タクシー運転手になる人が増えている!?メリットやデメリットは?よくある疑問も紹介!

タクシー運転手 増えている メリット デメリット 
コラム

タクシー運転手はこれまで乗務員数が減少傾向でしたが、 

 

最近ではタクシー運転手になる人が増えていることをご存知でしょうか。 

 

タクシー運転手は年齢が高い方が仕事をしているイメージがありますが、 

 

実は若手のタクシー運転手が増えているのです。 

 

なぜ若手のタクシー運転手が増えているのでしょうか。 

 

本記事では、タクシー運転手が増えている背景や、 

 

タクシー運転手のメリット・デメリットについて詳しく解説します。 

 

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タクシー運転手が増えているってホント?!

タクシー運転手 増えている

 

2023年9月9日にNHKで 「タクシー運転手 4年で2割減 コロナや高齢化による離職が背景に」の 報道がありました。 

 

報道によると、全国のタクシー乗務員総数が2023年3月末時点で231,938人、 

 

同年8月の総数は232,912人となっています。 

 

新型コロナウイルス感染拡大前の2019年3月末では、総数が291,516人でしたので、 

 

わずか4年で60,000人近い人がタクシードライバーから離職しているのです。 

 

以下の一般社団法人 全国ハイヤー・タクシー連合会の表で、 

 

2011年は344,371人の運転者がいました。 

 

年 

運転者数(人) 

年 

運転者数(人) 

2000 

356,463 

2006 

364,530 

2001 

361,853 

2007 

372,971 

2002 

361,267 

2008 

376,399 

2003 

379,993 

2009 

371,245 

2004 

381,943 

2010 

353,595 

2005 

357,794 

2011 

344,371 

 

それが前述にある2019年3月末で291,516人ですから、 

 

大幅にタクシー運転手が減少していることがお分かりいただけるでしょう。 

 

しかし2024年7月現在では、タクシー運転手が増加傾向にあります。 

 

その背景については後述しますが、 

 

タクシー会社が新卒者を多く採用していることが挙げられるのです。 

 

以下の一般社団法人 全国ハイヤー・タクシー連合会の表では、 

 

地方中枢都市となっている都道府県における新卒者の採用状況を示しました。 

 

 

2017年 

2019年 

2021年 

2023年 

北海道 

19 

宮城県 

東京都 

608 

881 

690 

799 

愛知県 

11 

42 

65 

60 

大阪府 

12 

17 

19 

広島県 

福岡県 

10 

 

2017年と2023年を比較すると、新卒の運転手を採用人数が増加傾向で、 

 

今後もタクシー会社は新卒者の採用を増やしていきます。 

 

このような背景があることから、タクシー運転手が増えているのは本当なのです、 

 

 

 

タクシー運転手が増えている理由とは?

タクシー運転手 増えている 理由

 

タクシー運転手が増えている理由にはどのようなものがあるのかみていきましょう。 

 

 

人手不足解消をめざした新卒採用

最近では、タクシー会社が新卒採用に力を入れています。 

 

新卒の若手は配車アプリやキャッシュレス決済といった最新機器に、 

 

柔軟な対応ができます。 

 

また若手目線の新しいアイデアが、 

 

タクシー会社にとってはプラスをもたらすことがあることから、 

 

新規採用に注力しているのです。 

 

 

二種免許取得の支援

タクシー運転手になるためには、普通免許の「二種免許」が必要となります。 

 

二種免許を取得するためには、教習所に入所して教習を受ける必要があるため、 

 

教習費用がかかるのです。 

 

しかしタクシー会社によっては、二種免許をもっていなくても入社が可能で、 

 

入社後に第二種運転免許を取得させてくれるところがあります。 

 

二種免許の取得支援をしてくれるタクシー会社があることも、 

 

タクシー運転手が増えている要因といえるでしょう。 

 

 

 

タクシー運転手の仕事内容

タクシー運転手 仕事内容

 

タクシー運転手は、お客様を乗せてタクシーを運転することはもちろんのこと、 

 

その他にも仕事があります。 

 

ここではタクシー運転手の1日のスケジュールも合わせてご紹介します。 

 

