慢性的に続いているトラックドライバ―不足。
これからトラックドライバ―の求人はますます増えるでしょう。
仕事の1つとしてトラックドライバ―を視野に入れるのも1つです。
本記事では、2tトラックドライバ―に必要な免許や仕事内容、
向いている人の特徴について、詳しく解説します。
2tトラックとは?
2tトラックは、以下のようなトラックのことをいいます。
積載荷重 |
2.0t~3.0t未満 |
車両総重量 |
5t未満 |
2tショートの寸法 |
全長4.7m以内×全幅1.7m以内×全高2.0m以内 |
2tロングの寸法 |
全長6.0m以内×全幅1.9m以内×全高2.0m以内 |
2tワイドロングの寸法 |
全長6.0m以内×全幅2.1m以内×全高2.0m以内 |
2tトラックの中でも、2tショートは乗用車の5ナンバーと同じ規格で、
乗用車が利用できるコインパーキングにも駐車させることが可能です。
2tトラックを運転するために必要な免許
2tトラックを運転するために必要な免許にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは免許を取得した時期に分けて解説します。
<2017年3月12日以降に取得の場合>
免許の種類 |
車両総重量 |
最大積載量 |
乗車定員 |
受験資格 |
普通免許 |
3.5t未満 |
2.0t未満 |
10人以下 |
18歳以上 |
<2007年6月2日~2017年3月11日の取得の場合>
免許の種類 |
車両総重量 |
最大積載量 |
乗車定員 |
受験資格 |
普通免許 |
5.0t未満 |
3.0t未満 |
10人以下 |
18歳以上 |
<2007年6月1日以前の取得の場合>
免許の種類 |
車両総重量 |
最大積載量 |
乗車定員 |
受験資格 |
準中型(8t)限定免許 |
8.0t未満 |
5.0t未満 |
10人以下 |
18歳以上 |
上記のように、普通免許でも2tトラックを運転することが可能です。
準中型免許の取得方法や費用については、以下を参考にしてください。
準中型免許の取得方法と費用
準中型免許を取得する際は、自動車教習所に通学するのが基本です。
取得までにかかる費用は、所持免許がない場合は約40万円、
普通車MT免許を所持している場合は約17万円、
普通車AT免許を所持している場合は約20万円が必要となります。
2tトラックドライバーの仕事内容
2tトラックにはさまざまな種類があり、
トラックの種類によって輸送するものが異なります。
基本的な2tトラックドライバ―の仕事は、トラックの運転だけでなく、
輸送する荷物の荷積み・荷下ろし、トラックの回送などを行ないます。
次では具体的に、2tトラックごとにどのようなものを輸送するのかみていきましょう。
2tトラックドライバーがよく配送するものとは?
