【ドライバー必見】中距離トラック運転手はきつい?中距離トラック運転手の不安や悩みの解決方法

・中距離トラックドライバーって実際のところ楽しい?きつい?
・夜勤はある?日帰りはできる?
・きつい場合はどうすれば良い?

中距離トラックドライバーを目指している人にとって、現場のドライバーがどのような悩みを抱いているのか気になる方は多いと思います。本記事では、中距離トラックドライバーが抱える悩みとその解決方法をまとめました。中距離トラックドライバーを目指す際に参考にしていただけると幸いです。

 

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中距離ドライバーの仕事がきつい理由

 

中距離ドライバー きつい

 

ここからは中距離トラックドライバーの仕事がきついとされている理由を解説します。あわせて、トラック配送業界はこの問題を改善するために企業や政府がどのような策を講じているのかも紹介します。
 

1日のタイムスケジュールが厳しいから

1つ目は1日のタイムスケジュールが厳しいためです。

以下は中距離トラックドライバーによくある一日の業務例です。
1.出社し倉庫へ向かう
2.倉庫で荷積みを行う
3.配送先へ向けて倉庫を出発する
4.昼食休憩をとる
5.配送先へ到着し荷下ろしを行う
6.配送完了後は会社へ戻る
7.帰宅

この一例を見るとシンプルですが、届け先の荷物を受け入れる時間に制約があるため、時間に追われた状態で業務を行います。また、配送完了後に別の倉庫へ向かい、自社倉庫へ持ち帰る荷物を荷積するケースもあり、その時には荷待ち時間が発生します。トラックドライバーの荷待ち時間は平均1〜2時間あるとされ、多くのドライバーの悩みの種です。このような問題に対し、国土交通省は「取引環境と長時間労働の改善に向けたガイドライン」を策定しました。さらに、物流会社ではトラックバース(荷物の積み下ろしを行うために駐車するスペース)の予約・受付システムを活用して、荷待ち時間の削減をさせる動きもあります。
 

夕方から夜にかけて仕事が始まるので夜の時間を過ごせないから

2つ目は夜の時間を過ごしにくいためです。基本的には中距離トラックドライバーは日帰りの業務になることが多いです。しかし、配送先によっては早朝に商品を陳列するため、その時間に合わせて納品をするケースがあります。その場合は前日の夕方頃に倉庫を出発し、夜の間に運転を行い、翌日の朝に帰宅します。このように昼夜逆転の生活が続き、夜の時間を過ごせなくなるときつく感じやすいです。業界の動きとして、労働時間を改善するための動きは多くありますが、夜勤を改善する動きは少ないです。例としては、日通総合研究所が作成した「トラック運転者の労働時間等の改善のための基準 教育・研修マニュアル 応用編」にて「2暦日における拘束時間は 21 時間を超えないこと」と、夜間にわたる業務を制御する特例があります。2暦日にわたる勤務とは、例えば午前から午後にかけて配送業務を終え、その日の夜から日をまたいで再度配送を行うような場合を指します。つまり、「その日のうちに2度目の業務に入り、日をまたぐ場合は労働は合計21時間までに抑えましょう」という意味です。
 

拘束時間と給料が割に合わないことがあるから

3つ目は拘束時間と給料が割に合わないことがあるためです。中距離ドライバーは人手不足問題や荷待ち時間の問題により、拘束時間が他業種よりも長くなる傾向にあります。しかし、拘束時間に比べて年収は平均430〜463万円と、一般的なサラリーマンの平均年収である488万円よりも低いです。原因の一つは、1990年に施行された物流の規制緩和により、多くの企業が容易に運送事業へ参入できるようになったためです。この問題に対し、一部の大手運送会社は生産性向上によって給料を上げることに成功しています。しかし、現状多くの中小運送会社では人件費を削るほか規制緩和に対応できていません。そのため、中小企業が今後どう改善を行うのかが給料向上の鍵になると考えられます。
 

荷物の積み込みを手積み手下ろしする可能性があるから

4つ目は荷物を手積み手下ろしする可能性があるためです。大型トラックの場合はフォークリフトを利用して荷物の積み下ろしを行うことが多いです。しかし、中距離ドライバーに多い2tトラックや4tトラックを利用する場合は手積み手下ろしのケースが増えます。手積み手下ろしのきつさはドライバーの辞職につながり人手不足にも影響します。そのため、ドライバーを抱える事業者によっては「手積み手下ろしの仕事を断るケース」が増えているようです。今後このような風潮が業界全体に伝わると、トラックの大きさによって手積み手下ろしを禁止するガイドラインが策定されるかもしれません。
 

