軽貨物ドライバーに就職・転職をお考えの方は、
仕事はきついのか・稼げるのか気になるでしょう。
実際に軽貨物ドライバーの仕事をしている人がいれば、
きついのか・稼げるのかをリアルに知ることができるはず。
本記事では、軽貨物ドライバーの仕事について、仕事の経験者が詳しく解説します。
軽貨物ドライバーは本当にきついのか
軽貨物ドライバーの仕事は、きついと感じられる面が多いです。
筆者が軽貨物ドライバーの仕事を始めたきっかけは、短期間で稼げると思ったからです。
筆者が勤務していた運送会社は完全ノルマ制で、荷物を1つ運ぶと130円でした。
しかも配達担当エリアが都心部であったため、配達先となる会社企業が多く、
また都心部周辺にはマンション群があるなど、1日100個程はさばける計算をしており、
日給13,000円をめざしていました。
実際に仕事をしてみると、例えば1つの配達先に5つの荷物を運ぶこともあり、
この場合は1件の配達先で、130円×5個=650円の収入となるのです。
また結婚式場への引き出物の配達もあり、
そのときは1件の配達先で50個ほどの配達をしたため、
1件で130円×50個=6,500円の収入となります。
実際に引き出物を下ろすのにかかった時間は30分程度ですので、
かなり稼げる仕事だと思って仕事をしていました、
冒頭で「きついと感じられる面が多い」とお伝えしましたが、
都心部のビルは「ビル内は台車厳禁」というところもあり、
その場合は手で持てる限りの荷物をもって配達しなければなりません。
1件の会社に10個の荷物があった場合、一度に荷物を持つことができないことから、
軽トラックに荷物を取りに行かなければなりません。
そのときに配達先が高層階だった場合は、体力的にも時間的にもロスしていました。
時間のロスを最小限にするために、走りながら階段を使うこともありました。
また配達先が不在の場合は、改めて配達をしなければなりません。
筆者はこれらのことをそこまで「きつい」と感じてはいませんでしたが、
周りの配達員はかなりきつそうにしていました。
軽貨物ドライバーの仕事内容と一日の流れ
ここでは軽貨物ドライバーの仕事内容と、一日に流れについてご紹介します。
軽貨物ドライバーの仕事内容
軽貨物ドライバーの仕事は主に以下の7つになります。
- 営業所に届いた荷物を各方面別に仕分け
- 自分の担当するエリアの荷物を軽トラックに積み込み
- 積み込んだ荷物を配達
- 不在があった場合は再配達
- 配達済みの伝票を営業所に提出
- 不在で配達できなかった荷物を営業所の保管場所に保管
- ガソリンがなくなった場合はガソリンスタンで給油しに行く
軽貨物ドライバーの仕事は、単に荷物を配達するだけではなく、
上記のようにその他にも業務があるのです。
軽貨物ドライバーの一日の流れ
次に、軽貨物ドライバーの一日の流れについてみていきましょう。
時間 |
仕事 |
内容 |
7:00 |
・出社 |
・出勤簿へ押印 |
7:20 |
・営業所にトラックが到着 ・トラックの荷物を荷下ろし |
・営業所に荷物を積んだトラックが到着 ・荷下ろししながらエリア別に荷物を 仕分け・軽トラックへ積込 ・時間指定があるものを手前に積込 |
7:50 |
・荷下ろしした荷物を エリア別に仕分け・積込 |
|
8:30 |
・配達へ出発 |
・時間指定があるものを最優先に配達 |
17:00 |
・営業所に帰所 |
・当日分の配達が終われば帰所 ・不在分の荷物を保管場所へ保管 ・配達済みの伝票を提出 |
17:30 |
・退社 |
- |
上記は基本的な一日の流れです。
毎朝営業所に到着する荷物の中には時間指定がかかっているものがあります。
軽トラックに荷物を積み込む際、とくにとくに午前中指定の荷物については
ドライバーのすぐ手に届くところに置いておくことで、円滑に配達することが可能です。
このようにドライバー自身がて手際よく配達できるように、
荷物の積込を工夫することで、配達が早く終わり、早く退社できるときもあります。
それとは反対に、不在の場合の再配達時間の指定が夕方以降の場合は、
その時間に合わせて配達する必要がありますので、
夕方に退社できない場合もあるのです。
運送会社によっては、昼からの出勤・夜までの配達担当の方がいらっしゃいますので、
その場合は夕方以降の再配達分を引き継ぐことができます。
配達先が会社の場合は朝から夕方、配達先が個人宅の場合は、
その家庭が単身や共働きであると再配達になる可能性が高く、
再配達の時間指定が夕方以降になることが多いです。
軽貨物ドライバーは稼げるのか
軽貨物ドライバーは稼げるのか、稼げるのであれば
就職・転職を考えたいという方がいらっしゃるでしょう。
例えば、運転ドットコムの下記の記事では、
社員、委託ドライバー、フリーランスによって収入が大きく異なることが分かります。
軽貨物ドライバーの手取りっていくら?かかっている税金や経費、保険についても紹介!
