れる車種一覧 

大型特殊免許 乗れる車種

 

大型特殊免許では、大型特殊車両と小型特殊車両の運転が可能です。 

 

大型特殊免許で乗れる車種についてみていきましょう。 

 

 

ショベルローダー

ショベルローダーは、土砂、堆肥などのバラものの荷役を行なう二輪駆動の車両で、 

 

車体前方のショベルをリフトアームで上下させて荷役作業を行ないます。 

 

 

ホイールローダー

ホイールローダーは、建設機械の1つで、タイヤで走行する特殊車両です。 

 

タイヤショベルともいわれ、 

 

土木現場などで土砂の運搬、土砂のトラックへの積み込みなどに使用されます。 

 

 

ロードローラー

ロードローラーは、地面をローラーで踏み固める建設機械です。 

 

初期転圧や深層土壌を固める際に使用され、鉄輪をもつものが多くあります。 

 

 

グレーダー

グレーダーは、平らな道路の整備や、除雪をする際に用いられる特殊車両です。 

 

トラクターに牽引される車両をグレーダーといい、 

 

自走できるようモーターを搭載したグレーダーを「モーターグレーダー」といいます。 

 

 

農耕トラクター

農耕トラクターは、田畑で作業する特殊車両です。 

 

トラクターそのものだけでは農作業はできませんが、 

 

作業機を付け替えることでさまざまな農業を行なうことができます。 

 

 

農業用薬剤散布車

農業用薬剤散布車は、果樹園で防除作業を行なうための特殊車両です。 

 

農業用薬剤散布車を使用することで、過酷な防除作業を省力化することができます。 

 

 

刈取脱穀作業車

刈取脱穀作業車はコンバインともよばれ、 

 

農地で稲などを刈り取り、脱穀作業を同時進行するための特殊車両です。 

 

刈取脱穀作業車は、小型特殊自動車に分類されますので、 

 

大型特殊免許はもちろんのこと、小型特殊免許でも運転できます。 

 

 

 

大型特殊免許が必要な状況 

大型特殊免許 必要な状況

 

前述のように、大型特殊免許が必要な状況は、 

 

大型特殊車両を公道で運転する際に必要です。 

 

言い換えると、建設現場などで大型特殊車両を「操作」することはできません。 

 

例えば、フォークリフトを現場で操作するためには、 

 

「フォークリフト運転技能講習」や「フォークリフトの運転に係る特別教育」を 

 

受講しなければなりません。 

 

このように、大型特殊車両の「運転」と「操作」では、 

 

もっていなければならない免許や資格が異なりますので注意しましょう。 

 

 

 

自分の免許で大型特殊は運転可能か確認する方法 

大型特殊 運転可能か 確認方法

 

自身が普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許をもっていたとしても、 

 

大型特殊車両を運転することはできません。 

 

前述のように、大型特殊車両を公道で運転するためには、大型特殊免許が必要です。 

 

自分が大型特殊車両が運転が可能かは、 

 

運転免許証の表面の下部にある「種類」の表の 

 

上段・右から3番目に「大特」の記載があるかを確認しましょう。 

 

「大特」の記載があれば、大型特殊免許をもっているということですので、 

 

 

 

大型特殊免許の取得について 

大型特殊免許 取得

 

大型特殊免許の取得についてみていきましょう。 

 

 

大型特殊免許の取得に必要な書類一覧 

大型特殊免許を取得する際は、以下の書類を1枚ずつ用意してください。 

 

 

必要書類 

備考 

運転免許証 

・すでに運転免許証を持っている方のみ必要 

・記載事項に変更がある場合は住民票が必要 

本籍記載の住民票 

・運転免許証を持って居ない方のみ必要 

・運転免許保持者で記載事項に変更がある場合は必要 

・住民票は個人番号が記載されていないものが必要 

卒業証明書 

・教習所を卒業した場合のみ必要 

申請用写真 

・縦3cm、横2.4cm、無帽、正面、上三分身、無背景で申請 

 日以前6ヶ月以内に撮影したものが必要 

 

 

大型特殊免許の取得の流れ 

大型特殊免許を取得する際の流れは、以下の通りです。 

 

 

自動車教習所での取得する場合

自動車教習所での取得の流れには、次のようになります。 

 

・入校手続き 

・学科教習 

・技能教習 

・卒業検定 

・適性検査 

 

入校手続き

大型特殊免許が取得できる教習所に入校します。 

 

学科教習

交通法規などを学ぶために、22時間の学科教習を受講しましょう。 

 

普通免許をもっている場合は、学科教習は免除の対象です。 

 

技能教習

運転技術を習得するために、12時間の技能教習を受講してください。 

 

