ビジネスや結婚式・葬式のときに「ハイヤー」を利用するときがありますが、
ハイヤーとタクシーはどのように違うのか説明が難しいところです。
ハイヤーとタクシーを乗り分けることで、より移動が便利になるかもしれません。
本記事では、ハイヤーとタクシーの違いと、ハイヤーの仕事内容や口コミ・評判について詳しくご紹介します。
ハイヤーって?
ハイヤーは目的地までお客様を乗せて送り届けるサービスです。
一見、タクシーとの違いがないように思えますが、ハイヤーは運転手付きの貸切の車のことをさします。
つまりハイヤーは普段使用できるものではなく、ビジネスや冠婚葬祭で利用されるのが一般的です。
ハイヤーとタクシーとの違いについては、次でご紹介します。
タクシーとどう違う?
前述では簡単にハイヤーとタクシーの違いについてご紹介しましたが、
ここではハイヤーとタクシーをしっかり比較していきましょう。
まずは以下の表で違いについて比較してください。
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上記をベースに詳細をみていきましょう。
利用方法
タクシーに乗車する場合は、走行中の空車のタクシーを止めて利用するのが一般的です。
その他、タクシー会社に電話をして配車してもらうこともできますし、
2020年9月1日からはタクシーアプリ「GO」が開発され、タクシーは道端で手を挙げて止めるものではなく、
予約をする時代へと発展してきました。
一方でハイヤーは、完全予約制での利用になります。
主にハイヤーは、会社企業の会長・社長・役員や、VIPの送迎、冠婚葬祭時の移動手段として利用されるのが一般的です。
会社企業によってはハイヤーを法人契約しているところもあります。
このようにハイヤーとタクシーの利用方法は異なる部分があるのです。
料金形態
タクシーの料金形態は、お客様がタクシーの乗車した際にドライバーがメーターを「賃走」にセットし、
降車時に再びメーターを「支払」に設定して料金が決まります。
つまりタクシーは、乗車時から降車時までの料金を支払っているわけです。
タクシーの支払方法は現金、クレジットカードやコード決済ができます。
一方でハイヤーは、タクシーのように乗車区間だけ料金がかかるのではなく、
営業所を出発してから営業所に戻るまでの料金を支払わなければなりません。
ハイヤーは、お金を払ってドライバーを雇い、車両をレンタルするという考え方をします。
タクシーでは短距離は安い料金で利用できますが、ハイヤーは短距離であっても高額な利用料金が必要となるのです。
ハイヤーもタクシーと同じようにメーターが搭載されていますが、
タクシーとは違ってお客様にはみえないところに搭載されています。
ハイヤーの利用料金は、現金、クレジットカードの他、後日請求書が送られてきた際に支払う方法が一般的です。
サービス
タクシーのサービスはタクシー会社によってさまざまで、
ドライバーが降車してドアを開閉するサービスを行なっているところもありますし、
ポケットティッシュを配布しているところもあり、これらが一般的なサービスであるといえるでしょう。
一方でハイヤーは、ドライバーがきめ細やかな対応ができる指導を受けており、
最高の気配りサービスを受けることができます。
ハイヤーに利用されている車両も、
レクサスLS、トヨタ・センチュリー、トヨタ・クラウンといった高級車が扱われていますし、
利用定員が多い場合は、トヨタ・ハイエースグランドキャビン、トヨタ・アルファードなどの高級ミニバンが採用されているのです。
これらの車両には自動ドアが備えられていますが、
ドライバーは自動でのドア開閉ではなく、降車してドライバ―の手でドアを開閉します。
このようにハイヤーはハイレベルなサービスを受けることができるのです。
利用状況
タクシーは日常生活の移動で利用されることが多いでしょう。
一方でハイヤーは、会社企業の会長・社長・役員や、VIPの送迎、冠婚葬祭時の移動手段として利用されるのが一般的です。
またVIPが観光する際にもハイヤーは利用されます。
ハイヤーのドライバーは英語が堪能な方が多いですが、
外国人VIPの対応が円滑にできるよう、語学についても能力を備えているのです。
ハイヤーは車いすユーザーも安全に使用できる!