 

タクシー運転手の勤務形態

まずはタクシー運転手の勤務形態をみていきましょう。 

 

勤務 

形態 

昼日勤 

早朝から夕方頃まで 

夜日勤 

夕方頃から明け方頃まで 

隔日勤務 

昼日勤+夜日勤で勤務時間は20時間程度 

間程度 

 

タクシー運転手の一般的な勤務形態は隔日勤務ですが、 

 

20時間程度の勤務はきついと感じるかもしれません。 

 

隔日勤務は早朝から翌日早朝まで乗務し、 

 

休憩時間は3時間、1日3回休憩をとることになります。 

 

1回の勤務時間が19時間を超えた場合は、 

 

その後20時間以上は休まなければなりませんので、翌日はお休みとなるのです。 

 

 

タクシードライバーの1日のスケジュール

次にタクシー運転手の1日についてみていきましょう。 

 

項目 

仕事内容 

出社・点呼 

・出社して点呼を行なう 

健康チェック 

・健康チェックとアルコールチェックを受ける 

・チェックに合格できなかった場合は乗務できない 

車両点検 

・車両に問題がないかを入念にチェックする 

朝礼 

・当日の注意事項、天候、道路状況などの情報共有を受ける 

営業開始 

・走行しながらお客様を乗車させたり、GOタクシーのお客様を乗せる 

休憩 

・仕事の状況によるためドライバーに休憩時間は委ねられている 

営業開始 

・走行しながらお客様を乗せたり、GOタクシーのお客様を乗せる 

帰社・洗車 

・帰社してタクシーの洗車を行なう 

納金・退社 

・売上を納金し退社する 

 

タクシー運転手は、流し営業だけでなく、 

 

配車アプリなどで配車予約したお客様を乗せるなど、複数の営業方法で乗務するのです。 

 

 

 

タクシー運転手になるメリット

タクシー運転手 メリット

 

タクシー運転手になると、どのようなメリットがあるのかみていきましょう。 

 

 

自分のペースで働くことができる

タクシー運転手は、出社・退社時間は守らなければなりませんが、 

 

営業中は自分のペースで働くことが可能です。 

 

休憩時間についても会社から時間帯の指示はないことから、 

 

一般会社員と比較とすると自由に休憩することができます。 

 


1人で仕事をすることができる

タクシー運転手は、乗務中は1人で仕事を行ないます。 

 

同じオフィスで上司・先輩・後輩とチームで仕事をするわけではありませんので、 

 

1人で仕事をしたい人にピッタリです。 

 

 

定年後も働くことができる

一般企業では定年が60~65歳となっています。 

 

しかしタクシー運転手は70歳を超えても働くことができることから、 

 

定年後も長く働くことができるのです。 

 

 

 

タクシー運転手になるデメリット

タクシー運転手 デメリット

 

続いて、タクシー運転手になるデメリットについてみていきましょう。 

 

 

交通事故のリスクがある

タクシー運転手は、車を運転する仕事であるため、事故とは常に隣り合わせです。 

 

無理な運転は避け、疲れを感じたら休憩をとるなど、 

 

事故に遭遇しないよう心がけなければなりません。 

 

 

乗客とトラブルになる可能性がある

お客様にはさまざまな方がいらっしゃいます。 

 

中には無茶を要求してきたり、酔っぱらいの方を乗せることになりますが、 

 

どのようなお客様に対しても丁寧な対応を心がける必要があります。 

 

 

収入が安定しない

タクシー運転手の給与形態は「固定給+歩合」が基本です。 

 

「歩合」をどれだけ稼ぐかによって、収入が大きく変わってきますので、 

 

効率よくお客様を乗せる必要があります。 

 

 

 

タクシー運転手に関するよくある疑問

タクシー運転手 疑問

 

タクシー運転手の仕事にさまざまな疑問をおもちではないでしょうか。 

 

ここではタクシー運転手に関するよくある質問についてご紹介します。 

 

 

タクシー運転手やめとけと言われる理由って?

