ドライバーとしての経験を積むと、キャリアアップしたいと思うものです。
ドライバーとしてキャリアアップすると、
ドライバー時代にはみえなかった視点から運送業をみることもできます。
本記事では、ドライバーとしてキャリアアップする方法や、
おすすめの資格、実体験について詳しく解説します。
ドライバーとしてキャリアアップする方法
ドライバーとしてキャリアアップするためには、
どのような方法があるのかみていきましょう。
方法①管理職をめざす
管理職はドライバーとして車両を運転するのではなく、
安全な運行を計画したり、労働者の健康管理を行ないます。
管理職になるために必要な資格として運行管理者や衛生管理者については、
どのような資格なのか後述します。
管理職は責任重大で、上層部と社員との中間に位置するため大変な面もありますが、
やりがいを感じることができるでしょう。
方法②大型免許やけん引免許取得をめざす
大型免許やけん引免許は、運送業界では最高峰の免許です。
これらの免許を取得することで、中距離・長距離を任されることになり、
ドライバーのスペシャリストとして働くことができるでしょう。
費用と時間はかかりますが、大型免許やけん引免許の取得はおすすめです。
方法③独立開業をめざす
運送業で独立開業するためには、車両の運転技術だけでなく、
運送業の業務全般を把握しておかなければなりません。
自身で運送業の仕事を回すという点から、大きなキャリアアップといえるでしょう。
また労働者を雇用する際は、自身のことだけでなく、
労働者のことも考えながら会社経営していく必要があります。
ドライバーとしてキャリアアップするためのおすすめの資格
前述で、ドライバーとしてキャリアアップする方法についてご紹介しました。
キャリアアップを現実的にするためには、資格を取っておくことをおすすめします。
ここでは、ドライバーとしてキャリアアップするための
おすすめの資格についてみていきましょう。
おすすめの資格①運行管理者
運送会社で担当ドライバーの振り分け、事故記録などを管理し、
ドライバーが安全に業務できるように計画する仕事を担います。
運行管理者は国家資格で、
運送会社には運行管理者の配置が法律で義務づけられていることから、
運送会社にとっては重宝したい存在です。
おすすめの資格②衛生管理者
職場の衛生状態の管理、労働者の健康維持、
労働災害の防止などに務める仕事を担います。
衛生管理者は国家資格で、
労働者が50人以上在籍している企業では必ず配置しなければいけないことから、
資格保持者は運送会社から求められるでしょう。
おすすめの資格③大型免許・中型免許
普通免許を所持していてもドライバーの仕事はできますが、
中型免許や大型免許を所持していると、より運転できる車両の幅が広がります。
大型免許に加えてけん引免許を所持していると、
トレーラーまで引っ張れるドライバ―のスペシャリストといえるのです。
ドライバーとしてキャリアアップするメリット
ドライバーとしてキャリアアップすると、
どのようなメリットがあるのかみていきましょう。
メリット①肩書がつく
キャリアアップすると、課長、部長などの肩書がついたり、
上記の資格保有者としての肩書がつきます。
肩書がつくと自身の中でも自然と責任感がもてるようになり、
仕事に打ち込むことができるものです。
メリット②給料がアップする
キャリアアップすると、一般社員より役職手当などの手当がつきます。
手当がつく分、給料がアップするのです。
メリット③転職の際に有利
もし転職するとなった場合、
履歴書には前職の肩書や所持している資格を書くことができます。
前述のような資格は、転職先の目を引くものですので、忘れずに記載してください。
ドライバーの一般的なキャリアパスを紹介!
前述ではキャリアアップについてご紹介しましたが、
ドライバーの一般的なキャリアパスとはどのようなものなのでしょうか。
ここではキャリアパスの意味も合わせてご紹介します。
キャリアパスとは
キャリアパス(career path)は、直訳すると「キャリアを積む道」です。
つまりキャリアパスとは、
会社内でキャリアを積む重ねていくために必要なプロセスを示すものをいいます。
めざす職務・職位、必要なスキルや経験などを得る工程を示したもののことをさします。
キャリア形成は自身を大きく成長させる重要なものですし、
自身の経歴として残るものですので、キャリアパスは非常に大切なものになるのです。
ドライバーの一般的なキャリアパス
ドライバーの一般的なキャリアパスは、
前述のように運行管理者や衛生管理者の資格を取得するだけでなく、
以下の資格も合わせて取得しておくとさらなるキャリアアップを図ることができるでしょう。
ドライバーのキャリアパスについては運転ドットコムの
下記の記事にも掲載していますので、合わせて参考になさってください。
トラック運転手のキャリアパスは? 仕事内容・やりがいも合わせて紹介
危険物取扱者
運搬時や使用時に危険をともなうものを扱うときに必要な資格です。
甲種・乙種の区分がありますが、乙種はエタノールや酢酸なども扱えることから、
運送会社からは重宝される存在となります。
消防設備士
消防設備の点検整備や工事を行なうために必要な資格です。
運送会社内の安全を守る知識を幅広くもっており、
行動できる人という証明ができることから、キャリアパスの一環で注目されるでしょう。
ドライバーのキャリアに関する実体験3つ
最後に、ドライバーのキャリアに関する実体験をご紹介します。
~体験談①~Nさん・50代男性・勤務歴16年
最初はタクシードライバーとして勤務していたNさんは、
タクシードライバーの経験を活かしてハイヤーの仕事に転職しました。
Nさんは「ドライバーの仕事で昨日と同じ仕事はない」と仰っており、
お客様の大切な時間をもてなしています。
ハイヤーの仕事は、エレガントなお客様もいらっしゃいますので、
タクシー時代の経験を生かして、より満足するサービスを提供されています。
~体験談②~Kさん・40代男性・勤務歴10年
Kさんは大型免許を取得して、トラックドライバ―として活躍されています。
当初は、中型免許しか所持していませんでしたが、
大型免許を取得したことで仕事の幅が広がりました。
免許のグレードがアップしたことは大きなキャリアアップといえますし、
大型トラックを任されることで給料もアップしました。
~体験談③~Sさん・30代男性・勤務歴5年
Sさんが勤める運送会社では、キャリアアップのための研修制度が充実しています。
運転技術だけでなく、コミュニケーション能力やマナーといった面まで、
キャリアアップを図ってくれます。
Sさんは、勤務先でキャリアアップを図りながら、自身を成長させていくでしょう。
まとめ
ドライバーとしてキャリアアップする方法や、おすすめの資格、実体験について、
ご理解深まりましたでしょうか。
キャリアアップをすると、さまざまなメリットがあることがわかりました。
キャリアアップをするために取得したほうがいい資格についても記載しましたので、
取得を検討なさってください。
キャリアップは自身を内面から成長させる意味でも、非常に重要なものとなります。
本記事を参考に、ドライバ―としてキャリアアップを図ってみてはいかがでしょうか。