トラックドライバ―の就職をお考えの方は、ネットで色々と検索されている中で
「4tドライバ―の仕事はきつい」といった記事を見かけたのではないでしょうか。
実際に4tドライバ―の仕事はきつい面がありますが、具体的にどのようにきついのかが気になるところです。
本記事では、4tドライバーの仕事は本当にきついのか、体験談や給料についても詳しくみていきます.
4tドライバーはきついってホント?!理由を紹介!
「4tドライバ―の仕事がきつい」というネット記事を閲覧された方がいらっしゃるかと思います。
そのような声が聞かれるのは、実際にどのようなことがきついのでしょうか。
ここでは4tドライバーの仕事がきついと言われる以下の項目についての真相をご紹介します。
・荷物の積み下ろしを手で行なう
・長時間勤務になることが多い
・交通事故に遭遇するリスクが高い
・荷物を積む際の待機時間が長い
荷物の積み下ろしを手で行うため
4tトラックは、4t以上のトラックと比べると荷物は載りませんが、実際に荷物を載せると思った以上に荷物が載せられます。
4tトラックは、2tトラックのような小さなトラックでは載せることができない荷物を載せることから、
大きな荷物を載せることが多いです。
手作業で積み下ろしできない荷物はフォークリフトを用いる場合があります。
物流センターに集まった荷物を4tトラックに積む際はフォークリフトを使用することがあったとしても、
下ろす先が複数であったり、積んだ荷物の一部を下ろす場合は手作業で下ろすことになります。
体力に自信がある場合でも、年齢を重ねると体にこたえることは間違いありませんし、体力的にきつい仕事であるといえるでしょう。
長時間勤務になることが多いため
4tドライバーの仕事は近距離だけでなく、中距離や長距離を走ることも多いです。
長距離になると日帰りで自宅に戻れませんし、
宿泊は高速道路のサービスエリア・パーキングエリアなどで車中泊することになります。
長距離運転で車内泊となると、疲労がとれるわけがありません。
運送会社によっては、取り扱う荷物の量が多かったり、
4tトラックを運転できるドライバ―が少ないところもありますので、そのような会社ではより長時間勤務になるでしょう。
長時間勤務は、体力的にも精神的にも休まらないことからきつい仕事といわれるのです。
交通事故に遭遇するリスクが高いため
前述のように、4tドライバ―は中距離・長距離の走行をする可能性があることから、
勤務時間のほとんどをトラックで過ごすことになります。
4tトラックは後述のように車体が大きく、運転はかなり慎重に行なわなければなりません。
長時間の運転では集中力が低下しますし、夜中の走行では睡魔も襲ってきます。
一瞬の油断が交通事故を招いてしまい、事故に遭遇するリスクが高くなるため、精神的にもきつい仕事といえるでしょう。
荷物を積む際の待機時間が長い
輸送させる荷物を積むところ・下ろすところでは他のトラックが集結したり、
積み下ろしをする取引先の対応時間が決められている場合は待機時間が発生します。
しかし4tドライバ―は取引時間に遅れることはできませんので、取引先に早く到着しておく必要があります。
ドライバ―によっては取引時間の直前に取引先に到着すると、
他に先着しているトラックより後に順番待ちをしなければならないため、
より早く到着することを意識するドライバ―も少なくありません。
国土交通省の調査では、荷物を積むために取引先での待ち時間1回あたりの平均時間が1時間13分となっています。
(出典:https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001409523.pdf『トラック輸送状況の実態調査結果(概要版)』)
待ち時間は休憩できるかもしれませんが、寝てしまうと気づかない間に取引時間がきてしまう可能性がありますので、仮眠をとることは難しいです。
このように取引先の時間に合わせないといけないところできついと感じるでしょう。
4tドライバーの仕事内容を紹介!
4tドライバ―の仕事内容について、詳細をご存知でない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
4tドライバ―の仕事は運転するだけが業務ではありません。
ここでは4tドライバ―の仕事の内容の詳細についてご紹介します。
4tドライバーの仕事内容
4tトラックを扱っている仕事内容はさまざまで、一例としては以下のようなものがあります。
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自分に合った仕事を選択しながら、4tドライバーの求人をみる必要があります。
4tドライバーの一日の流れを紹介!
