普段の食生活で、よく口にするチルド食品。
スーパーやコンビニなどの店舗にはたくさんのチルド食品が陳列されていますが、
チルド食品はどのように配送されているのでしょうか。
本記事では、チルド食品とその配送方法について詳しく解説します。
チルド食品とは
チルド食品とは、0℃~10℃程度の低温で保存される食品のことをいいます。
チルドは「冷却した」という意味があり、
食品が冷凍される寸前まで冷やすことができることから、
長期間の保存を可能にしているのです。
チルド食品は、以下のようなものが挙げられます。
・カット野菜
・ジュース
・豆腐
・ウインナー
・ヨーグルト
・コンビニ弁当や総菜類
・スイーツ
チルド食品は、低温で冷蔵・貯蔵することで、
酵素の活性や有害微生物の成長を抑え、品質を維持することができます。
ただ冷凍食品のように有害微生物の成長が止まるわけではありませんので、
時間が経つにつれて有害微生物が増殖し、食品が変化していくのです。
そのため、チルド食品を扱う際は、賞味期限・消費期限を意識し、
品質保持に配慮しなければなりません。
チルド食品は「チルド配送」で配送する
前述のように、チルド食品は低温を保たなければならないことから、
チルド配送を利用して配送する必要があります。
ここではチルド配送についてご紹介します。
チルド配送とは
チルド配送は、一定の低温で管理する必要がある商品を配送するサービスです。
チルド配送は、5℃から-5℃の温度帯区分があります。
チルド食品は賞味期限が長くないものが多く、出荷ミスしてしまうと、
店頭での販売機会ロスを引き起こすことになるのです。
1日でも出荷が遅れてしまうと、店頭に陳列するのが1日遅れてしまい、
とくに賞味期限の短い商品の場合は、売れ残ってしまった場合、
割引をして販売するほかありません。
このようなロスを発生させないように、
オペレーションを請け負うチルド配送会社は、
先入れ先出しや日付管理を徹底的に管理・チェックする必要があるのです。
チルド食品は冷凍食品よりも繊細なオペレーションが求められることから、
物流会社によっては、チルド食品の請け負いを敬遠するところも少なくありません。
このように、チルド配送を最適に運用するためには、
徹底した温度管理体制を整備するだけでなく、窓口を一本化したり、
商品の状態をリアルタイムに見られるような取り組みを推進する必要があるのです。
チルド配送で荷物を送る
私たちもチルド配送を利用して、荷物を送るときがあるでしょう。
身近な郵便であるチルドゆうパック、
宅配便であるクール宅急便などの配送サービスでチルド食品を送ることができます。
郵便や宅配会社もお客様から預かったチルド食品は、
すぐに保冷車に積んだり、倉庫の冷蔵庫で保管します。
冷蔵庫から保冷車、または保冷車から冷蔵庫に荷物を移動させる際は、
迅速に動きながらチルド食品の温度管理に努めています。
チルド食品は、集荷を依頼するか、持ち込みでチルド配送は可能で、
荷物は中身を保冷した発泡スチロールに入れ、
ガムテープなどで密閉した状態で配送を依頼してください。
送り状についても、クール専用の送り状に宛先を書きましょう。
まとめ
チルド食品とその配送方法について、ご理解深まりましたでしょうか。
チルド配送は、他の配送よりもデリケートな商品を扱うため、
オペレーションもミスができません。
配送が少しでも遅れると、商品を劣化させたり、
販売機会ロスを起こすことになってしまうのです。
私たちもチルド食品を宅配依頼するときがありますが、
記事に書いたように、宅配業者に荷物を渡す前に、
保冷や密閉をするなど、最低限やらなければならないことをやりましょう。
チルド食品をよく配送するコンビニ配送については、運転ドットコムの下記の記事で紹介していますので、
合わせて参考になさってください。
コンビニルート配送はきついからやめとけってホント?!仕事内容や給料、実際の体験談まで紹介!
本記事を参考に、チルド食品や配送について知っていただければ幸いです。