スマホが普及した今、タクシーの配車アプリを使うことで
簡単にタクシーを呼ぶことができるようになりました。
通話せずにタクシーが呼べる点、
配車したタクシーの到着時間がわかるなど、
便利だらけのアプリですが、
タクシードライバーによっては嫌われている理由があることをご存知でしょうか。
本記事では、タクシーの配車アプリが嫌われている理由を詳しく解説します。
タクシーの配車アプリがドライバーに嫌われている理由4つ
タクシーの配車アプリは、利用者にとっては便利ですが、
タクシードライバーに嫌われている場合があります。
ここでは、タクシーの配車アプリがタクシードライバーに嫌われている理由を
4つご紹介します。
キャンセルされる可能性が高い
配車アプリは簡単にタクシーが配車できますが、
一方でキャンセルも配車アプリから簡単にできます。
例えば、お客様がなかなかタクシーが捕まえられなかったため、
配車アプリを利用してタクシーを予約したとしても、
たまたま通りかかったタクシーを拾うことができると、
その車内で配車アプリで予約したタクシーをキャンセルするのです。
このように、キャンセルされる可能性が高いのは
タクシードライバーにとっては痛手となります。
タクシーの配車アプリで予約が入った場合、 すぐにタクシーは指定場所へ向かいますが
キャンセルされると稼げるはずだった収益も稼げなくなってしまうため、
タクシードライバーやタクシー会社にとっては経営的なダメージもあるのです。
乗車できるはずのお客様が乗車できない
配車アプリでタクシーの予約が入った場合、 タクシーは指定場所へ向かうことになります。
指定場所に向かう際は、公道のお客様が手を挙げてそのタクシーを捕まえることはできません。
もし公道に、すぐにタクシーに乗りたいお客様がいた場合、
そのお客様の売り上げを得られないことになるのです。
なぜお客様はキャンセルするのかな
前述で、配車アプリはキャンセルされる可能性が高いことについて触れました。
お客様は
「急いでいるのにすぐ来ない」
「呼びたいときにすぐに来てくれるタクシーがなかった」
など、キャンセルする理由はさまざまです。
一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会「タクシーがつなぐ人の輪 地域の輪」によると、
2005(平成17)年は約38万人のタクシードライバーがいましたが、
2015(平成27)年になると約30万人にまで減少しています。
お客様が配車を求めるときにタクシーが来ない背景としては、
タクシードライバーの人手不足が挙げられるのです。
人手不足が解消されればお客様のクレームやキャンセルが減少するかもしれません。
アプリ配車を強制的にタクシードライバーに受けさせられる
配車アプリを利用するお客様は、呼べるタクシー会社を選ぶことが可能です。
接客に自信があるタクシー会社は、お客様の囲い込みを行なうことから、
タクシードライバーが望まない配車アプリを受けさせられるときがあります。
配車アプリを採用するタクシー会社側が採用することによって
公道にいるお客様を逃すことを把握しているタクシードライバー側で、
配車アプリについては意見を交わす必要があるかもしれません。
タクシーの配車アプリでのトラブル回避のための改善策
上記ではタクシードライバーが配車アプリを嫌う理由についてご紹介しました。
配車アプリは便利なものであることは間違いありませんが、
配車キャンセルが多くなると、タクシードライバーの売り上げにも影響してきます。
その場合、配車キャンセルの頻度が多いお客様は利用制限をかけるなどの
措置も考える必要があるでしょう。
現状では、キャンセルが多い顧客情報が、
アプリ配車に加盟するタクシー会社で情報共有するときもありますが、
利用制限が行なわれているわけではありません。
また遠方配車はキャンセルされる可能性が高いことから近場を走っているタクシーに限定して配車する取り組みも
強化していくことも改善策といえます。
ライドシェアが解禁!タクシー配車アプリで利用可能に!
