女性に今人気!?トラックドライバーのお仕事!お給料やメリット・デメリット、体験談も紹介!

コラム

ひと昔前は、トラックドライバ―の仕事は男性の仕事である印象が強くありました。

 

ところが最近では、女性のトラックドライバ―を多く見かけるようになっています。

 

あまり知られていないかもしれませんが、実はトラックドライバ―の仕事は女性に人気になってきているのです。

 

そこで本記事では、女性トラックドライバ―の給与やメリット・デメリットなどについて詳しくご紹介します。

 

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トラックドライバーの女性の割合は?

トラックドライバー 女性 割合

 

全日本トラック協会の『日本のトラック輸送産業現状と課題2022』では、

 

2021(令和3)年の道路貨物運送業の輸送・機械運転従事者数は84万人で、

 

女性の従事者数は3万人程度である調査結果が出ています。

 

割合で表すと、女性のトラックドライバ―は3.6%ほどしかいないのです。

 

全産業の女性従事者の割合が平均44.5%ですので、女性ドライバーの割合が少ないことが分かります。

 

この現状を改善するために、日本政府は「トラガール促進プロジェクト」を行ない、

 

女性のトラックドライバ―の増加を促しているのです。

 

今女性の大型のトラックドライバーも少しずつですが増えている傾向にあります。

 

女性の大型トラックドライバーについては下記の記事で詳しく紹介しておりますのでそちらもご覧ください。

 

女性でも大型ドライバ―になれる!給与事情や向いている人について紹介!体験談も!

 

 

今話題!トラガールって?

トラガール

 

女性のトラックドライバ―については、上記のような現状があることもあり、

 

2014年に「トラガール促進プロジェクト」を国土交通省が開始しました。

 

「トラガール」は「女性(=girl)のトラックドライバー」という意味です。

 

トラックドライバ―は男性の職業という印象が強いですが、

 

現在では女性の活躍の場が広がっていることから、

 

トラガールの活躍をもっと応援しようという思いで立ち上げられました。

 

女性トラックドライバ―が働きやすいと感じる環境を設けることが立ち上げられた目的です。

 

トラガールが応援する企業が利用できる各種助成金などの情報もまとめられており、

 

トラガールが増えると次のような環境づくりが期待できます。

 

 

運送会社のイメージアップ

女性トラックドライバーが働いている運送会社は、

 

安全管理や教育をしっかり行なっているというイメージがもたれやすいです。

 

女性のトラックドライバ―の育成という観点から、

 

運送会社自身が、細かな気配りをしているなど、運送会社のイメージアップが期待できます。

 

 

働きやすい職場になる

女性トラックドライバ―を採用することで、男性だけだった職場の会話の内容も変わるでしょう。

 

また運送会社は女性を採用することで、男性が目に行き届いていなかった環境が改善され、

 

働きやすい職場になる効果が期待できます。

 

 

ドライバー不足解消

女性トラックドライバ―が多く働いている運送会社は、

 

求人を行なう際に「女性ドライバーも活躍中!」と記載することができ、

 

さらなる女性トラックドライバーの応募が期待できます。

 

女性トラックドライバ―が在籍している運送会社は、

 

男性だけのような厳しい環境ではなく、どこか安心感がもてる働きやすい環境のイメージがもたれがちです。

 

若年層が求人をみて入社してくる可能性も上がりますし、トラックドライバ―の人手不足解消にもつながるでしょう。

 

 

営業力の向上

女性トラックドライバ―は荷主との対応を丁寧に行なうことができる傾向があることから、

 

荷主の評判があがり、業績向上につながります。

 

また女性ならではの視点で営業の進め方が導入できることから、より営業力が向上できる可能性が高くなるのです。

 

 

女性トラックドライバーの給与について

大型トラック運転手 給料 女性

 

厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査の概況」によると、

 

トラックドライバ―の月平均給与は38.6万円となっています。

 

国税庁「1年を通じて勤務した給与所得者・平均給与」では、

 

日本人の月平均給与が38.4万円となっていることから、

 

トラックドライバ―の月平均給与はおおよそ平均ほどといえるでしょう。

 

ここでは具体的に女性トラックドライバ―の給与について詳しくご紹介します。

 

 

トラック種別による平均給与と手取り

トラックドライバーの給与は、トラックの種別によって大きく異なります。

 

ここでは2020年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態(概要版抜粋)を参考に、

 

トラックの種別ごとの給与についてみていきましょう。

 

<普通車トラックドライバ―>

 

給与

手取り

男性

280,700円

224,560円

女性

227,300円

181,840円

 

<準中型トラックドライバー>

 

給与

手取り

男性

288,300円

230,640円

女性

254,200円

203,360円

 

<中型トラックドライバー>

 

給与

手取り

男性

299,200円

239,360円

女性

276,500円

221,200円

 