前述のように、一概に4tドライバーといってもさまざまな職種があることがわかりました。
ここではスーパーへの納品をしている4tドライバーを例に、4tドライバーの一日の流れをご紹介します。
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お客様や取引先への荷物は朝から夕方に配送するのが基本ですので、
4tドライバーは早朝から出勤して荷物を4tトラックに積み込まなければなりません。
職種によっては上記より出勤時間が遅い運送会社もありますし、中距離・長距離の場合は日帰りで退社できない場合もあります。
4tドライバーと大型ドライバーの違い
トラックドライバ―の仕事は、4tドライバー以外に大型ドライバ―の仕事もあります。
ここでは4tドライバ―と大型ドライバ―の違いについてご紹介します。
まず4tトラックと大型トラックは、以下のように車両の大きさが異なります。
◆中型トラック(4tトラック)の寸法
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◆大型トラックの寸法
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4tトラックと大型トラックの寸法は同じ規定ですが、最大積載量・車両総重量が異なります。
大型トラックのほうが、より重量のあるものを積載できるのです。
次に4tドライバーと大型ドライバ―の免許の区分ですが、
4tトラック以上のトラックを運転するためには中型免許以上の免許が必要になります(2023年11月現在)。
ただ以下のように免許の取得時期によって、普通免許でも運転することが可能です。
◆2007(平成19)年6月1日以前に取得した普通免許の運転区分
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◆2007(平成19)年6月1日以降、2017(平成29)年3月11日までにに取得した普通免許の運転区分
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◆2017(平成29)年3月12日以降に取得した普通免許の運転区分
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上記より4tトラックが普通免許で運転できるのは、2007(平成19)年6月1日以前に取得したもののみとなります。
実際に仕事面では、大型トラックに積載する荷物は4tトラックに積載する荷物よりも大きくて重量のあるものですので、
基本的に積み下ろしはフォークリフトで行ないます。
そのことから手で積み下ろしする可能性が高い4tトラックドライバ―より体力的な負担は軽いといえるでしょう。
また大型トラックのほうが車体が大きい分、安定した走行ができることから、
4tトラックより大型トラックのほうが運転の疲労度は低く感じられます。
4tドライバーとして勤務している人の体験談を紹介!
ここまでで4tドライバーの仕事内容や、仕事がきつい背景についてご説明しました。
では実際に4tドライバーとして勤務している人はどのような働き方をしているのか、体験談をご紹介します。
~ケース①~ 30代/男性/引っ越し4tドライバ―
4tドライバーの中でも引越業務はかなり重労働であるといえます。
理由としては引越の4tドライバーは運転業務だけでなく、当然のことながら荷物の搬入出作業も行なわなければなりません。
引越で4tトラックが用いられるのは、家族が多かったり、事務所・店舗の移転など、多くの荷物があるケースです。
冷蔵庫やタンスなどといった重量の重い荷物や、
重さは比較的軽いですが段ボールを数十箱を搬入出するため体力がかなり消耗されますし、
場合によっては1日に2~3件の引越作業にあたるときもあります。
エレベーターのない建物であったり、建物に4tトラックが横づけできない場合は、
離れたところにトラックを停めて荷物を搬入出しなければならず、かなりきつい仕事と感じました。
~ケース②~ 40代/男性/飲料関係4tドライバー
飲料関係の4tドライバーとして、工場からコンビニやスーパーに納品する飲料を運送していました。
一見きつい仕事に思われませんが、牛乳やジュースといった液体はとにかく重いです。
それらの飲料を4tトラックへ荷下ろしするときはすべて手作業ですし、
飲料は基本的に冷蔵庫で冷やされているため、重いだけでなく寒さにも耐えなければなりません。
スーパーは開店前に納品する必要があったため、夜から早朝にかけての仕事が中心だった上に、
1度4tトラックを荷物で満タンにして運送に出発し、
すべて下ろした後に再度工場に戻って4tトラックを荷物で満タンにして再び運送に出発するのが基本です。
4tドライバーは運転するだけではなく、荷下ろしがともなってくるため、体力的にかなりきつい仕事だと感じました。
~ケース③~ 40代/男性/店舗新規オープンの運送
新期オープンする店舗に陳列する商品の運送を4tトラックで行なっていました。
新期オープンの店舗には、自分のトラックだけでなく、数多くのトラックが荷下ろしのために集結します。
荷物が搬入できるスペースが決まっているため、荷物を下ろすまでにとにかく待たされました。
しかも単に荷物を下ろすだけでなく、荷物を種類ごとに分けて、
各場所にいる検品の担当者からサインをもらわなければならないのも手間でした。
とくにホームセンターの荷物の搬入は、棚やイスなどといった大型商品が多いため相当な疲労を感じます。
荷下ろしだけでも大変なのに、荷下ろしの現地で納品場所がそれぞれ異なるのは体力的にも時間的にもきつい仕事だと感じました。
4tドライバーの給料や年収の実態とは?