ここでは軽貨物ドライバーは稼げるのかについてご紹介します。
軽貨物ドライバーの手取り相場
軽貨物ドライバーの手取り相場は、以下のように勤労形態により異なります。
社員ドライバー |
約25~45万円/月 |
委託ドライバー |
約20~50万円/月 |
フリーランスドライバー |
約400万円/年 |
フリーランスドライバーの場合は、自分で取引先をみつけて提携しなければ
収入はありませんので注意が必要です。
アルバイトの収入の決まり方
筆者はアルバイトとして軽貨物ドライバーをしていましたが、
1個の荷物を配達すると130円の報酬がありました。
また筆者が担当していたエリアは都心部で多くの会社企業があり、
また周辺部にはマンション群があり、配達先が豊富であったため、
1日100個以上の配達が日常でした。
そのため日給13,000円を超えるときがほとんであったため、
頑張り次第で稼げる仕事であるという実感がありました。
軽貨物ドライバーが向いている人・向いていない人の特徴
最後に、軽貨物ドライバーに向いている人・向いていない人の特徴について
ご紹介します。
軽貨物ドライバーが向いている人の特徴
以下の人は、軽貨物ドライバーに向いているといえるでしょう。
- 体力に自信がある人
- 稼ぎたいという向上心がある人
- コミュニケーションに自信がある人
筆者の体験談でもお示ししましたように、
軽貨物ドライバーは時には階段を利用したり、
時には時間指定に追われて走りながら配達する必要があります。
早く配達することで配達できる荷物の個数が多くなり、収入アップにもつながるのです。
配達先のお客様とも会話する状況も多くあるため、
コミュニケーション能力が高いほうが望ましいでしょう。
軽貨物ドライバーが向いていない人の特徴
以下の人は、軽貨物ドライバーに向いていないといえるでしょう。
- 車の運転が苦な人
- 地図を読むのが苦手な人
- 一人での仕事がしんどい人
前提として、軽貨物ドライバーは車がなければ成立しない仕事であるため、
運転が苦な人には向いていません。
また配達先の住所を地図で調べなければいけないため、
地図を読むのが苦手な人にとっては辛い仕事であるかもしれません。
配達の仕事は、荷下ろし・荷積みから配達まで、基本的には1人で行ないますので、
黙々と1人で仕事をするのが苦手な人にとってはしんどい仕事といえるでしょう。
まとめ
軽貨物ドライバーの仕事について、ご理解いただけましたでしょうか。
筆者の体験談を交えた記事を読むことで、仕事内容について、
リアルに感じていただけたことと思います。
本記事を参考に、軽貨物ドライバーについて深く知っていただき、
自分に合う仕事だと思った際には、
軽貨物ドライバーをめざしてみてはいかがでしょうか。