4tドライバ―の年収の実態を徹底的に調査してみた!年収アップの方法も紹介!

4tドライバーへの就職・転職を考えている方で、年収はどれくらいなのか気になるでしょう。

 

また実際に仕事に就いた後は、どのように年収アップするのか知りたいところです。

 

本記事では4tドライバーの年収や、年収アップの方法について詳しく解説します。

 

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4tドライバ―年収の実態は?

4tドライバーの平均年収は?

 

4tドライバーに就職・転職する前に、どれくらいの年収かは把握しておきたいところです。

 

ここでは、4tドライバーの年収についてご紹介します

 

 

4tドライバ―の平均年収を紹介!

『求人ボックス・給料ナビ』によると、4tドライバーの日本の平均年収は約420万円、平均月収は35万円です(2023年12月1日現在)。

出典:4tドライバーの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)

 

『令和3年分民間給与実態統計調査』では、日本人の平均年収は443万円ですので、4tドライバーの平均年収は少し低くなっています。

出典:民間給与実態統計調査

 

ではもう少し詳しく、地方別に4tドライバーの平均年収ならびに時給についてみていきましょう。

 

地方

年収

時給(派遣)

時給(アルバイト)

北海道・東北

364万円

1201円

1073円

関東

424万円

1442円

1183円

甲信越・北陸

384万円

東海

406万円

1370円

1150円

関西

420万円

1350円

1200円

中国

388万円

1300円

1076円

四国

376万円

九州・沖縄

374万円

1201円

1001円

出典:4tドライバーの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)(2023年12月1日現在)

 

前述で、4tドライバーの日本の平均年収は約420万円とお伝えしましたが、

 

地方別では関西が日本の平均年収に値し、関東は日本の平均年収を上回っている状況です。

 

では次にさらに詳しく、全国・都道府県別に平均年収をみていきます。

出典:4tドライバーの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)(2023年12月1日現在)

 

<北海道・東北>

 

都道府県名

平均年収

1

北海道

384万円

2

宮城県

371万円

3

福島県

371万円

4

岩手県

357万円

4

山形県

357万円

6

青森県

343万円

 

<関東>

 

都道府県名

平均年収

1

千葉県

447万円

2

神奈川県

440万円

3

埼玉県

431万円

3

東京都

431万円

5

茨城県

419万円

6

群馬県

408万円

7

栃木県

392万円

 

<甲信越・北陸>

 

都道府県名

平均年収

1

山梨県

400万円

2

石川県

395万円

3

福井県

385万円

3

長野県

385万円

5

新潟県

357万円

 

<東海>

 

都道府県名

平均年収

1

岐阜県

419万円

1

愛知県

419万円

3

三重県

399万円

4

静岡県

385万円

 

<関西>

 

都道府県名

平均年収

1

京都府

431万円

2

大阪府

430万円

3

滋賀県

420万円

3

奈良県

420万円

5

兵庫県

419万円

6

和歌山県

399万円

 

<中国>

 

都道府県名

平均年収

1

広島県

399万円

2

岡山県

385万円

2

山口県

385万円

4

鳥取県

381万円

 

<四国>

 

都道府県名

平均年収

1

香川県

385万円

1

愛媛県

385万円

3

徳島県

378万円

4

高知県

357万円

 

<九州・沖縄>

 

都道府県名

平均年収

1

佐賀県

391万円

2

福岡県

383万円

3

鹿児島県

375万円

4

熊本県

369万円

5

大分県

364万円

6

長崎県

362万円

 

関東では東京都、関西では大阪府といったような各地方での大都市が平均年収が高いわけではありません。

 

さらに詳しく、年代別の年収についてみていきましょう。

出典:4tドライバーの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)(2023年12月1日現在)

 

年代

平均年収

20~24

386万円

25~29

410万円

30~34

447万円

35~39

464万円

40~44

478万円

45~49

478万円

50~54

472万円

55~59

461万円

 

さまざまな視点から4tドライバーの平均年収についてみてきましたが、

 

年収からは社会保険や家族構成により手取り金額が異なります。

 

一般的な手取り金額の計算は、平均年収×75~85%ですので、

 

平均年収約420万円を基準に考えると、約315~357万円といえるでしょう。

 

手取り金額を月換算にすると約26~30万円となります。

 

 

4tドライバ―の年収ってどうやって決まるの?