タクシー運転手になろうと思い、色々なサイトをみたり口コミを確認すると 

 

「タクシー運転手はやめとけ」と出てくるのですが、 

 

その理由には、以下のようなものが挙げられます。 

 

体力・精神力が必要

タクシー運転手は、長時間車を運転することになるため、 

 

それに耐えられる体力が必要ですし、運転やお客様対応をする場合は精神力も必要です。 

 

体力・精神力を持続させるためには、適度に休日・休憩をとり、 

 

リフレッシュすることが重要となります。 

 

社会的信用がない

不動産や自動車の購入でローンを利用する場合、 

 

タクシー運転手はローンに通りにくいでです。 

 

その背景として、タクシー運転手は固定給ではなく歩合給の割合が多いからですが、 

 

他の借金やローンを組んでいない場合は、審査に通る可能性はあります。 

 

アクシデントに遭遇する可能性がある

タクシー運転手は車内で現金をやり取りをすることから、 

 

強盗に遭遇する可能性が高いです。 

 

また運転面において、タクシー運転手が安全運転していたとしても、 

 

周囲の乱暴なドライバーに絡まれる可能性も十分にあり得るでしょう。 

 

 

女性でもタクシー運転手になれる?

タクシー運転手の仕事に性別は関係ありませんので、 

 

二種免許をもっている場合は女性でもタクシー運転手になることが可能です。 

 

以前は男性職というイメージが強かったですが、 

 

最近では女性専用の施設・設備が整えられたり、 

 

育児休業制度や再雇用制度も充実したことが背景の一例として挙げられます。 

 

女性のタクシー運転手に関する記事は、運転ドットコムの下記の記事にも記載していますので、 

 

合わせて参考になさってください。 

 

タクシー運転手の女性が増えてきている!?タクシー運転手に女性がなるメリットについても紹介!

 

 

タクシー運転手の年収って?

一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会「タクシー運転者賃金・労働時間の現況」令和4(2022)年賃金構造基本統計調査では、 

 

2021年のタクシー運転手の平均年収が約280万円となっています。 

 

大型トラック運転手の平均年収は約464万円、 

 

小型・中型トラック運転手の平均年収は約433万円、 

 

バス運転手の平均年収は約405万円ですので、 

 

タクシー運転手の年収は低い傾向です。 

 

ただタクシー運転手の中には、歩合制であるがゆえに、 

 

平均年収を大きく超えた収入を得ている運転手もいます。 

 

タクシー運転手の年収については、東京都を例に挙げた記事が運転ドットコムの下記の記事に 

 

記載していますので、合わせて参考になさってください。 

 

東京のタクシー運転手の給料・年収はどれくらい?仕事のコツを紹介

 

 

タクシー運転手の今後は?

タクシー運転手の今後は、前述にも記載したように、 

 

タクシー運転手として働く人は増加するでしょう。 

 

自動車業界ではAIによる自動運転の話題がありますが、 

 

2024年8月現在では、自動運転は直近で活躍することはありません。 

 

各タクシー会社は若い働き手を確保するために、 

 

歩合給を継続したとしても、基本給の部分を上昇させ、 

 

以前のようにタクシー運転手の給料の低さを改善する兆しがあります。 

 

タクシーはビジネスや日常生活で利用されるほか、 

 

インバウンドを含めた旅行客の利用も十分に見込めます。 

 

前述のように、タクシー運転手はきつい面もありますが、高い基本給に加えて、 

 

効率よく歩合給を確保できれば、たくさん稼げる仕事であるといえるでしょう。 

 

 

 

まとめ

タクシー運転手が増えている背景や、 

 

タクシー運転手のメリット・デメリットについて、ご理解深まりましたでしょうか。 

 

お客様を目的地まで届けるのがタクシー運転手の仕事であり、タクシーはさまざまな面において利用されていることから、 

 

タクシー運転手の需要はますます高まります。 

 

きつい面もある仕事ですが、頑張り次第でどんどん稼げる仕事でもあります。 

 

本記事を参考に、タクシー運転手の現況について知っていただき、 

 

これから活躍する機会が多いタクシー運転手をめざしてみてはいかがでしょうか。