ハイヤーは車いすユーザーも安全に利用できます。
車いすにお客様が乗ったままの状態であると、タクシーに乗ることはできません。
体の痛みや腰痛など、車いすから降りるのが困難な方はハイヤーの利用をしているのです。
車いすごと車に乗るためには、ミニバンや1BOXの車でなければなりません。
ただ車高が高い大きな車となると揺れが大きくなるところから、
乗り物酔いする方もおられますが、ハイヤーの会社によってはできるだけゆれにくい特殊なタイヤを装着するなど、
お客様への配慮をしているところもあります。
車いすの方も安心してハイヤーを利用してくださいね。
ハイヤーとタクシーのそれぞれの利用する場面
前述でハイヤーとタクシーの利用状況についてご紹介しました。
ここではハイヤーとタクシーの利用する場面を比較していきましょう。
ハイヤーの場合
まずハイヤーはどのような場面で利用されるのかみていきます。
利用場面①冠婚葬祭
結婚式のときに、親族や仲人が式場から二次会の会場に移動する場合にハイヤーは利用されることが多いです。
なぜなら親族や仲人は人数が多いため、一般的なタクシーでは1台で乗り切れない可能性が考えられます。
また葬式のときは、住職の送迎の際にハイヤーが利用されることがあります。
双方とも参列していただいた方へのおもてなしとして、ハイヤーが用意される場合が多いのです。
利用場面②会長・社長・会社役員の送迎
会長・社長・会社役員は緊急事態の観点から、移動のときはハイヤーを利用することが多いです。
中には毎日の移動手段としてハイヤーを利用する方もいます。
利用者の中にはドライバーを指名してハイヤーを利用している方もめずらしくありません。
利用場面③観光
観光する際に、ハイヤーを利用される方もいます。
観光でハイヤーを利用することで、単に目的地間の移動だけでなく、
観光地の説明をしてくれたり歴史について教えてくれたりします。
この点についてはタクシーにない利点であるといえるでしょう。
利用場面④専属送迎サービス
専属のドライバーが決められた利用時間内にサービスを展開してくれるのが専属送迎サービスです。
送迎の区間を気にしなくていいですし、質の高いサービスで送迎してくれます。
利用場面⑤定期送迎サービス
定期送迎サービスは、朝のみ・夕方のみの指定が可能ですので、通勤時の利用に便利です。
公共交通機関がストップしていたとしても定時に移動・出勤することができますし、
通勤時の混雑のストレスから解放されることから、一定の利用者がいます。
タクシーの場合
次にタクシーはどのような場面で利用されているかみていきましょう。
利用場面①日常の移動
タクシーはハイヤーのような質の高いサービスを求めず、日常の目的地への移動の際に利用されます。
以前は走行中の空車のタクシーを拾って利用するのが一般的でしたが、
最近ではタクシーアプリGoなどを利用して、利用したい時間に、指定の場所にタクシーが来てくれるようになりました。
日常の移動にタクシーは欠かせない存在なのです。
利用場面②観光
観光の際に、目的地間の移動でタクシーを利用する方が多いです。
中高生の修学旅行では、班に分かれて移動する際にタクシーをチャーターして移動する光景も見受けられます。
タクシードライバーの中には、観光地の案内などをしてくれる方もいらっしゃいますので、
観光でタクシーを利用するのもいいでしょう。
ハイヤーを利用した人の口コミ
上記でハイヤーの利用についてご紹介しました。
ここでは実際にハイヤーを利用した人の口コミ・評判についてみていきましょう。
VIPハイヤー利用者の口コミ・評判
Aさんは、海外から日本に帰国する際に、VIPハイヤーを利用しました。
利用した理由は、2021年12月より感染拡大したコロナウイルスの影響で水際対策が行なわれており、
日本に入国後に自宅や宿泊地まで公共交通機関が利用できず、迎えに来てくれる人もいない。
レンタカーを運転する元気もないため、VIPハイヤーを利用したそうです。
空港に到着するとすでにハイヤーが到着しており、ドライバーがスーツケースを運んでくれました。
マッサージチェアでオットマンまで装備されていて、快適に自宅まで到着したAさんは、非常に満足だったとのことです。
観光ハイヤーを利用した人の口コミ・評判
Bさんは、観光ハイヤーを利用しました。
ハイヤーのドライバーは丁寧に接客してくれましたし、的確なコースで観光を楽しむことができたそうです。
ハイヤーは目的地まで一直線でたどり着くことができて、とても便利とのことでした。
サービスの質のことを考えると値段もそこまで高く感じなかったようです。
ハイヤーの仕事内容・一日の流れを紹介!
