倉庫管理者の仕事内容とは?1日の流れやおすすめの点を紹介

コラム

現在の物流において、倉庫の存在は重要です。
ネットショッピングが一般的になったことで、倉庫が大企業の物流拠点になるなど、近年需要は高まっています。
この記事では、倉庫管理者(倉庫管理主任者)の仕事内容について解説しています。
物流業界への転職を考えている、倉庫業で倉庫管理者を目指したいという方は、ぜひご覧ください。

 

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倉庫管理者の仕事内容

倉庫管理者 仕事内容

倉庫業を営むためには、倉庫管理者を選任することが義務付けられています。
倉庫管理者の資格は、一定期間の実務経験か、指定の講習に応募し受講することで取得できます。
倉庫管理者の業務内容には、以下のようなものがあります。
・倉庫における火災防止やそのほかの倉庫の施設の管理
・倉庫管理業務の適正な運営確保
・労働災害の防止
・現場従業員の研修
詳しく説明していきます。
 

倉庫における火災防止やその他倉庫の施設の管理

倉庫の火災防止・施設管理を倉庫管理者は任されています。
具体的にどのようなことをするのか、一つずつ見ていきましょう。
 

倉庫施設の管理に関して

倉庫管理者は、倉庫全体の管理をする義務があります。
建物(屋根・壁・床・窓など)、設備(換気・排水・消火設備・避難通路・電気設備など)のメンテナンスをしっかりと行い、毎日の運営に支障が出ないようにしなければなりません。
例えば、屋根から雨漏りが発生していたり、壁に亀裂を発見したときなど、今後の営業に大きな問題が起こる前に対処する必要があります。
またスーパーの食品などを扱う冷蔵倉庫では、電源に異常が発生してしまうと、商品に傷みや腐敗が発生して大問題に繋がりかねません。
倉庫管理者はこれらを防ぐために、日頃から点検・メンテナンスをしっかりと行う必要があります。
 

火災防止に関して

倉庫業を営む上で、火災は必ず防がなくてはならない災害の一つです。
貨物を保管する倉庫の特徴として、
・可燃物に当たるものが大量にある(アパレル関係など)
・広大な面積の割に窓や出入り口が少ない
・従業員の人数が少ない
などがあります。
このため、火災が発生してしまうと、
・倉庫内が広いため、発見が遅れてしまう
・電気以外に光源が少ないため、停電になってしまうと明かりがなくなってしまう
・可燃物が大量にあるため、火災の進行が早い
などのことが考えられます。
このため倉庫管理者は、火災の発生を防ぐためのさまざまな対策が必要になります。
考えられる火災の予防策としては、
・倉庫内で火が発生する作業は極力行わない(溶接・電動工具の使用など)
・指定場所以外での喫煙はしない
などが挙げられます。
また、機械設備の老朽化による漏電での火災も考えられるので、倉庫管理者はしっかりと管理・対策をすることが必要です。
 

地震防災に関して

地震は突然発生する、恐ろしい災害です。
倉庫管理者は事前に対策をすることで、地震の被害を最小限におさえる必要があります。
・従業員への防災教育
・避難訓練の実施
・倉庫内設備の点検・整備
・保管している貨物の安全対策(高所の貨物など)
また、地震の被害は事務所にもおよびます。
・ロッカーや本棚などの転倒対策
・パソコンなどの電子機器の落下防止
・窓ガラスの破損防止
などの対策が必要です。
これらに加え、地震発生後の安全対策も必要です。
・倉庫内外の被害の確認
・被害を受けた部分への対応(倉庫設備や貨物など)
倉庫管理者は、地震の発生前後の対策をしっかりと行うことで、倉庫の被害を抑えることが必要です。
 

倉庫管理業務の適正な運営確保

倉庫管理者の業務は、災害発生の予防だけではありません。
通常業務を適正に行うために、さまざまな業務が発生します。
具体的には、以下のようです。

 