4tドライバーの年収はさまざまな基準で決まります。

 

ここでは4tドライバーの年収がどうやって決まるのかをみていきましょう。

 

 

勤務する都道府県によって決まる

前述のように4tドライバーの年収は都道府県によって異なりました。

 

つまり4tドライバーの年収は勤務する都道府県によって年収が決まります。

 

基本的に4tドライバーの年収は都市部で高収入となり、地方では都市部と比較すると低収入となる傾向です。

 

「都市部のほうが高収入なのであれば、地方から出て都市部で4tドライバーになろう」

 

とお考えの方がいらっしゃるかもしれませんが、都市部に居住すると地方より家賃等の物価が高くなることから、

 

結局地方で働いているのと収支が変わらない可能性があります。

 

 

運送距離によって決まる

4tドライバーの年収に差がつくのは運送距離です。

 

4tドライバーは地場運転手と中距離運転手の2つに区分されます。

 

地場運転手は、トラックの拠点から約200km圏内の距離で運送を行なう4tドライバーのことをいいます。

 

運送距離が短いことから労働時間が短くなるため、地場運転手の年収は低くなるのです。

 

地場運転手は年収こそ低くなりますが、労働時間が短いということは自分の時間を確保することができます。

 

一方、中距離運転手は、トラックの拠点から約200km以上の距離で運送を行なう4tドライバーのことをいいます。

 

基本的には車内泊等しながら4tトラックを運転するため、肉体的にも精神的にも負担は大きくなるでしょう。

 

労働時間が長いことから自分の時間は少なくなりますが、その分、地場運転手より年収は高くなります。

 

 

経験年数によって決まる

4tドライバーの運転経験が全くない人と、運転経験のある方が運送会社に就職する場合、

 

運転経験のある方のほうが高い給料で仕事がスタートします。

 

同じ運送会社に長く勤務すると、毎年昇給してくれる運送会社が多いです。

 

いざ、他の運送会社に転職するとなった場合に、転職先で未経験者と同じ給料からスタートするわけではありません。

 

転職先に提出する履歴書に、これまでの4tドライバーの経歴について記載しますので、それがきちんと転職先で評価されるのです。

 

 

勤務する運送会社によって決まる

4tドライバーの年収は、勤務する運送会社によって決まるのです。

 

とくに大手運送会社は中小運送会社より、月給やボーナスが高いことから年収が高い傾向があります。

 

求人にもボーナスの有無が記載されていますので、

 

採用面接の際にどれくらいのボーナスがもらえるのかを確認してみましょう。

 

 

4tドライバ―で年収アップを狙うならおすすめの資格はこれ!

上記では4tドライバーの年収のきまり方についてご紹介しましたが、それで年収が確定するわけではありません。

 

4tドライバーの仕事に関係する資格をもっていることで年収アップを図ることができるのです。

 

では具体的にどのような資格があれば年収アップが図れるのかをみていきましょう。

 

 

大型自動車運転免許

4tドライバーの運転には中型自動車運転免許が必要ですが、

 

さらに運転の幅が広がる大型自動車運転免許をもっていると、積載量や車両総重量の制限がなくなります。

 

大型自動車運転免許は自動車運転免許の最高峰であることから、運送会社は高い給料を出してでも、この免許をもっている人材を求めます。

 

普通自動車運転免許を取得してから3年以上かつ21歳以上でなければ大型自動車運転免許は取得できないこと、

 

免許を取得する際の教習や試験のレベルは高いですが、取得することで仕事の幅が広がることは間違いありません。

 

 

けん引免許

高速道路などで、4tトラックに別のアルミ荷台を連結させて走行しているトラックを見受けます。

 

連結部分以降の荷台を引っ張って走行するためにはけん引免許が必要です。

 

けん引免許は、普通自動車運転免許・大型自動車運転免許・大型特殊免許をもっている18歳以上の方が取得できます。

 

運送業界の2024年問題でトラックドライバーの勤務時間に制限がかかる中、

 

トラックドライバーは運送業務にあたらなければなりません。

 

そこで4tトラックの後部に、もう1つアルミの荷台を連結させて走行できれば、

 

一度により多くの荷物を運送することができるのです。

 

しかし4tトラックの後部にアルミの荷台を連結させると、

 

トラックの全長は数十mに及ぶこともありますので、高い運転技術が求められます。

 

中には大型自動車運転免許を取得する際に、運転技術を磨いてからけん引免許を取得する人もいます。

 

けん引免許をもっていると、大型トラックドライバーより年収が高くなる可能性がありますので、

 

ぜひ取得しておきたい免許です。

 

 

玉掛作業者

玉掛作業者を資格をもっていると、建設現場等で使われる大きくて重量のある資材をクレーンで荷下ろしすることができます。

 

トラックドライバーの仕事は運転業務だけでなく、荷下ろしの業務も含まれますが、

 

玉掛作業者の資格をもっていると仕事の幅が広がるのです。

 

東京の臨海部のように都市の再開発が進んでいる地域や、大阪では2025年に開催される関西万博の建設など、

 

建造物の建設が行なわれていない地域はありませんので、玉掛作業者の資格をもっていると、

 

仮に4tドライバーの仕事を辞めたとしても、玉掛の仕事にも就けるほど有利な資格をいえるでしょう。

 

 

フォークリフト運転技能者

4tトラックで運送する荷物は、比較的重量があったり、大きさが大きかったりするものです。

 

荷下ろしを手作業でする場合もありますが、重くて大きな商品は、商品をパレットに載せてそのままトラックに積む。

 

そして下ろす際もパレットごと下ろすケースが多々あります。

 

基本的に荷下ろしはトラックドライバーが行ないますので、

 