ここまででハイヤーとタクシーについての比較ができたことでしょう。
では次に実際にハイヤーの仕事内容や1日の流れはどのようになっているのか詳しくご紹介します。
<ハイヤーの仕事内容と1日の流れ>
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下記の記事でもハイヤーの仕事内容について記載していますので、合わせてご一読ください。
ハイヤーとタクシーの違いは?利用者の口コミも紹介!ハイヤーの仕事内容についても紹介!
他のドライバ―となにが違う?
ハイヤーの仕事内容についてみてきましたが、他のドライバーとどのように違うのかみていきましょう。
タクシーとの違い
ハイヤーは予め乗車するお客様が決まっていますが、タクシーは基本的に不特定のお客様が乗車します。
そのことからハイヤーは予め売上金が分かりますが、
タクシーはお客様を乗せて走行した分で売上金が決まりますので、
お客様を乗せて多くの距離を走ることでたくさんの売上を得ることが可能です。
オンデマンドバスとの違い
オンデマンドバスは、既定の経路や時刻表がない予約型のバスで、
バスといっても車両はトヨタ・ハイエースが採用されています。
オンデマンドバスのドライバーは、決められた乗降場所・乗車時間に合わせてお客様を乗車させます。
料金は一般のバスのように利用区間により定められていますので、
ハイヤーとは利用方法が大きく異なることがお分かりいただけるでしょう。
ハイヤーの給与って?
ハイヤーは基本給+歩合制を採用している会社が多いです。
ただ歩合制といっても、タクシーほど歩合給の割合は高くありません。
ハイヤーの給与(年収)は平均は400~500万円ほどで、給与が高い会社は500万円以上の年収が見込めます。
ハイヤーの給与については下記の記事にも記載してありますので、合わせてお読みください。
ハイヤー運転手の平均年収はどれくらい?他の職種との違いを解説
ハイヤーで働く場合のメリット・デメリット
本記事をお読みなって「ハイヤーで働きたい」とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
求人を探す前に、ここでハイヤーで働く場合のメリット・デメリットについてご確認ください。
メリット
まずハイヤーで働く場合のメリットについてみていきましょう。
給与が安定している
前述のようにハイヤーの給与は「基本給+歩合給」ですが、
歩合給の割合はタクシーほど高くありませんので、安定した給与が得られます。
ビジネスマナーが身につく
ハイヤーに乗車するお客様はVIPの方、会長・社長・役員などで、
質の高いサービスを提供する必要があることから、ハイレベルなビジネスマナーを身につけることが可能です。
デメリット
次にハイヤーで働く場合のデメリットについてみていきましょう。
休日が取りにくい
ハイヤードライバーは、お客様の予約状況によって稼働しますので、休日に稼働することもしばしば。
場合によっては希望する日に休日が取りにくい場合があります。
守秘義務が厳しい
ハイヤーに乗車するお客様はVIPの方、会長・社長・役員であり、社外へ漏らしてはいけない話しを聞く場合があります。
ハイヤードライバーは聞いた話しをうかつに外部に漏らすことは言語道断です。
ハイヤーで働いている人の体験談
実際にハイヤードライバーとして働いている方の話しを載せておきますので、リアルな労働状況をお知りください。
Yさん・59歳男性の場合
Yさんは役員を乗せているハイヤードライバーです。
きめ細やかな洗車を行なうことはもちろんのこと、
お客様の様子に合わせて車内の音楽を決めるなど、質の高いサービスを提供しています。
また政治家や経営者の方の話しが理解できるよう、社会情勢などの情報収集も念入りに行なっているとのことです。
Oさん・28歳男性の場合
Oさんがハイヤードライバーとして気をつけていることは「安全・確実・迅速・快適」のルールを守ることです。
お客様の命を預かる仕事をしているため、運転には常に配慮を行なっています。
またマニュアル通りに事が運ばないときもあるため、その場の空気を読むことも大切だそうです。
まとめ
ハイヤーの仕事内容についてご理解が深まりましたでしょうか。
ハイヤーがどのような仕事なのか、年収がどれくらいなのかを知ることで、
就職・転職をお考えの方の視野も広がることと思います。
本記事を参考に、ハイヤー運転手になりたい方や、ハイヤーを利用したい方も、ハイヤーについてお知りいただければ幸いです。