卒業検定

教習所内のコースで、運転技術を評価する試験が行なわれますので、受検しましょう。 

 

適性検査

運転免許試験場で行なわれる視力検査・聴力検査などを受け、 

 

基準を満たせば免許交付となります。 

 

 

運転免許試験場の一発試験で取得する場合

運転免許試験場の一発試験で取得のする場合は、以下の流れになります。 

 

適性検査

視力検査・聴力検査などを受けてください。 

 

学科試験

大型特殊自動車の知識を問う試験が実施されますので受験します。 

 

技能試験

運転免許試験場内のコースで、 

 

運転技術を評価する試験が行なわれますので、受験しましょう。 

 

免許交付

学科試験・技能試験に合格すれば、免許証交付となります。 

 

 

取得にかかる時間と費用 

大型特殊免許を取得する際にかかる時間と費用についてみていきましょう。 

 

取得にかかる時間と費用については、 

 

運転ドットコムの下記の記事も役に立ちますので、 

 

合わせて参考になさってください。 

 

大型特殊免許の取得にかかる費用や時間を紹介│費用を抑えるコツも!

 

時間

普通免許を持っている場合は、6時間の技能教習のみの受講となり、 

 

技能教習は1日に最大2時間までの受講と決められていますので、 

 

6時間の技能教習を受ける場合は3日間、卒業検定受験日の1日と合わせて 

 

最短4日間で教習所を卒業することが可能です。 

 

普通免許を持っていない場合は、 

 

技能教習が12時間必要ですので、6日間の教習期間となります。 

 

この場合、学科教習22時間を6日間ですべて完結させなければなりません。 

 

卒業検定受験日の1日を追加して、最短7日間で卒業は可能です。 

 

運転免許試験場での免許交付は、検査などに問題がなければその日に交付されますので、 

 

普通免許を持っている人は最短で5日で 

 

大型特殊免許を手に入れることが可能となります。 

 

費用

費用は、教習所に通う場合と一発試験の場合で費用が異なります。 

 

教習所での費用 

教習所に通い、大型特殊免許取得する場合は、以下の費用が必要です。 

 

 

免許 

費用 

普通免許所持者 

約7万円~約13万円 

普通免許未所持者 

約15万円~約20万円 

 

普通免許をもっている場合は、学科教習22時間が全て免除となり、 

 

合計6時間の講習を受けるだけで検定試験に臨むことができるため、 

 

教習所にかかる費用が安く済みます。 

 

上記の料金には、教習所で実施される卒業検定の費用が含まれていますので、 

 

費用を徴収されることはありません。 

 

ただし、教習所によっては卒業検定に合格しなかったなど、 

 

以下の追加料金が発生する場合がありますので、教習所に確認しましょう。 

 

 

項目 

費用 

再検定や補習 

1回につき7,700円程度 

追加教習 

1時間につき5,500円程度 

技能教習の当日キャンセル 

1時間につき2,200円程度 

 

合わせて、運転免許試験場で免許証を交付してもらう際に2,050円が必要です。 

 

一発試験での費用

運転免許試験場での一発試験を受験する場合、以下の費用が必要となります。 

 

 

項目 

費用 

受験料 

2,600円 

試験車使用料 

1,450円 

 

免許証交付料として2,050円も合わせて必要です。 

 

 

 

大型特殊免許の取得の際の注意点 

大型特殊免許 取得 注意点

 

大型特殊免許を取得する際の注意点についてみていきましょう。 

 

 

大型特殊免許では車両操作ができない

大型特殊免許は、大型特殊車両を公道で走らせることができる免許です。 

 

つまり、大型特殊免許だけでは、大型特殊車両を操作できません。 

 

大型特殊車両を操作するためには、 

 

別に資格や免許を取らなければなりませんので注意しましょう。 

 

 

大型特殊車両、小型特殊車両、原動機付自転車しか運転できない

大型特殊免許で公道を走行できるのは、 

 

大型特殊車両、小型特殊車両、原動機付自転車のみです。 

 

普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許などで運転可能な車両を運転する場合、 

 

それぞれの免許を取得しなければなりません。 

 

 

 

まとめ 

大型特殊免許で乗れる車種一覧と取得方法、 

 

今持っている免許で取得できるのかについて、ご理解深まりましたでしょうか。 

 

大型特殊免許で乗れる特殊車両には、さまざまなものがありました。 

 

大型特殊免許を取得すると、仕事の幅が広がるだけでなく、 

 

給料アップもねられるかもしれません。 

 

大型特殊車両を使用する人材不足が予想されていますので、 

 

大型特殊免許保持者は重宝されるでしょう。 

 

本記事を参考に、大型特殊免許の取得を目指してみてはいかがでしょうか。 

執筆者

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運転ドットコム編集部