中距離トラック運転手のきつい仕事の対処法

 

中距離ドライバー きつい 対処法

 

ここまで中距離トラックドライバーがきついと思う悩みを紹介しました。ここからはその解決方法を紹介します。
 

空き時間にすることを決める

「拘束時間と給料が割に合わないこと」については、空き時間を有効活用すると良いです。例えば、荷待ち時間が労働時間にカウントされない場合は、その時間を有効活用することで実質の実労働時間を減らせます。また「趣味の動画・映画を視聴する」「何分以上仮眠をとる」などリフレッシュをして日々の疲労を癒せます。加えて「求人を探す」「ドライバー仲間と情報交換をする」など別案件の獲得に時間を使うことも可能です。
 

大型トラックの運転免許を取得する

「拘束時間と給料が割に合わないこと」については、大型免許を取得すると良いです。同じ中距離ドライバーでも、大型トラックと中型トラックでは給料が異なります。2021年の賃金構造統計調査によると、大型貨物運転手の平均年収は463万円であり、大型車を除く貨物運転手の平均年収は430万円です。今後も長くトラックドライバーとして働く場合は、大型免許を取得しておくと現職でも給料を上げられます。さらに、大型免許を持っていると転職をする際にも有利に働きます。
 

体力をつける

「タイムスケジュールが厳しいこと」「荷物の手積み手下ろしが大変なこと」については、体力をつけると良いです。体力をつけると肉体的にも精神的にも余裕ができます。厳しい時間制約のなかでもテキパキと動けるようになり、手積み手下ろしで必要以上に疲れることはありません。休日に時間が作れる方は、散歩やジョギングなどから始めることをおすすめします。
 

転職をする

このようなドライバーの悩みを解決するためには、転職することも有効です。現状の労働条件に不満を持っていても、その場で不満をすべて解決できるとは限りません。そのような場合は、より良い条件の会社に転職をした方が手っ取り早いケースもあります。しかし、自身が望む条件の会社へ簡単に転職できるわけではありません。そのため、ここからは転職する際に参考にすべき方法をいくつか紹介します。
 

求人サイト・求人票から探す

1つ目は求人サイト・求人票から探す方法です。メリットは「自身のペースで希望に沿った案件を探せること」です。求人サイトには全国から無数の求人票が集められています。そのため、自分のペースでそのなかから希望の案件を探せます。デメリットは「案件を探すのに時間がかかる」ことです。はじめに、いくつかある求人サイトから自分に合ったサイトを見つける必要があります。さらに、そのなかにある無数の求人票から希望の案件を探すのはなかなか骨が折れます。
 

転職エージェントに相談する

2つ目は転職エージェントに相談することです。メリットは「希望に沿った案件を紹介してもらえること」です。転職エージェントでは、ヒアリングを経て仕事を紹介してもらえるため、求人サイトで探すよりも手間をかけずに仕事が見つかります。デメリットは「合わないエージェントもあること」です。転職エージェントによって、それぞれ扱う案件の種類や強みが異なります。そのため、エージェント選びを失敗してしまうと、うまく案件探しが進まないこともあります。
 

ドライバー仲間の口コミ

3つ目はドライバー仲間の紹介(リファラル採用)で転職することです。メリットは「入社後のギャップが少ないこと」や「採用のハードルが低くなること」です。会社のことを事前に知っておくと、入社前後でギャップが小さくなりストレスを感じにくくなります。また、ドライバー仲間が、勤めている企業に推薦する形になるため、入社へのハードルが低くなります。デメリットは「紹介人が必要なこと」や「入社後に辞めづらいこと」です。紹介という形で入社するためには、そもそも紹介をしてくれる知り合いが必要です。さらに、その人の推薦で入社をする形式のため、内定辞退や退職がしにくい雰囲気を感じるかもしれません。
 

まとめ

中距離トラックドライバーに興味があり、これから働こうと考えている方は、ドライバーの実態が気になると思います。実際に、1日のタイムスケジュールが厳しいこと、拘束時間が長いわりには給料が低いこと、手積み手下ろしの体力的なキツさなどなどさまざまな悩みの種がありました。しかし、このような悩みは空き時間を有効活用する、大型トラックの資格を取る、転職をするなどで改善できます。中距離トラックドライバーに興味がある方は、求人サイトや転職エージェントに相談してみることをおすすめします。以上、中距離トラックドライバーの悩みとその解決方法でした。

 

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