前述で4tドライバーの仕事はきつい面があることをご紹介しました。
きつい仕事がゆえにお給料は年収は高いのでは?とお思いの方がいらっしゃるでしょう。
「求人ボックス・給料ナビ」の調査では、
4tドライバーの給料は平均年収は約420万円、平均月給は約35万円、平均初任給は約27万円となっています。
(出典:求人ボックス・給料ナビ 4tドライバーの仕事の年収・時給
国税庁の調査では、日本人の平均年収は約443万円ですので、それと比較すると平均年収は低い傾向です。
(出典:『令和3年分 民間給与実態統計調査』)
給料は大都市のほうが高く、地方は低い傾向があるように、勤務する地域や運送会社の規模によって大きく異なります。
求人を検索する際は、給与がいくらなのかをしっかりチェックしてください。
また合わせてこちらの記事も参考にしてみましょう。
4tドライバーの仕事が長く続いている人の特徴
上記で4tドライバーの仕事にはきついところがあるとお伝えしましたが、中には4tドライバーの仕事が長く続いている人がいます。
ここでは4tドライバーの仕事が長く続いている人の特徴についてみていきます。
いろいろな4tトラックに乗れる
勤務する運送会社によっては4tアルミトラックだけでなく、
冷凍車・冷蔵車、平ボディタイプなど、色々な4tトラックを運転することになります。
1種類のトラックだけでなく、さまざまな種類のトラックの運転を楽しんでいる人は、4tドライバーの仕事が長く続いています。
人間関係を築かなくていい
4tドライバーの仕事は基本的に1人で進めていきます。
一般企業のように同じ建物の中でずっと一緒にいながら仕事をするわけではありません。
もちろん4tドライバーも運送会社への業務報告や、
休憩室で一緒になった人とコミュニケーションが生まれますが、深い付き合いにならないことを多いのです。
人間関係を築くのが面倒で1人で仕事したい方は、4tドライバーの仕事が長く続いています。
職種によっては高収入が見込める
4tドライバーは、早朝から夕方にかけての運送だけではなく、その職種はさまざまです。
とくに高収入が見込める長距離ドライバー、深夜帯のドライバーでは高収入が見込めます。
また大型免許やけん引免許を活用できる運送の場合は、より高収入を見込むことができるでしょう。
日本全国さまざまなところに行ける
4tドライバーでも中距離・長距離ドライバーの場合は、日本全国さまざまなところに荷物を運送することになります。
遠く離れたところや初めて訪れる場所に出向くのは、気持ちも高まるものです。
また各地にはご当地グルメなどもありますので、事前に調査した上で、食事を考えるのも1つの醍醐味でしょう。
時間の管理が自分でできる
4tドライバーは、取引先との時間や出社・帰社の時間は守らなければなりませんが、その間の時間は自分で自由に考えることができます。
例えば昼食に時間が決まっているわけではなく、自分で何時に昼食をとるのかを決めてもいいのです。
このように時間の管理が自分でできるのは拘束されている感じがしません。
まとめ
4tドライバーの仕事にはきつい面があることがご理解いただけましたでしょうか。
具体的にどのようなところがきついのかも、体験談を交えて記載していますので参考になさってください。
また気になる給料についても記載しておきました。
本記事を参考に、4tドライバーについて深く知っていただければ幸いです。