フォークリフトを使用する業務は、フォークリフト運転技能者に仕事がまわってきます。

 

フォークリフト運転技能者の資格をもっていることで仕事の機会が増えますし、

 

仮にトラックドライバーの仕事から離職しても、倉庫内の仕事等、雇用の機会も幅広くなるでしょう。

 

 

危険物取扱者

4tトラックは、平ボディやアルミトラックだけではありません。

 

運送会社によっては燃料輸送を担っているところもあります。

 

燃料を輸送する際に必要な資格が危険物取扱者です。

 

危険物取扱者は丙種・乙種・甲種があり、甲種が最も難易度の高い資格となります。

 

危険物取扱者の資格をもっていると年収アップは図れますし、仕事の幅も広くなるでしょう。

 

 

4tドライバーに関するQ&A

4tドライバーの今後のキャリアは?

 

4tドライバーに就職する際に、さまざまな質問が出てきます。

 

ここでは4tドライバーに関するQ&Aについてみていきましょう。

 

 

Q1. 休日はどのくらいあるの?

休日は運送会社によってさまざまで、完全週休2日制を採っているところもあれば、

 

労働基準法で定められている月4回以上の休日を取得させているところもあります。

 

労働基準法で月4回以上の休日と定められているからといって、

 

断続的に勤務させていると肉体的・精神的に負担が大きくなることから、基本的に週1回以上の休日を取得させているところが多いです。

 

 

Q2. 残業は?どのくらい?

4tドライバーでも、前述のように地場運転手であれば残業はほぼないでしょう。

 

中距離運転手の場合は、車中泊をともなう運送業務であるため、残業が多くなります。

 

ただ厚生労働省「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」で、

 

2024(令和6)年4月からトラック運転手の労働について、以下のように改正されます。

 

 

2024(令和6)年3月まで

2024(令和6)4月以降

1年の拘束時間

3516時間

原則3300時間

最大3400時間

1カ月の拘束時間

原則293時間

最大320時間

原則284時間

最大310時間

1日の休息時間

継続8時間

継続11時間が基本

継続9時間

 

残業については上記の法律の範囲内で運送会社からお願いされるときがあります。

 

 

Q3. 業界未経験でも大丈夫?

運送業界に携わったことがない方でも4tドライバーとして就職することは可能です。

 

中型自動車運転免許をもっていることが前提にはなりますが、

 

入社後は社員が研修等を実施しながら、仕事に順応できるよう導いてくれます。

 

 

Q4. 大型免許はなく、中型免許しかないが大丈夫?

4tドライバーは大型自動車運転免許は必要なく、中型自動車運転免許での業務が可能ですので問題ありません。

 

希望があれば、運送会社によっては大型自動車運転免許取得の支援を行なっているところもありますので、

 

運送会社に確認してみるといいでしょう。

 

 

Q5. 入社後に研修はある?

入社後すぐに、何の指導もなく業務を担わせる運送会社はほぼありません。

 

運送会社の方針や荷下ろしの仕方、取引先の情報などをレクチャーするだけでなく、

 

試用期間は4tトラックに横乗りしながら指導してくれる運送会社が多いです。

 

 

Q6. 福利厚生・待遇はある?

運送会社によっては、社会保険完備や、

 

交通費支給、残業手当別途支給などの福利厚生・待遇を用意しているところがあります。

 

求人情報や採用面接の際に、どのような福利厚生・待遇があるのかを確認するといいでしょう。

 

トラックドライバーの福利厚生ってどうなの?会社の探し方も合わせて紹介

 

 

Q7. 4tトラックは専用車?

トラックは1人1台を専用車として貸与してくれるところが多いです。

 

最近はバックカメラ、ドライブレコーダー、デジタコ搭載で、

 

重くて大きさのある荷物を輸送する4tトラックにはゲートが装備されているものもあります。

 

万が一、事故を起こした場合も、運送会社が加入している保険の適用になりますので、

 

事故を起こした場合は、運送会社に連絡することで対応してくれます、

 

 

Q8. 4tドライバ―がきついってホント?!

4tドライバーがきついという噂を聞いたことがある人もいるでしょう。

 

実際4tドライバーには様々なメリットもあります。

 

なので、そのメリットやデメリットを知ったうえで本当にきついのかというのは考えてみるといいでしょう。

 

下記の記事で4tドライバーはきついのかについては詳しく紹介していますのでぜひご覧ください。

 

4tドライバ―ってきつい仕事なの?体験談や給料についても紹介!

 

 

まとめ

4tドライバーの年収について、ご理解が深まりましたでしょうか。

 

4tドライバーの年収は、地域、都道府県、年齢など、さまざまな要因によって決まることがわかりました。

 

4tドライバーの仕事は運転業務だけでなく、荷下ろしも業務の1つとして含まれます。

 

現状の4tドライバーの年収だけで満足がいかない場合は、

 

年収アップにつながる資格についてもご紹介しましたので参考になさってください。

 

本記事をお読みになり、4tドライバーとしてご活躍いただければ幸いです。

 

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