倉庫などの建物で、上部の空間が広い建物があります。
上部の空間を有効活用することによって、仕事の効率が上がりますが、
そこで役に立つのが「メザニン」です。
本記事では、メザニンの呼称の種類やメリット・デメリットについて、
詳しく解説します。
メザニンとは?
メザニンとは、天井が高い建物の上部空間を有効活用するために、
中二階に設置された組み立て式の棚のことをいいます。
メザニンは、組立や解体が簡単であるため、
設置したいところに設置することが可能です。
メザニンの呼称の種類
一般に「メザニン」と呼ばれますが、その他に以下のような呼び方があります。
・メザニンラック
・積層ラック
・積層棚
・立体架台
・プレーンラック
・パレットステージ
英語で「メザニン」は「中二階」という意味をもっているのです。
メザニンのメリット・デメリット
メザニンには、次のようなメリット・デメリットがあります。
メザニンのメリット
まずは、メリットについてみていきましょう。
建築基準法に基づく確認申請が必要な場合がある
メザニンは、中二階に設置された組み立て式の棚ですので、
上部空間を有効利用することが可能です。
例えば、コストコも倉庫(店舗)は上部空間が広く開いていますが、
その空間を有効利用するために、
商品を陳列している上部にメザニンを設置して在庫を保管するように工夫されています。
スペース設計が容易
メザニンは、構造が簡単なため、スペース設計が容易です。
骨組みや活用スペースには様々な大きさや長さのものがありますので、
活用したスペースに合わせたものを選びましょう。
賃貸や居抜物件でも設置が容易
メザニンは、設置や解体が容易であるため、賃貸や居抜物件でも設置が可能です。
例えば、小さな自動車工場では、1階部分が作業スペース、
2階のメザニン部分を事務所として利用しているところが多くあります。
実際に、賃貸や居抜物件でメザニンを設置する場合は、
オーナーに設置の可否を確認するようにしましょう。
メザニンのデメリット
続いて、デメリットについてご紹介します。
建築基準法に基づく確認申請が必要な場合がある
メザニンは、仕様によっては建築物の一部とみなされる場合があります。
その場合は、建築基準法に基づく確認申請が必要です。
メザニンを設置する前に、業者と念入りに打ち合わせをし、
建築基準法に基づく確認申請が必要なのかを確認しましょう。
消防法の適用となる場合がある
上記と同様に、メザニンは仕様によっては、消防法の適用を受ける場合があります。
適用を受けた場合は、
火災検知器やスプリンクラーなどの消防設備を設置しなければなりません。
もし、火災検知器やスプリンクラーの設置が必要な場合は、
メザニンを設置する前に、消防署や業者と打ち合わせをしたほうがいいでしょう。
まとめ
メザニンの呼称の種類やメリット・デメリットについて、
ご理解深まりましたでしょうか。
メザニンは建物の上部空間を有効利用するのに最適です。
メザニンを設置する場合は、建物のオーナーや、
場合によっては業者や消防署との打ち合わせを行なってください。
運転ドットコムでは下記の記事のように、
物流に関係する専門用語を詳しく解説していますので、
合わせて参考になさってください。
【地理専門の社会科教員が教える!】ストロー現象とは?ストロー現象が起きる原因や一例について
本記事を参考に、メザニンの設置を検討してみてはいかがでしょうか。