前述のようにタクシー業界では慢性的な人手不足が続いています。
人手不足を補う対策として、2024年4月以降より一部地域でライドシェアがスタートし、
タクシー配車アプリでライドシェアの利用が可能になりました。
ここではライドシェアについてみていきましょう。
ライドシェアとは
ライドシェアは、タクシードライバーではなく一般ドライバーが自家用車などを用いて、
有償で乗客を目的地まで運ぶサービスのことをいいます。
タクシードライバーが人手不足を解消するために2024年4月より、東京、京都、神奈川、愛知などで
タクシー会社が運営の主体となってサービスが始まりました。
2024年5月以降は、札幌、仙台、大阪、広島などでもライドシェアの利用範囲は拡大しています。
ライドシェアはタクシー配車アプリからも利用できる!
ライドシェアを利用する場合は「GO」などのタクシー配車アプリからも利用することが可能です。
タクシー配車アプリを利用したライドシェアは、
今後法整備が進み、利用可能エリアや時間帯が拡大していくといわれています。
解決していなければならない課題も多いですが、
今後ますますライドシェアは拡大していき、利用者も増えていくでしょう。
ライドシェアの対応エリア・対応曜日・時間帯
タクシー配車アプリでライドシェアの展開も進めているGOoでは、
以下の地域・時間帯にライドシェアの対応を行なっています。
地域 |
曜日・時間帯 |
東京都 |
[月~金]7~11時 [金土]16~20時 [土]0~5時 [日]10~14時 |
神奈川県 |
[金土日]0~6時、16~20時 |
愛知県 |
[金]16~20時 [土]0~4時 |
京都府 |
[月水木]16~20時 [火~金]0~5時 [金土日]16~翌6時 |
※2024年6月現在で、上記内容は予告なく変更されることがある
ライドシェアが拡大していくにつれて、
タクシー配車アプリで「タクシーがすぐに来ない」という課題の解決につながりますし、
タクシー業界の人手不足の手助けにもなるでしょう。
合わせて、配車キャンセルの件数も少なくなることが予測できます。
タクシーの配車アプリを利用しているタクシードライバーの口コミ3つ
最後に、配車あアプリが導入されたことでタクシードライバーはどのようなことを感じているのか、
口コミ・評判をみていきましょう。
以下の口コミ・評判をご覧になって、タクシードライバーになりたいと思った方は、
運転ドットコムの下記の記事も参考になさってください。
~体験談①~Tさん・40代男性・勤務歴3年
配車アプリが導入されたことで、お客様がどこにいらっしゃるかがすぐにわかります。
以前は無線を使ってお客様がいらっしゃる場所や
目印を聞かなければならなかったため、とても苦労しました。
アプリでは、画面上に地図が出てきますのですぐにお客様の元へたどり着くことが可能です。
配車アプリからの依頼が増えることで次々にお客様を乗せることができるようになりました。
~体験談②~Mさん・50代男性・勤務歴10年
配車アプリができたことで、タクシーを利用しよう!というお客様が増えました。
そのことによりタクシードライバーにとっても営業機会が増えます。
新人のタクシードライバーは、
不慣れな地域で流し営業をしているときは営業が伸び悩んでいましたが、
配車アプリができたことでお客お客様を得やすくなりました。
アプリに従ってタクシーを走らせますので、
大きく道を間違うこともなく安心して仕事ができます。
~体験談③~Kさん・40代男性・勤務歴6年
配車アプリには、お客様がタクシードライバーを評価する機能があります。
その評価は配車アプリに表示されるため、
評価が高いタクシードライバーはお客様に指名される可能性が高いのです。
今後、丁寧かつ、安全・安心をもたらすタクシードライバーが
増えるのではないかと思います。
まとめ
タクシーの配車アプリがタクシードライバーに嫌われている理由について、
ご理解は深まりましたでしょうか。
配車アプリは利用者側は簡単にタクシーが捕まえられるようになったメリットがある一方、
タクシーを呼んだのになかなか来ないという実態もあります。
なぜお客様が呼んだタクシーがすぐに来ないのかは、
タクシードライバーの人手不足が原因の1つですがタクシーが来ないからといってキャンセルすると、
タクシードライバーにも損失が出ることも理解しなければなりません。
2024年からはライドシェアが始まりましたが、
今後は配車アプリを使ってライドシェアすることもできますので、
今後のさらなる普及に期待したいところです。
本記事を参考に、配車アプリについて知っていただければ幸いです。