バス運転手を目指している方は以下のような疑問をお持ちではありませんか
「トイレに関する悩みを事前に解決しておきたい」
「運転中にトイレに悩まないためにはどうするべきか」
本記事では上記のような疑問を解決するとともに、バス運転手のトイレ事情について解説します。
バス運転手のトイレ事情
バス運転手のトイレ事情は乗車するバスによって異なります。例えば、高速バスの運転手は約2時間ごとにパーキングでトイレ休憩を挟めるため、安心して運転できます。一方で、路線バスの運転手は、勤務中(運転中)はトイレに行けないため、基本的には我慢しなければなりません。トイレに行けるのはバスの終着である駅や施設のみです。(なお、深夜や土日など時間帯によって施設が空いていない可能性もあるので注意が必要です。)
しかし、路線バスの運転は運行ルートにもよりますが、長いと4時間ほどの連続運転をする可能性もあります。いくら我慢しなければならないといえど、お腹に違和感を感じたまま長時間の運転をすると、注意力が散漫になり危険です。例えば、あるバス運転手の失敗談として、トイレを我慢していたことで焦りや集中力の欠如につながり事故を起こした例もあります。その事故の要因は、慌ててバスを停車させトイレへ行き、パーキングブレーキをかけ忘れたバスが乗用車に衝突したというものです。そのため、まずはどうしてもトイレが我慢できなくなった場合の対処法を紹介します。
どうしてもトイレが我慢できない際の対処法
どうしてもトイレが我慢できなくなった場合は以下の2つの手順を踏む必要があります。1つ目は、お客様に断りを入れた上で公共施設に停車させ、安全確保後にトイレへ行く。2つ目は、到着時間の遅れが生じた場合は営業所に連絡する。規定では、お客様へ断りを入れたうえでトイレに行くことは問題ありません。しかしその場合において、市交通局は「車両から離れる際のルールを確実に実施し、安全な駐車措置を徹底する」としています。あくまで「トイレは我慢する」が基本ですが、漏らしてしまいそうなほどであれば、お客様の安全を確保した上で行ってください。
運転前にトイレ対策ですべきこと
では、そもそもバスの運転中にトイレへ行かないためにはどのような対策が必要でしょうか。
ここでは、以下の5つのポイントを紹介します。
・前日、当日の食事を気をつける
・前日、当日の飲み物を気をつける
・体調管理を気をつける
・温かい服装を心掛ける
・薬を服用する
前日、当日の食事を気をつける
1つ目は前日、当日日の食事にを気をつけることです。摂取する食品には当日、翌日にトイレに行きたくなりやすいものがあります。もともとお腹が弱い方や業務中にトイレの不安がある方は、前日、当日に以下のような食品を摂取しないように気をつけてみてください。
食品の種類 | 食品例 | 影響を与える理由 |
---|---|---|
利尿作用のある食べ物 | 納豆、ほうれん草、大豆など | 納豆、ほうれん草、大豆など |
腸が活発する食べ物 | 乳製品、発酵食品など | 消化酵素 |
生モノ | 牡蠣、生魚など | 食中毒、アニサキスなど |
消化に時間のかかる食べ物 | 脂肪分の高い肉、バターなど |
油脂分 |
前日、当日の飲み物を気をつける
2つ目は前日、当日の飲み物に気をつけることです。摂取する飲料の種類や水分量によって、当日、翌日にトイレに行きたくなりやすいものがあります。
以下のような点に注意してみてください。
・摂取する水分量を減らす
・カフェインが含まれるコーヒーや緑茶などを摂取しない
・前日にアルコールを摂取しない
ここまでみると、毎日の食事や飲み物がかなり制限されるようにみえますが、もちろん適量を摂取することは問題ありません。重要なことは自分のお腹と相談しつつ、当日・翌日の業務中にトイレに行きたくならない範囲に留めることです。
体調管理を気をつける
3つ目は体調管理に気をつけることです。以下のような点に注意してみてください。
・ストレスを管理する
・腸内環境を改善する
膀胱の周辺にある排尿筋は、普段は弛緩しており尿を溜め込みます。しかし、ストレスを感じることで排尿筋が収縮すると尿意を催しやすくなります。
温かい服装を心掛ける
4つ目は暖かい服装を心がけることです。体温が低下すると尿意を催しやすくなります。
そのため、暖かい服装を心がけたうえで、以下のような点に注意してみてください。
・夏場の冷房を効かせすぎてしまう
・冬場の暖房で汗が出て体が冷えてしまう
お腹周りが冷えることで、腹痛を起こす可能性もあります。なお、大手バス運転手は基本的に制服を着用する必要があり、服装に規定があります。そのため、事前に会社側へ確認し、規定の範囲内でいつでも着脱できる衣服を持っておくと良いです。
薬を服用する
5つ目は薬を服用することです。日頃から腹痛を起こしやすい方や体調が優れないとき、冷えそうな日などは事前に下痢止めのような薬を服用しておくと良いです。自分は大丈夫と思っていたとしても、万が一のこともあるため、薬を常備しておくと安心できます。
まとめ
バス運転手のトイレ事情について解説しました。基本的にバス運転手はトイレを我慢しなければなりません。
そのために、以下のような対策を取ると良いです。
・前日・当日の飲食物に気をつける
・体調管理に気をつける
・暖かい服装を心がける
・薬を服用する
万が一トイレを我慢できない場合は、お客様に断りを入れ、安全確保をしたうえでトイレへ向かいます。これからバス運転手を目指す方は、事前にトイレの対策方法を理解しましょう。