保管している貨物の適切な管理

貨物の特性を理解し、適切な管理を行う必要があります。
適切な温度・換気、引火性の有無、毒性の有無などを把握し、保管しなければなりません。
 

貨物の秘密を守る

貨物に対しての情報は、他社へ漏らしてはいけません。
 

倉庫のなか・外の見回り

倉庫内では、貨物の保管状況をしっかりと見回ります。
変形していないか、積み方は適切か、従業員が貨物の取り扱い方法を理解しているか、などになります。
 

貨物の在庫数の確認

倉庫管理者は、貨物の在庫数を把握しなければなりません。
入庫伝票・出庫伝票を照合して、実際の在庫と合っているか確認が必要です。
また、荷主がわからないような貨物がないかの、チェックもしなければなりません。
倉庫管理者がこのような業務を行うことで、通常の業務をスムーズに進行できます。
 

労働災害の防止

倉庫管理者は、労働災害を防止するために、作業中のさまざまなことに注意しなければなりません。
 

従業員の健康状態

倉庫管理者は、常に従業員の健康状態に気を配る必要があります。
十分に睡眠をとれているか、食事をしっかり取っているかなどの確認や、準備体操や整理体操行うなど、従業員が安全に作業できる体制であるかのチェックが必要です。
 

従業員の作業時の服装など

従業員が安全に作業するためには、作業に適した服装を身につける必要があります。
作業服は正しく着用されているか、ヘルメット・安全靴などの安全装備は身につけているか、などです。
正しく装備されていない場合は、指導が必要です。
 

フォークリフトやクレーンなどの安全作業

機械を使った貨物の移動作業などは、労働災害が起きやすい作業の一つです。
倉庫管理者は、従業員に適切な作業方法を指導する必要があります。
倉庫管理者がこれらの業務を遂行することで、倉庫業務を円滑に進行できます。
 

現場従業員の研修

倉庫管理者は、従業員の教育・研修を行わなければなりません。
教育・研修は、正社員だけではなく、臨時で業務するパート・アルバイトにも行います。
以下のような事柄を指導します。
 

出勤時の倉庫の見回り・点検

出勤時は倉庫や設備に異常はないか、貨物は荷崩れを起こしていないかをチェックします。
 

貨物の入出庫は伝票のとおりに行う

伝票と個数や品物がちがうと、帳簿と在庫が合わない原因となります。
また、貨物に異常があったときなど、報告することが必要です。
 

作業内容の報告

1日の作業終了時に、作業日報などにより業務内容を担当者に報告します。
他には、
・整理整頓
・倉庫内外の見回り
・戸締り
・火災の予防
・備品の適正な管理
などを教育・指導しなければなりません。
従業員の教育・研修は倉庫管理者の仕事の1つです。
 

倉庫管理者の1日の仕事の流れ

倉庫管理者 仕事内容 1日の流れ

ここでは、倉庫管理者の1日の仕事の流れを紹介します。
倉庫管理者の仕事のイメージがつかない方は、参考にしてみてください。
 

出社

まずは前日からの引継ぎ事項の確認です。
その後、倉庫の機器やフォークリフト・クレーンなどの重機の点検を行います。
他の従業員への申し送りも、この時に行います。
 

入庫

入庫作業時は、貨物の検品を行います。受領・納品の伝票の処理をし、完了です。
 

保管

入庫した貨物を、保管場所へ移動します。先入れ・先出しを意識し、貨物を管理します。
 

仕分け

搬出する貨物のピッキングを行います。正確に行うことが重要です。
 

休憩

お昼休憩では、しっかり休みましょう。
 

仕分け

再びピッキングを行います。
 

出庫

ピッキングした商品を出庫します。出荷伝票と見比べ、ミスのないようにします。
 

業務終了

機器類の点検と作業日報を記入し、終了です。
 

まとめ

今回は、倉庫管理者の仕事内容を紹介しました。
倉庫の管理がしっかりと行えていないと、物流が滞ってしまいます。
倉庫管理者の仕事は、重要な任務を担うやりがいのある仕事です。
倉庫管理・在庫管理の仕事は、向いている人もいれば、きついと感じる人もいると思います。
未経験の方でも、倉庫管理者を目指すことはできます。
この記事を参考に仕事内容を把握して、資格の取得にチャレンジしてみましょう。
 

 

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