2tトラックには以下のような種類があり、以下のようなものを輸送しています。
トラックの種類 |
輸送物 |
平ボディ |
廃材回収、資材運搬、リカーショップのお酒の運搬 など |
アルミバン |
雨風にさらされてはいけない商品の運搬 など |
ウイングボディ |
パレットに載せられた荷物の運搬 など |
幌ウイング |
軽量な荷物の運搬 など |
ユニック車 |
ユニックで引き上げた荷物の運搬 など |
冷蔵車・冷凍車 |
冷蔵・冷凍する必要がある荷物の運搬 など |
パッカー車 |
普通ゴミ、資源ゴミなどの運搬 など |
2tトラックは日常生活で使用するものから資材まで、
幅広く活用されていることがお分かりいただけるでしょう。
2tトラックドライバーが向いている人・向いていない人の特徴
2tトラックドライバ―になりたい方は、
仕事が自分に向いている・向いていないの適性を知ることが大切です。
具体的に特徴を示しておきましたので、自身の適性を確認してみましょう。
2tトラックドライバーが向いている人の特徴
2tトラックドライバ―に向いている人の特徴には、以下のようなものがあります。
特徴①車の運転が好きな方
2tトラックドライバ―の仕事は運転が主であるため、
車の運転が好きな方ほど仕事に向いています。
場合によっては中距離・長距離の運転となる場合もありますので、
運転が好きな方にとっては天職といえるでしょう。
特徴②体力・健康に自信がある方
前述のように2tトラックドライバ―の仕事は運転だけでなく、
荷積み・荷下ろしをすることから体力が必要ですし、
毎日同じような仕事をするため健康を維持しなければなりません。
暑い夏や寒い冬も外で仕事をしなければなりませんので、体調管理は必須です。
特徴③1人での仕事が好きな方
トラックドライバ―の仕事は、運転から荷積み・荷下ろしまで、
1人で行ないますので、黙々と仕事をしたい方に向いています。
運転中の車内では、好きな音楽やラジオを聞きながら移動することも可能です。
特徴④仕事とプライベートを分けたい方
業務時間が終われば家にも持ち帰ってしなければならない仕事はないため、
仕事とプライベートを分けることができるでしょう。
2tトラックドライバーが向いていない人の特徴
以下の特徴の方は、2tトラックドライバ―に向いていないといえます。
特徴①チームで仕事をしたい方
2tトラックドライバ―の仕事は、基本的に1人で行なうため、
複数人のチームで仕事をしたい方には向いていません。
特徴②スケジュール管理できない方
荷積み・荷下ろしの時間や、輸送先への到着時間など、
さまざまな時間の制約がありますので、
スケジュール通りに仕事を進められる人でなければ務まらないでしょう。
合わせて時間にルーズな方もトラックドライバ―の仕事には向いていません。
特徴③短気でイライラしやすい方
決められた時間が迫っているからといって、
イライラしながら運転すると事故の発生率が高まり、
攻撃的な運転になってしまうことから、
短気な方も2tトラックドライバ―の仕事は向いていないといえます。
2tトラックドライバーの体験談3つ
最後に、2tトラックドライバ―の体験談にご紹介します。
トラックドライバ―の評判については、運転ドットコムの下記の記事にも記載していますので、
合わせて参考になさってください。
転職者必見!トラックドライバーの会社の評判はどうやって調べる?体験談も紹介!
~体験談①~Wさん・40代男性・勤務歴2年
運転が好きなWさんは、仕事がきついとは感じてはいませんでしたが、
給料が低い会社は生活が難しくなるため、これまでに2回転職をしています。
他の退職した仕事仲間たちもいましたが、
その人たちは2tドライバ―の仕事に向いていなかったようです。
Wさんは独身であるため今の収入で生活できますが、
家族がいる方は給料の高い運送会社でなければ生活が難しいと感じています。
~体験談②~Iさん・40代女性・勤務歴5年
Iさんは運転が好きなため2tドライバ―の仕事を選びましたが、
荷積み・荷下ろしのがきついと感じています。
荷積み・荷下ろしは手作業であるため、体への負担が大きいのです。
ただトラックドライバ―の仕事はこれからもなくなる仕事ではないことから、
このまま仕事を続けていきます。
~体験談③~Kさん・50代男性・勤務歴3年
2tトラックドライバーの仕事は重労働できつさを感じますし、
簡単に稼げる仕事はありません。
きついと感じながらも1人でできる仕事ですので、気楽さも感じています。
デメリットを感じるときもありますが、
少しでもメリットが多い仕事であれば継続するという考えが必要です。
まとめ
2tトラックドライバ―に必要な免許や仕事内容、向いている人の特徴について、
ご理解深まりましたでしょうか。
2tトラックドライバ―に必要な免許は、
免許を取得した時期によって異なりますので注意が必要です。
2tトラックにはさまざまな種類がありますので、
自分が輸送したいものを選びながら仕事を選んでください。
本記事を参考に、2tトラックドライバ―をめざしてみてはいかがでしょうか。