<大型トラックドライバー>

 

給与

手取り

男性

348,100円

278,480円

女性

318,000円

254,400円

 

<牽引トラックドライバー>

 

給与

手取り

男性

359,400円

287,520円

女性

321,800円

257,440円

 

1985年に施行された男女雇用機会均等法では、

 

同条件の労働を担う場合は性別によって賃金の格差を設けてはならないとされました。

 

各種別で男性と女性の月平均給与に差があるのは、

 

例えば走行距離が異なったり、荷物の重さや大きさが異なったりすることが考えられます。

 

 

ボーナス(賞与)はどれくらいなのか

厚生労働省の『賃金構造基本統計調査・令和3年賃金構造基本統計調査・一般労働者職種からの試算すると、

 

大型トラックドライバーの平均ボーナスは約38万円となっています。

 

上記の月平均給与の金額より、おおよそ1カ月分の給与がボーナス金額に相当するといえるでしょう。

 

 

女性がトラックドライバーになるメリット・デメリット

女性ドライバ― メリット デメリット

 

女性がトラックドライバ―になることでさまざまなメリット・デメリットがあります。

 

具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのかみていきましょう。

 

 

メリット

まずメリットからご紹介します。

 

 

細やかな気配りができる

女性は男性と比較すると、細やかなところまで目配りすることができる傾向にあります。

 

その気配りは取引先や配送先の評価も高くなることは必至です。

 

 

健康体でいることができる

トラックドライバ―の仕事は運転業務だけでなく、荷積み・荷下ろしの業務も行なうのが一般的です。

 

デスクワークはどうしても運動不足になりがちですが、

 

トラックドライバ―は仕事中に体を動かしますので、健康体でいられる傾向があります。

 

 

運転好きには最適

トラックドライバ―の仕事は勤務時間のほとんどが運転業務です。

 

トラックの種別によっては遠距離まで運転しなければなりません。

 

運転好きにとってトラックドライバーの仕事は転職であり、

 

新しい行先であると新しい気持ちで運転することができます。

 

 

女性客が安心できる

取引先ではトラックドライバ―の対応を女性が担う場合もありますし、配達先の対応が女性の場合もあります。

 

女性のトラックドライバーであると、女性客も安心して対応ができるでしょう。

 

 

デメリット

続いてデメリットについてご紹介します。

 

 

肉体的・精神的な負担が大きい

女性と男性では、生物学的に男性のほうが体力があるとされています。

 

トラックドライバ―はどうしても力仕事が中心で、大きいものや重たいものを運ばなければなりません。

 

また長時間の運転となると精神的な負担も大きくなります。

 

このように体に加わる負担が大きいことから、

 

トラックドライバ―の仕事は女性にとってデメリットと感じる部分があるでしょう。

 

 

拘束時間が長い

トラックドライバ―の人手不足は慢性化していることから、

 

現在トラックドライバ―として働いている人は残業が発生することが多いです。

 

残業時間が増えるということは休息の時間が減るということであり、

 

前述のように肉体的・精神的な疲労回復が見込まれません。

 

やはり体に加わる負担が大きいことはデメリットとしてあげられるでしょう。

 

 

女性用トイレが少ない

運送会社で働いている人は男性の割合が多いため、女性用トイレの設置数が少ないです。

 

女性は日頃の業務の中で、どこにトイレがあるのかをチェックする必要さえもあります。

 

 

休暇が取りにくい

トラックドライバ―は各エリアを担当制にしていることが多いため、

 

休暇を取ろうと思っても休みにくい現状があります。

 

生理や貧血などの症状がある場合は、運転に支障をきたすため仕事を休むべきですが、

 

仕事のことを考えると簡単に休暇が取りにくいと感じている人が多いです。

 

 

女性がトラックドライバーになる!強みはこれ!

女性 トラックドライバー 強み

 

国土交通省「若年層・女性ドライバー 就労育成・定着化に関するガイドライン~魅力的なトラック運送業界への進展~」によると、

 

実際に女性トラックドライバ―を雇用した運送会社が挙げた強みとして、以下のようなものを挙げています。

 

・荷主の対応が柔軟になった

・女性トラックドライバ―は対応が柔らかく評判が良い

・コミュニケーション能力が高い

・トラックの手入れが行き届いている

・仕事が丁寧である

・企業のイメージアップを図ることができる

 

上記のいずれをみても、運送会社にとってはプラスになることばかりです。

 

運送会社に女性が多く働いていると上記のような効果だけでなく、

 

運送会社への就職・転職を志す女性が増えると見込まれます。

 

そこから社会問題となっているトラックドライバ―の人手不足の解決に近づける可能性が高くなるのです。

 

 

女性でトラックドライバーに向いている人・向いていない人の特徴

女性トラックドライバー 向いている人 向いていない人

 

女性のトラックドライバ―にも向いている・向いていないの適性があります。

 

ここでは具体的に向いている人・向いていない人の適性についてみていきましょう。

 

 

向いている人の特徴

まずトラックドライバ―に向いている人の特徴をご紹介します。

 

□体力に自信がある

前述でもお伝えしましたようにトラックドライバ―は体力勝負です。

長距離走行できる体力、重いものを荷積み・荷下ろしできる体力がある人は、

トラックドライバ―に向いているといえます。

 

□運転が好き

トラックドライバ―は、おもな業務はトラックの運転です。

運転が好きでなければ成り立たない仕事ですので、運転が好きな人はトラックドライバ―に向いているでしょう。

 

□男性とのコミュニケーションが苦ではない

トラック業界は男性社会で、運送会社に在籍しているのもほとんどが男性です。

仕事の連携や日常会話も男性と取ることがほとんどですので、

男性とのコミュニケーションが苦ではない人は、トラックドライバ―に向いているといえます。

 

 

向いていない人の特徴

続いて、トラックドライバ―に向いていない人の特徴をみていきましょう。

 

 

自分の管理ができない

トラックドライバ―として、業務上でさまざまなことを管理しなければなりません。

 

また体調管理など、自分の管理をきちんとできない人は仕事に支障をきたしてしまうことから、

 

トラックドライバ―には向いていないといえます。

 

 

短期間で高収入を得たい人

前述で女性のトラックドライバ―の月平均給与についてご紹介しました。

 

女性のトラックドライバ―の収入は、日本人の平均年収と大差がなく、もっとも一般的な給与といえます。

 

そのため短期間で高収入を得るのは不可能ですので、

 

そのような考えをおもちの場合はトラックドライバ―に向いていません。

 

 

女性トラックドライバーになる上での注意点

女性トラックドライバー 注意点

 

女性がトラックドライバーになる前に、以下の注意点について知っておくことをおすすめします。

 

 

女性専用の施設・設備が整えられているか

運送業界は男性社会ですので、女性に配慮した施設・設備が整えられていない可能性があります。

 

最低限として、女性専用トイレ、女性専用更衣室は必要です。

 

また夏場などは汗をかきますので、女性専用のシャワー室があると女性に喜ばれます。

 

就職・転職の際に、女性に配慮した施設・設備が整えらえているかは事前に確認しておくといいでしょう。

 

 

育児休業制度や再雇用制度が整備されているか

運送会社の中には「女性は家庭の事情での突然の休みが多い」とおっしゃっているところがあります。

 

ただこの意見「女性だから休む」のではなく、

 

家族の世話をしているがゆえに休みを取らなければいけなくなっているのです。

 

休みを申請する女性も、毎回心苦しく運送会社に休暇の連絡をしているでしょう。

 

前述で「女性がトラックドライバーになる強み」について触れましたが、

 

女性が長い期間勤めるのは、運送会社にとっても大きな利点をもたらします。

 

そのようなことを考えられている運送会社は、育児休暇制度や再雇用制度をはじめとして、

 

女性をサポートするための制度を整えているでしょう。

 

こちらについても、就職・転職の際に確認してみてください。

 

 

実際の女性トラックドライバーに体験談を聞いてみた!

女性 トラックドライバー 体験談

 

最後に、実際の女性トラックドライバーの体験談についてご紹介します。

 

 

~ケース①~ Aさん/30代

独身のAさんは世帯をもっているわけではなく、トラックドライバーの勤務を主として生活しています。

 

勤め先の運送会社には、Aさんと同じ女性トラックドライバーが在籍しているため、

 

社内で会ったときは日頃の話しをするなど、コミュニケーションをとっているとのことです。

 

同性がいると話題が弾み、仕事が楽しくなる要素の1つとなるのでしょう。

 

 

~ケース②~ Gさん/40代

Gさんは運転が好きであるため、トラックドライバーの仕事は天職と感じています。

 

ただ長時間運転していると天敵なのが睡魔で、いくら運転が好きであっても睡魔には勝てません。

 

仮眠を取る時間がある場合は短時間で仮眠をとるそうですが、

 

時間がないときはガムを噛んだりドリンクを飲むなどして対策しているそうです。

 

体力仕事であるため、睡魔が襲ってくる中で、自分なりに睡魔に打ち勝ちながら仕事をしていることが窺えます。

 

 

まとめ

女性トラックドライバーの実情について、お知りいただけましたでしょうか。

 

全国的にトラックドライバー不足といわれている今、女性のトラックドライバーは重宝されますし、

 

女性のトラックドライバーが働いている運送会社には新たに女性のトラックドライバーが求職にくることがわかりました。

 

女性トラックドライバーのメリット・デメリットについてもご紹介しましたのでご一読ください。

 

本記事を参考に、女性トラックドライバーを志してみてはいかがでしょうか。

 

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